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【結婚願望が迷子です】「独身女性の断捨離は過去の黒歴史との戦いであると心得てください」

こんばんは。先日、いらない服や小物を100点ほどリサイクルショップに持ち込んだところ、買い取りできたのが6点のみで、残りの94点を再び家に持ち帰るという無駄な一日を過ごした、元キャバ嬢ライターのすずや鈴音です。いや本当に、あの日何をしていたのだろうか、私は。

でもすずやだけでなく、きっとハマっている人も多いのではないでしょうか。そう、かの断捨離という行為に。しかし、この断捨離という行為には独身女性のメンタルを滅ぼしかねない恐ろしい罠が仕掛けられていることに気づいたのです。

最初は楽しかったはずの断捨離が……

それはすずやをはじめ、最近、断捨離にハマっているという独身仲間たちと会話をしていたときのこと。

まあ、独身女性が断捨離にハマる理由といっても色々ありますよね。

ちなみにすずやの友人たちは「いつひとりで引っ越しをしても大丈夫なように」「孤独死したときに片付ける方に迷惑をかけないために」「もうすべてが嫌になってとりあえず物から捨てたくなった」といった理由から断捨離にハマり始めたそうです。あれ、何だかここだけ空気めっちゃ重くなっていない?

と、さまざまな理由から断捨離を始めた私たち。始めた当初は物がなくなりすっきりしていく部屋を見るだけで、心の中まですっきりとした気持ちになれましたよ。

しかし恐ろしいのはここから。それは断捨離に慣れた頃。我々は気づき始めたのです。独身女性にとって断捨離とは黒歴史との戦いであるということに……。

夢見て手に入れたペア食器の行く末

たとえば今の部屋に住み始めて4年ほど経とうとしている、友人のKちゃん。引っ越し当初はこれからの新生活に胸躍らせ、あれこれかわいい生活用品を買い集めちゃうなんてこともありました。

その中で彼女が購入したのが、「いつか彼氏ができたときに」と思ってペアでそろえたお皿やコップという食器の数々。ええ、よく雑貨屋さんにある2つそろえるとハートマークができるコップみたいな、あれですよ、あれ。

しかし住み始めて4年。彼女に彼氏ができる気配は一向になく、ただ片方の食器だけを使う日々が続きます。

するとどうでしょう。ペア食器の片方は新品同様であるにもかかわらず、片方はコップの底が黄ばみ始め、お皿も色がはげ始めている。

で、泣く泣く彼女は汚れた片方の食器だけを処分しましたよね。そして新品同様で飾っていたもう片方の食器を今は使い続けていますよね。半分にかけたハート模様が描かれたコップで毎朝コーヒーを飲んでいますよね。

きっとKちゃんも思いもしなかったことでしょう。彼氏と使うはずだったペア食器を数年かけて片方ずつ使う日が訪れるなんて。

婚活時代を思い返す数々の品たち

また数年前まで婚活に明け暮れていた、友人のSちゃん。彼女も私やKちゃんに影響され、断捨離を始めたひとりではあるのですが、彼女の場合はまた違った意味で黒歴史がわんさか出てきたのだとか。

たとえば婚活中にスタイルを維持するために購入した、数々のダイエットマシーン。しかしダイエットとは無縁の生活に逆戻りした今。もはや部屋のインテリアにもならず、ただただ部屋の大部分を占領するだけの邪魔な存在となっています。

またとある日、洗面台の中を整理しようと扉を開いた瞬間。中から出てきたのは使用期限がいつ切れたのかもわからない高級化粧品やパックの数々。

彼女いわく、一瞬「何だこれ」と思ったそうなのですが、思い返せば婚活に明け暮れていた日々の中で「勝負日の前日に使うために奮発して買っちゃおう」と買い集めた化粧品の山だったのです。

しかし婚活疲れを起こし、戦場から離れた今。もはや彼女にそんな勝負の日々はやってこない。そして知らぬ間に洗面台の奥底で眠っていた高級化粧品たちが、今長年のときを経て久しぶりの光を浴びたのです。

その他にも「いつか彼氏ができたときのために」と意気込んで買ったものの、数年以上タンスのこやしとなり、体形が変わった今、もう着ることすらできなくなった勝負服や勝負下着の数々など、Sちゃんの部屋からは婚活に明け暮れながら戦線離脱した自分を嫌でも思い出さなければいけない黒歴史がわんさか出てきたのだとか。

そしてSちゃんは悟りましたよね。

「ああ、断捨離って体力じゃなく精神面との戦いなのだ」と。

さあ、みんなもレッツ断捨離!

と、そんな感じで友人たちの黒歴史を散々ネタにしているすずやですが、私自身も断捨離中にキャバ嬢時代のドレスを発見し、久しぶりに着てみようかなとウキウキ気分で袖を通したところ、腰の部分で背中のチャックが止まりましたよね。いや、何で今後着る機会のないドレスと着ようなんて思ったのだと自分自身を責めましたよね。

というわけで、独身女性の断捨離とは過去の黒歴史と向き合う非常につらい作業であることがわかった今回の一件。

さあ、これを読んでいる独身仲間のみなさんもぜひ一緒にレッツ断捨離! そして黒歴史をみなで分け合おうではありませんか!

【結婚願望が迷子です】
すずや鈴音
すずや鈴音

生まれも育ちも関西の元キャバ嬢ライター。好きなものはお金とお酒とマカロニサラダ。10代から熱しやすく冷めやすい短命恋愛を繰り返す/すずや鈴音twitter

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