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【結婚願望が迷子です】「家族のプレッシャーがなによりもツライ」

こんばんは。先日、その場のテンションだけで愛犬との散歩コースを変えたら、まさかの迷子になってしまったアラサー女子のすずや鈴音です。スマホを持たずに出かけていたので、すれ違う人に道を尋ねては何とか家路につくことができました。むだに疲れました。

そして、そんなピンチの最中、道を尋ねるために話しかけた方との出会いが、またまた結婚願望について深く考えるきっかけを与えてくれることになったのです。

結婚しない息子に悩む女性との出会い

出典元:Pixabay

絶賛迷子中のすずやさん。すると、目の前から母親と同年代くらいと思われる女性が歩いてきました。

「いい年をした大人が迷子になる」という状況に疲弊しきっていた私は、神にすがる思いでその女性に声をかけると、彼女は嫌な顔ひとつせずに丁寧に道案内をしてくれました。何て優しいお方なのでしょう……。

そしてひと通りの道案内を受け、女性にお礼を言って立ち去ろうとすると、突然、彼女が「あなた、私の息子と同じくらいの年かしらね」と話しかけてきました。どうやらお話を聞くかぎり、彼女の息子さんもすずやと同じくアラサー世代なのだとか。

その後も彼女は、こちらが聞いてもいないのに「息子が結婚もせずに遊んでばかりで困っている」「結婚の話を出すと息子の機嫌が悪くなる」と見ず知らずの他人であるすずやに人生相談を持ちかけてきます。まあ、関西の一部ではたまにあることです。

ただ、内容が内容なだけに息子さんと同じく独身であるすずやは、どう返答すべきかわからず、ひたすら作り笑いで話を流していました。むしろ途中からは、息子さん同様、結婚せずに遊んでばかりいる自分が責められているような気分になり、何だか泣きたくなりました。

「自分の子どもだけには結婚してほしい」という願い

そして会話の流れから、「あなた、ご結婚は?」と聞かれた私は、正直に「私も息子さんと同じく独身で、今のところ結婚する気もないです」と答えました。

すると彼女は、「あらそうなの?でも最近は結婚しない若い子も多いって聞くし、そういう生き方もあるわよね」と一言。

待て待て待て。言っていることが違いすぎるぞ、おばちゃん。

でも、そのとき思ったのです。そういえば、これまでにも私は、親戚のおじさんおばさんや友達の両親が「自分の子どもが結婚しない」と嘆いている場面を何度も見てきました。

しかし、彼らは結婚する気のない私に対しては、「鈴音ちゃんは独身でも楽しんでいるからそれでいいじゃない。でもうちの子は……」と、まるで他人事のように言い放っていたのです。(いや、実際他人だから良いのですけれどね)

そこで気づいたのです。もしかすると、私たちの両親世代の中には、「今は結婚するもしないも自由の時代」であると理解しつつも、自分の子どもだけには結婚してほしいと思っている人も多いのかもな、と。

両親のプレッシャーに悩む独身の女友達

そして後日、独身の女友達数人と飲みに来ていた私は、この一件を彼女たちにも話してみました。すると、友人のひとりが複雑な表情を浮かべながら「まさにうちの親がそれ」と話し始めたのです。

彼女は今のところ、まったく結婚する気はありません。そんな彼女に対して両親は、表面上では「今の時代はそういう生き方もあるしな」と納得した素振りを見せつつも、あからさまに残念そうな顔を度々見せてくるのだとか。

中でも一番つらいのが、たまに実家に帰った際、テレビからゼ○シィのCMが流れてくると、両親との会話がぴたりと止まり、そのまま重い空気が流れるそう。

その状況を想像し、思わず「ひぇぇぇ……」と声をあげる、私たち独身女子’s。考えただけでも鳥肌が立ちます。

そして、「自分の中では結婚はしないと決めているけど、そんな両親を見ているとまるで悪いことをしているような感じがして、いまだに後ろめたさを感じる」という彼女の言葉を聞き、私は「親の気持ちもわかるのだけれど、何だかね……」と終始言葉につまってしまったのでした。

独身女性が本当に生きやすい世の中って?

本来であれば、楽しいものであるはずの独身ライフ。当然ですが、何も悪いことをしているわけではありません。

それなのに自分を一番に理解してほしい両親から結婚へのプレッシャーをかけられると、なぜか後ろめたさを感じてしまう人もいる。そこには「両親に理解してもらいたい」と思う気持ちと、「両親の気持ちもわかる」というふたつの矛盾した気持ちがあるからなのかもしれません。

そういえば私すずやも、昔、母親から「早く結婚しろ」と言われ続けていたときに、「私の人生なのだから放っておいてよ」という怒りと「期待にこたえられなくて申し訳ない」という後ろめたさを感じていた気がします。

そんな現実を知り、「結婚するもしないも自由」が表面上だけのものだけではなく、本当に心からそう思える世の中になってほしいな、と思い始めた、独身のすずやさんなのでした。

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すずや鈴音
すずや鈴音

生まれも育ちも関西の元キャバ嬢ライター。好きなものはお金とお酒とマカロニサラダ。10代から熱しやすく冷めやすい短命恋愛を繰り返す/すずや鈴音twitter

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