【結婚願望が迷子です】「独身だけど“ママ友ランチ会”と“新居お披露目会”に参加してみた」
みなさん、こんにちは。先日、この連載を読んでくれている友人から「(連載記事の中で)ちょいちょいウケ狙いにいってるみたいやけど、大概滑ってるで」と辛辣なお言葉をいただいた元キャバ嬢ライターのすずや鈴音です。あれですね、記事の中でウケ狙って滑るのってライターとして一番恥ずかしいやつですよね。
まあ、そんなすずやさん滑り倒し問題はさておき、前回の記事でもお伝えした通り、早速行ってきましたよ!アウェー感漂うであろう“ママ友ランチ会”に!
既婚女子からのマウンティングに耐えられず、その苦痛から逃れるために一度だけ「結婚したい」と思ったことのある私。しかし結婚後も既婚女子同士やママ友同士のマウンティングが存在するのであれば、独身であろうと既婚であろうと、状況は変わらないのではないか……?
その疑問を解決する手掛かりを見つけるべく参加した、プチ同窓会という名のママ友ランチ会(+独身すずや)の様子をぜひご覧ください!
Contents
平日の正午、おしゃれフレンチレストランで集うママ友と独女ひとり
8月某日。高校時代の友人6人(全員既婚者&ママ)と独身すずやが集合したのは、とあるフレンチレストラン。どうやら幹事であるN美が事前に子連れでもゆっくりくつろげるようにと、子ども用メニューが豊富で個室も貸し切れるこのお店を予約してくれていたようです。さすがベテランママ、気が利きます。
そんなN美の気遣いのおかげで美味しい料理に舌鼓を打ちながら、久しぶりの再会を喜んでいた私達。
……しかし案の定、時間の経過と共に子どもたちがすぐぐずり始めてしまいました。確かにいくら子ども用メニューが豊富なうえ、個室で自由に過ごせるといっても、同じ場所で長時間じっとしていれば子どもたちも飽きてしまいます。
ひとりが泣き出し、ひとりがわめき出し……と、子どもたちのぐずりが伝染してきたところで、幹事のN美が「じゃあ私の家に場所を移す?」と提案。
これは予想外の展開です。というのも、N美は最近高級住宅街に新居を建てたばかり。軽くランチだけして帰るつもりが、まさかの新居お披露目会へと変わってしまったのです。
独身女性にとってダメージが大きいであろう既婚女子の新居拝見。……果たして、すずやは耐えることができるのでしょうか。
幹事ママの新居へ移動後、即お家自慢大会が開始された
N美の案内で彼女の新居へと向かうと、そこにはテレビでよく目にする“芸能人のお宅訪問”に出てきそうな豪邸が現れました。
当然、ママ友たちは口を揃え、「すごーい!立派なお宅!」「センス良すぎて憧れちゃう!」とN美の新居をべた褒め。そんな中、真っ先に「この一件にいくらかかってるんやろ……」と心の中でお金のことを考えてしまった銭ゲバすずや。多分、すぐ金に目がくらむ私のこういう部分も人としてダメなんでしょうね。
さて、N美の新居にお邪魔すると、早速、話題にあがったのは「今後家を建てる予定」に関する話。N美を筆頭に、皆それぞれが家について話し始めました。
「実は私も今家を建てているところで、来春くらいには完成するの」
「うちは上の子が小学校入学までにって考えているんだけど、希望地は○○(某高級住宅街)なんだよね」
その会話をただひたすら「そうなんだー」と相づちを打ちながら聞き手にまわるすずや。
「やっぱりキッチンとユーティリティーにはこだわりたいよね」
「うちはインナーテラスを取り入れようと思ってるの」
……もはや異国の会話にしか聞こえないとです。
ママ友同士のマウンティングをこの目で確かめようと思って参加した私ですが、目の前で繰り広げられるのは、どちらかというとただの自慢大会。そして必死で会話についていこうとするすずやの努力もむなしく、家に関する話題が進めば進むほど、理解不能な単語だけが耳に入ってくるという結果になったのでした。
あれ、意外とみんな独身相手には優しいの?
そして日も暮れかけ、そろそろお開きとなったとき、思いきって私は自虐の意味も込めて皆んなにこう声をかけてみました。
「何かひとりだけ独身の私がお邪魔してごめんね」「これから先もずっと独身だと思うけどまた誘ってね」と。
するとママたちは口々に「独身でも何でもいいじゃん!鈴音は鈴音なんだから!」「別にそんなの関係なくまた集まって遊ぼうよ」と優しい言葉をかけてくれたのです。
さっきまでは家のことであんなに張り合っていたママたち。しかし独身である私に対してはそのような張り合いを一切見せず、むしろ立場など関係ないという姿勢で迎えてくれたのです。
「マウンティングされたくないから結婚したい」はお門違いの話だった
今回、既婚のママ友会に参加して感じたこと。
それは独身に対して厳しいマウンティングをしてくる既婚者もいれば、反対に立場関係なく優しく接してくれる既婚者もいます。もちろん、同じ独身同士でもマウンティングをけしかけてくる嫌な奴もいれば、楽しいことや悲しいことを共有し合える相手だっているでしょう。
要は独身や既婚という立場関係なく、大切なのは自分と相手との関係性次第。そんな当たり前のことを忘れていた私は、この瞬間、「既婚女子にマウンティングされたくないから結婚したい」はそもそもお門違いの話であることを悟ったのでした。
……でも待てよ。ということは、唯一「結婚したい」と思ったきっかけが無くなったため、私はやはり結婚しなくてもいいのでは?と、再び結婚願望が迷子になるという振り出しに戻ったすずやさん。果たして私は次回から何を探して行けばいいのでしょうか……。