fbpx

【結婚願望が迷子です】「風邪を利用して孤独から結婚願望を生み出そうとしてみた」

季節の変わり目ってどうしてこうも体調を崩しやすいんでしょうか。どうも、先日まで風邪をひいて寝込んでいた元キャバ嬢ライターのすずや鈴音です。いや~、久しぶりに心が折れそうになりましたね。関節の節々に走る痛みに耐える日々は。

でもよく言うじゃないですか。独身女性は体調を崩したときに結婚願望を抱きやすいって。普段はひとりが楽だと思っている女性でも、病気のときだけは孤独感から結婚したくなる……みたいな?

というわけで私も今回の風邪を利用して結婚願望を生み出そうとしてみました。誰にも頼らず、体調が治るまでの日々をひとり過ごせば、こんな私にも結婚願望が生まれるのではないかという淡い期待を抱いて……。

絶対に誰にも頼らず風邪を治してやる!

それは9月上旬頃のことでした。「何だか体調がすぐれないな……」と思い過ごすこと数日。突如、関節の節々に走る痛みと吐き気で早朝に目が覚めたのです。ええ、風邪をひきました。

本来であれば近所に住む家族や友人を頼り、すぐに薬や食料の調達をお願いしたいところです。しかし今回ばかりは、それよりも先に「この風邪がきっかけで結婚願望が生まれるかもしれない」という考えが頭の中に浮かんだのです。

そして決意しました。「誰にも頼らずに風邪を治して、自ら孤独を引き寄せてやろう」と。

薬局のおばちゃんの優しさにいきなり心折れる

とりあえずこの誰にも頼れない状況の中、まずは薬局に行って薬と食料の調達をしに行こうと考えたすずやさん。冷却シートとマスク、ほぼ寝巻にちかい部屋着というTHE病人ルックで近所の薬局へと足を運びました。

すると店内に入ってすぐ、薬剤師と思われるおばちゃんが私の姿を見て、「どうしたん?風邪ひいたん?」と声をかけてきてくれたのです。

ちょっと関西圏以外の方には想像がつかないかもしれませんが、基本的に関西のおばちゃんはフレンドリーです。たとえ客と店員という立場であっても、中にはこのようにオカン感覚で自分からガツガツ話しかけてくるおばちゃんもいます。

「咳は出るん?それならこの薬やし、吐き気のある風邪ならこっちの薬の方がええで」と聞いてもいない薬の説明を次々にしてくれる薬剤師のおばちゃん。普段であれば、「まあ関西やしな」の一言で流せます。しかし本日のすずやさんは絶不調。

「頼むから今は静かにしてくれ、おばちゃん……」と心の中で願うと同時に「あ、風邪ひいてるときに他人から話しかけられるのめっちゃつらいわ……」と感じたのです。

孤独を味わって結婚願望を生もうと決めて数時間。結婚願望が生まれるどころか、早くもいつも通りの「ひとりになりたい」願望がわき、そそくさと店をあとにしたのでした。

空気を読まない愛犬ちゃんが大暴れ

何とか薬局のおばちゃんを振りきり、帰宅したすずやさん。軽い食事と薬を口にし、ようやく休めるとベッドで安静にしようとしたその瞬間でした。目の前には口におもちゃをくわえ、しっぽを振りながら「遊んで、遊んで」と私のベッドに飛び乗ってくる愛犬の姿が。

「ごめんね、今日はちょっと遊んであげられないの……」と一応日本語で説明してみるものの、当然そんな人間の言葉など通じません。「いいから遊べよ」と言わんばかりに口にくわえたおもちゃをブンブン振りまわしては私の顔を何度も殴打する愛犬ちゃん。もはやペットから飼い主に対しての虐待案件です。

とはいえ愛犬は大切な家族ですから、多少無理してでもワガママは聞いてあげたい。そんな親バカ脳がさく裂した私は、38度の高熱の中、愛犬が遊び疲れて眠るまでひたすらおもちゃ遊びに付き合ってあげたのでした。

でも、これって相手がかわいい愛犬だからできることだと思うんです。もし相手が人間の男だった場合、私が高熱で苦しむ中、「大丈夫?何かいるものある?」「熱が下がるまでそばについているからね」と四六時中そばにいられたら、おそらく私はブチ切れそうになると思います。最悪の場合、「頼むから放っておいてくれ」と家から閉め出すかもしれません。

……あれ、ということは風邪をひいたときですら、結婚願望はおろか孤独すら感じない人間なのか、私は?

そんな冷酷な自分に嫌気がさしつつ、風邪が完治するまでの二日間を過ごしたのでした。

風邪が治って気づいたこと

さて、完全復帰した私が今回の風邪期間を経て気づいたこと。それはペットさえいれば孤独も感じず、結婚願望も生まれないということでした。

いや正直、風邪で弱って「ちょっと寂しいな」と感じる瞬間もありましたよ。でもね、ペットの愛犬ちゃんがそばで添い寝をしてくれると安心感からぐっすり眠れて、気づいたら風邪も治っていたのです。

というわけで、風邪をひいた孤独から結婚願望を生もう作戦は大失敗。その代わりに独身女性が犬を飼うと結婚から遠のくという都市伝説を違う意味で立証してしまったすずやさんなのでした。

DOKUJO[女子]公式LINE 

line6

【結婚願望が迷子です】
すずや鈴音
すずや鈴音

生まれも育ちも関西の元キャバ嬢ライター。好きなものはお金とお酒とマカロニサラダ。10代から熱しやすく冷めやすい短命恋愛を繰り返す/すずや鈴音twitter

>> article
この記事を読んだ人におすすめ