【結婚願望が迷子です!】~気を遣いすぎる性格を直すためにネトゲを始めてみた~
皆さま、こんばんは。世間がやれ海だ、やれBBQだと夏中騒いでいる間、ひたすらネットサーフィンをして過ごしていた元キャバ嬢ライターのすずや鈴音です。
さて、前回結婚したくない理由を挙げ始めたところ、膨大な数の理由(言い訳)が出てきて、もはや自分自身の人間性を疑いたくなった次第でございます。
とは言っても行動を起こさなければ何も始まりません(そして記事も書けません)。ということでまずは、「気を遣いすぎる性格であるため人といるとすぐ疲れる」という問題点から向き合っていこうと思います。
「気を遣いすぎる性格だから人と暮らせない(結婚したくない)のは本音なのか?」「中には気を遣わずに済む相手だっているのではないか?」などそのあたりに重点を置き、今日も元気に結婚願望を探す旅に出発です。
そうだ、ネトゲを始めよう!
さて、気を遣いすぎる性格と向き合うと言ってはみたものの、当然のことながらその性格を直せるとは思いません。“三つ子の魂百まで”と言われる通り、物心ついた頃から他人の目を気にして、異常なほど周りに気を遣って生きてきた私です。今さら「気を使わなくていいよ」と言われて「はい、わかりました」なんて言えるわけもありません。というより、可能であれば他人と会うことなく暮らしていきたいくらいです。
そんなとき、あるひとつの案が私の頭の中をよぎったのです。
そうだ、ネトゲ(ネットゲーム)を始めよう!
ネトゲなら直接他人と会うことなく会話ができるため、そこまで気を遣わずに済むかもしれません。また、SNSなどと違い100%架空の自分を作り出すことができるので、きっと本音をさらけだすこともできるでしょう。そしてなにより、家から一歩も出る必要がない。
そう決意した私は早速ゲームに詳しい友人にLINEを送り、オススメのネトゲと登録方法について大まかな説明を受けることにしました。
ネット内で会話できる環境を整えてみた
友人からひと通りの説明を教わると、私はすぐさまPCからネットゲーム専用のアカウントを作成しました。人並みにゲーム経験のある私ですが、PCから本格的なネトゲをするのは初めて。今回友人から教えてもらったのは定番の某ネトゲで、初心者でもやりやすいとのこと。そんな期待と不安が入り混じる中、いざ冒険に出発です!
さて、まずはこの架空空間の中で他人と会話ができる環境を作らなければいけません。しかし意外と凝り性なすずやさんは、気づくとひとりでバッサバサとモンスターを倒し、武器を生成し、レベルを上げまくっておりました。いや~、普通に当初の目的を忘れ、ゲーム自体を楽しんでたよね。
とはいえこれではいけないと気づき、とりあえず適当なギルド(ゲーム内で一緒に戦うグループ)に加入申請を送ったところ、あっさり承認されました。よし、これでいつでも他人と会話ができる環境は整った。
そう安心したすずやさんは再びクエストクリアのため、武器片手にひとりフィールドの奥底へと向かったのでした。
ここならありのままの自分を出せるかも!
ここでネトゲ内における“ギルドシステム”を簡単に説明しておきますと、ギルドとは一緒にゲームを楽しむグループ的な存在です。同じギルド内のメンバーと一緒に敵を倒しに行ったり、ときにはチャットで世間話を楽しんだり。もちろん仲間といえども、現実世界で実際に会うことはありません。まさに気を遣わずに他人と話したいという私には打ってつけのシステムなのです。
ということで私も早速このチャットシステムを利用して、ネット内での会話を楽しんでみることにしました。
「初めまして、今日からギルドに加入したすずやん(仮名)です!」と私が明るく挨拶をすると、「よろしくー」「一緒に頑張ろうね」とメンバーの方々から嬉しい返事が続々と届きます。何て素晴らしい世界なんでしょう。
なによりここなら誰もすずやという人間の存在を知らないため、気を遣わずに素の自分を出せるかもしれません。そんな期待を胸に抱き始めていた私ですが、やはり人生そう簡単にはいかないようです……。
ネット内でも気を遣いすぎるダメウーマン・すずや
それはゲームを始めて数日が経った頃。ギルド内の雰囲気に慣れてきた私は、しょっちゅうチャットに顔を出しては、仲間との会話を楽しんでいました。そしてこの日もチャット内では、私を筆頭にこんな会話が繰り広げられていたのです。
ギルドメンバーA「今仕事から帰ってきましたー。時間もないし今日はあまりインできないかも」
すずや「お疲れさまです!お仕事大変ですね!無理はしないでくださいね!」
ギルドメンバーB「やっと子どもが寝て、家事も終わらせたからゲームできるー」
すずや「Bさんもお疲れ様です!主婦さんは毎日大変ですよね。でも睡眠もきちんととってくださいね」
ギルドメンバーC「来週から試験なのであまりインできないかもです。ごめんなさい」
すずや「学生さんは試験大変だよね!でもリアル優先で勉強頑張ってね」
……めちゃめちゃ気を遣っとるやないかい!!!
もう自分でもびっくりするほど、チャット内で気を遣いまくりなすずやさん。それを見かねたサブリーダーが「すずやん、全員に返事しなくても大丈夫なんだよ」と優しい声をかけてくれたのですが、その一言に対しても「大丈夫です!私が皆と話したいだけなんで^^」とこれまた心にも思ってないことを言ってしまうすずやさん。
そして気づいたのです。「あれ、何かこれ疲れるぞ……」と。その後、私は画面上に表示された「ギルド脱退」のボタンをそっと押しました。そしてひっそりとギルドを抜けた私は、再び野良(ギルド未加入状態)へと戻ったのでした。
結論:やっぱり私はひとりが好き
結論から言いましょう。現実であれ架空空間であれ、私の気を遣いすぎる性格は変わらない。そして現実であれ架空空間であれ、やっぱり私はひとりの方が楽しめる。実際、ギルドを一瞬で抜けたものの、今現在も相変わらず私はひとりでネトゲ内の世界を満喫する日々を送っています。
当初は顔が見えないネット空間であれば他人に気を遣わずに済み、同時にこの性格を直すきっかけが生まれるかもしれないと淡い期待を抱いていました。
しかし今回の経験を通してわかったことは、私はやっぱりひとりが好きであるということのみ。
これまで結婚願望に徐々に近づきつつあったすずやさんですが、今回の件でまた一歩結婚から遠ざかり、「結婚したくない」という気持ちがさらに強くなった気がします。
果たして、こんな私が結婚願望を見つけられる日は本当にくるのでしょうか。そんな不安を抱きつつも、ひとまずは今より強い武器を生成するために再びネトゲの世界に戻りたいと思います。それではしばしさらば、現実世界よ。