【結婚願望が迷子です】「こじらせ女のその先にあったもの」
どうもみなさん、こんばんは。最近、寝起きの腰痛と謎の胃もたれに悩まされている元キャバ嬢ライターのすずや鈴音です。実年齢はアラサーなのですが、体はすでに還暦を迎えているようです。ははっ、まったく笑えませんね。
まあ、気持ちだけは何とか元気なまま今回も結婚願望探しの旅に向かいたいと思います。というわけで前回に引き続き、今回も仲良しの夫婦さんの元へとお邪魔してきました。
新婚夫婦ふたりと買い物の旅へ
さて、今回私をお誘いしてくれたのは昔から仲良しのYちゃんとその旦那さまであるSさん。実はこのふたり、去年結婚したばかりの新婚ほやほやさんなのです。
そのため基本的に仲の良い友人の前では図々しい態度を見せるすずやさんも、「さすがに新婚夫婦の休日にお邪魔するのはちょっと……」とは思ったのですが、ふたりいわく、「お酒好きの両親へのプレゼントを選びたいから付き合ってほしい」のだとか。
なるほど、飲兵衛という理由だけで呼ばれたのか。それならば仕方ないとお言葉に甘えつつ、私と新婚夫婦の三人は人混みで賑わう街へと買い物に出かけたのでした。
あれ、私今すごく微笑ましい気持ちになってる……
いざ目的のショッピングモールに到着した私たち。そして目的のお酒をゲットすべく買い物を始めますが、その最中もとにかくラブラブオーラを醸し出しまくる新婚夫婦ふたり。
そしてその隣で負のオーラをまとい続ける独身女のすずや。
そんな異様な組み合わせの三人が周りからどう見えていたのかはわかりませんが、何とか無事にプレゼントのお酒を選び終えた私たちは、早めのランチをとることにしたのです。
早速、フードコートに移動し、私は悩むことなくラーメンを選択。その隣で新婚夫婦ふたりはオムライスとピザをそれぞれチョイスしておりました。
そして楽しく会話をしながら食事を進める私たち。そんなさなか、時折YちゃんとSさんは「それ美味しい?」「食べていいよ、俺も一口ちょうだい」と楽しそうに食事をシェアしておりました。
その様子を微笑ましく見つめながら、ひたすらひとりラーメンをすすり続けるすずやさん。やはり異様な光景です。
しかし、私はそこであることに気が付いたのです。
というのも今以上にこじらせていた昔の私なら、間違いなく目の前でこんなラブラブぶりを見せつけられたら心が荒ぶりまくっていたと思います。
何なら星一○ばりに「ばっかもーん!」とちゃぶ台の代わりにその場にあるラーメンをひっくり返していたかもしれません。
でも今の私には不思議と怒りや嫉妬の気持ちなどありません。むしろ新婚夫婦ふたりの一挙一動を見るたび、微笑ましい気持ちになっていたのです。
大好きな人達の幸せそうな姿を見ると……
そこで早速、私は帰宅後にそんな自分の感情について考えてみました。
最初は「もしかすると幸せそうなふたりを見て自分も結婚したくなったのか?」とも考えてもみたのですが、どうやらそうではないようです。
ではなぜなのか? と考えに考えまくった結果、私は自分が大好きな人達の幸せそうな姿を見ることがただ単に嬉しかったのだと思ったのです。
その証拠に今現在も、まったくの赤の他人であるバカップルが公共の場でいちゃついているのを見たら「誰か今すぐこいつらの目の前でリンボーダンスでも踊って、雰囲気ぶち壊しにしてくれないかな」など、それなりに最低なことを考えてしまいます。
でも、仲の良い友人夫婦に対しては何も思わなかった。むしろ癒しにも近い感情を与えてもらった。
ということは、私は「自分が大好きな人達が幸せそうにしている姿を見ることが好きなの」かもしれません。
乙女チックすずや、結論に至る
うーん、何だか自分でもただきれいごとを言っているだけのような気も否めなくはないのですが。でも、きっとそうなのだと思います。
まあ、だからこんな風に友人たちの幸せを喜べる自分のままでいられるなら、結婚するしない関係なく、このままの人生でもいいかな~と思う反面、自分にも本当に好きな人ができたら、その人が幸せそうな姿を見るのが私の新たな生きがいになるのかな~とも思う気がしてきました。
……と、珍しくキャラに合わず、乙女チックなことを考えてしまったすずやさんなのでした。