【結婚願望が迷子です】「既婚女子宅で結婚生活を一日観察&リアル結婚話を聞いてみた」
世の中は行楽シーズン真っただ中。皆さん、紅葉狩りやハイキングなど季節ならではのイベントを楽しんでいますか?
四季を感じない女代表の私、元キャバ嬢ライターすずや鈴音はと言いますと、部屋の窓から見える紅葉を眺めながら、相変わらず引きこもりの生活を送っております。いや、紅葉とか家の中から見るので十分ですよ。
さて、結婚願望を探す旅を続けている私すずやですが、連載当初から何度かお話ししてきた通り(?)、自分自身には結婚願望がないものの、世の既婚女子やママ女子のことは心から尊敬しております。
というのも、今の私は自分の生活だけで精一杯。何なら唯一の社会との繋がりである仕事ですら、面倒に感じるほどのダメっぷりです。
そんな私から見て、家庭を持ちながらも働きに出たり、子育てをしたりという既婚女子やママ女子はもはや、自分とは別世界の人間に見えるほど尊敬の念を抱く存在です。同時に自分には絶対にできないと頭から決めつけている部分があります。
でも、実際はどうなのか?実際そこまで大変なものなのか?自分には絶対にできないのか?
そんな独身女子の疑問を解決すべく、今回は二人の子育て中でもある優しき友人Y子の協力を経て、既婚女子宅でリアルな結婚生活&子育て生活を観察させてもらうことにしました。
朝5時から始まる大騒動でぐったり……
前日からY子宅にお泊まりをさせてもらった私は、当日の朝5時頃、長男(4歳)と次男(2歳)が戦隊ものごっこをしているであろう声で目を覚ましました。そして眠い目をこすりながらリビングに向かうと、私の姿を見つけた子どもたちがすかさず「あっ、怪獣がきたぞ!」と叫びながらおもちゃの武器で寝起きのすずやをビシバシと叩いてきました。それも全力で。
「こら、おもちゃで人を叩いたらあかんって何回言うたらわかるの!」とY子の怒涛が部屋中に響くものの、気にせず彼らは戦隊ものごっこを続けます。
その後も朝食を食べないと駄々をこねたり、着替えもせずテレビに夢中になったりと、自由気ままに朝時間を過ごす兄弟たち。
そして8時すぎ、バタバタの朝時間を終え、ようやく幼稚園の送迎が終了。子どもふたりを幼稚園まで送り届けて帰宅したY子に「毎朝こんな感じなの?」と聞くと、「大体朝のこの時間に体力の8割は消耗されるで」との答えが。
ただでさえ朝はゆっくり眠りたい派のすずやさん。Y子の話しを聞き、母親のすごさをこれまで以上に感じたのでした。
大きな衝撃を受けた友人の一言
そして普段はこの後すぐパートに出かけるY子ですが、この日はお休みということで、家事(主に掃除)を手伝いつつ、大人ふたりのゆっくり時間を過ごすことにしました。
その途中でふと、「いつも子どもたちが幼稚園に行っている間はどう過ごしているの?」と私が問いかけると、Y子は「とりあえず、洗濯と掃除を終わらせて、適当に昼ごはん食べて……。あとはお迎えまで録画したドラマとか見てゆっくりしてるかな」と教えてくれました。
なるほど。旦那が仕事、子どもが幼稚園に行ったあとであれば、自分の時間が多少なりできる。できる限りライター業を続けたいと思っているすずやにとっては、結婚後に自分の時間がどれくらいできるかも重要なポイントとなってくるので、そのようなリアルな声が聞けるのはとてもありがたいことでした。
しかし「じゃあその自由時間にゴロゴロ休んだり、自分の好きなことができたりするから良いね」と何気なく私が口にすると「いや、そういうわけにもいかないで」とY子からまさかの返答が。
「たとえ体はゆっくり休んでいても、頭の中では今日の晩ご飯どうしようとか、来週の幼稚園の行事の準備始めなとか、考えることだらけやから、正直ドラマの内容もしっかり頭に入ってこないときもあるし」と。
その言葉に私は大きな衝撃を受けたのでした。
既婚女子とママ女子の偉大さを知ると同時に……
独身の私はこれまで心のどこかで「結婚しても旦那や子どもがいない時間は自由に過ごせるのでは?」と簡単に結婚生活を考えていた部分がありました。でも実際は違ったのです。Y子の場合に限って言えば、自分のことなど後回しで、家事、子育て、仕事を率先してこなす日々を送っていたのです。
もちろん、家庭の数があるだけ結婚生活の形があるので、一概にこれが普通の結婚生活であるというわけではありません。中には夫婦どちらも働きに出ていて家事を分担している家庭もあれば、逆に女性が働きに出て旦那さまが家事を担当している家庭だってあるでしょう。
でもどの家庭にも言えることは、自分よりも、旦那さまや子どものことを優先して考えなければいけないときもある。そしてそれはパートナーである旦那さまにも言えること。そのようにお互いが相手を思いやる気持ちがあってこそ、結婚生活がうまく成り立つのだな、と。
友人からリアルな結婚生活を見せてもらい、話を聞くことにより、私は改めて既婚女子とママ女子の偉大さを知ることになったのでした。
同時に常に自分優先であり、自分のことで精一杯の私にはやはり結婚は向いていないのではないか……。自分の結婚願望があるないに限らず、そもそも私は結婚不適合者であるのではないか?
そんな別の疑問を新たに抱き始めた悲しき女のすずやさん。果たして、私の結婚願望が見つかる日はくるのでしょうか。