【結婚願望が迷子です】「超潔癖でもおおざっぱな人と暮らせた話」
気がつけば2018年が始まってもう2か月も経とうとしています。最近、もっぱら私を悩ませているのが、そろそろ訪れるであろう花粉症のシーズン。ええ、誰も興味はないと思いますが、私すずやは花粉症のプロフェッショナルです。
あまりにも花粉症を恐れるがあまり、ここ最近はずっと家に引きこもって過ごしています。いや、花粉症シーズン以外でも、きほん、外には出ないのですけどね。
そんな先日、暇つぶしに昔のアルバムを見返していると、何ととんでもない事実に気づいてしまったのです。
まさかの過去の事実が発覚!
実はすずや、こう見えて学生時代に数か月だけ留学をしていた経験があります。そしてそのとき、ホームステイ先の家庭には私よりひとつ年下の中国人女子もいたのです。
そしてそして何と!留学中の数か月間、私はその中国人女子と同じ部屋で生活を送っていたのです。
これまでの連載を読まれてきたすずやマニアであればお気づきかと思いますが、私が結婚したくない理由のひとつが「他人と一緒に暮らしたくないから」。
これまですっかり忘れていましたが、一時期私は、赤の他人である中国人女子と数か月の同居生活(同部屋生活)を送っていたのです。
いや~、自分でも思い出してびっくりしましたよ。あれほど他人を家に入れることにすら嫌悪感を抱いていた私が、会ったばかりの初対面の外国人と同居していたなんて。
苛立ちがどうでも良くなった出来事
さらにびっくりなのが、曖昧な記憶ではあるものの、数か月間も一緒に寝食を共にしながら彼女に苛立ったことはほとんどなかったのです。
もちろん、軽いことでイラッとしたことはありました。大の几帳面である私は、テレビのチャンネルの位置ですら定位置にないと落ち着かない性格です。
しかし彼女は私とはまったくの正反対である大雑把な性格。脱いだら脱ぎっぱなし、出したら出しっぱなし。一度、「自分の物は片づけてよ」とキレ気味で言ったこともあります。
でもそこで彼女が口にしたのは、「鈴音が片づけたいなら片づけなよ」の一言。
当初は「ふざけんなよ」と思いつつも、片付いていないと落ち着かない性格の私は、結局彼女の分まで部屋の隅々までをきれいに片づけました。
するとどうでしょう、彼女の口から出た言葉は「ワオッ!部屋がきれいになっている」「鈴音、ありがとう。あんたは最高の女だよ」的な発言でした。
そんな小さなことは気にしない、相手を褒めるときはきちんと言葉に出す、なにより日本人のようにお世辞は一切言わない。
そのようにおおらかな性格の彼女を見ていると、何だか部屋が汚れているくらいどうでも良くなったのです。
「他人と一緒に暮らせない」は言い訳だった?
その後、彼女との仲は急速に深まり、基本的にひとりが好きな私も特に苦にすることなく数か月の同居生活を終えられたのでした。
これまであれほど「他人と一緒に暮らしたくないから」という理由で結婚をかたくなに拒んできた私。
でも、相手次第では意外と問題なく暮らせるのではないのか?という事実を過去の経験から知ることができたのです。
私が彼女と一緒に暮らしていて苛立ちを感じなかったのは、外国人特有の「小さいことは気にしない」「思ったことははっきり言う」という性格に助けられていた部分があります。ということは意外とすずや、外国人との相性が良いのかも……?
と、自分の結婚願望に関する新たな可能性について考えさせられたのでした。
彼女に久しぶりに連絡をとってみよう
そんな新しい自分を発見させてくれた彼女にお礼が言いたい、なにより久しぶりに連絡がとりたいと思った私はすぐさま、過去に交換した手紙に書かれていた彼女のPCアドレス宛にメールを出し、久しぶりの連絡をとってみることにしたのです。
メールを送って数分後。すぐに返事が届きました!
『Mail Delivery Subsystem』
『アドレスが見つからなかったか、メールを受信できないアドレスであるため、メールは●●●に配信されませんでした。』
……うん、さすが自由奔放な彼女ですな。