【結婚願望が迷子です】「親の夫婦仲と子どもの結婚願望は関係してる!?」
こんばんは。確定申告を終え、しばしのグロッキー状態に陥っていた元キャバ嬢ライターのすずや鈴音です。
でもこれも、女ひとりで生きていくためには必要なこと。そう思い、むりやり自分を奮い立たせて頑張りましたよ。誰も褒めてくれないから自分で自分を褒めたいと思います。よく頑張った! すずや!
……と、そんなこんなで最近はバタバタしていたため、ゆっくり出歩く時間もとれませんでした。するとそんなすずやを見かねてか、友人数名が「息抜きになれば」と私をランチに誘ってくれたのです。何で心優しい友人たちでしょうか。
しかーし!そのちょっとした息抜きであるはずのランチ会にて、またまた私は己が結婚願望を持てない理由のひとつと出会ってしまったのでした。
ランチ会の話題は“両親の定年後の生活”について
その日、私は学生時代の女友達数人と大阪・梅田にある某カフェでランチをしていました。無論、学生時代の友人ということもあり、お互いのことはもちろん、それぞれの両親のことについてもある程度知り尽くしている間柄です。それもあってか話題は自然と最近のお互いの両親事情に……。ええ、「○○ちゃんのおばちゃん元気にしてる?」的な流れのアレです。
ちょうどアラサー世代ど真ん中にいる私たち。中にはすでに両親が定年している子もいるため、お互いの両親がどのような定年後の生活を送っているのかを楽しく話し合っていました。
すると友人のひとりが「何かうちの親、定年を機に夫婦ふたりで海外に住みたいらしいねん」とポツリ。まさかの予想の斜め上をいく友人のびっくり発言にその場にいたメンバーは「○○ちゃんの両親やるね!」「海外生活とかいいな~!憧れる」と大盛り上がり。
すると別の友人も「うちも両親が田舎に移住して、残りの老後をゆっくりと過ごしたいって話しているわ」と一言。その発言についても、やはり皆は「やっぱり老後は夫婦水いらずで過ごしたいよね」「老後の田舎暮らしとか羨ましい」とさらに盛り上がり、会話の熱もヒートアップしていったのです。
……が、そのとき私だけは状況が飲み込めず、ただただポカーンとした表情で会話の流れを見守っていました。
あれ、うちの家庭ってもしかしてズレてる?
というのも私、すずや。このとき初めて自分の家庭と他の家庭の間にものすごい温度差があるという事実を知ったのです。
そもそも以前、【結婚願望が迷子です】「幸せな家族像を目の当たりにして恥ずかしくなった理由」でもお伝えした通り、私の両親は「配偶者よりも自分の人生優先」に近い考えで生きていた人達でした。
そのため、子どもたちの手が離れた現在も、父はゴルフと競馬とネットのオンライン麻雀、母は友人たちとのランチと旅行を生きがいにそれぞれがお互いの老後を楽しんでいます。
間違っても夫婦水いらずで旅行に出かけようなんてことはありませんし、何ならお互いの人生を楽しむために最近では熟年別居もアリだと考え始めているくらいです。
そしてそんな両親を見て育ったもんだから、友人たちの両親が「やっとふたりきりの時間ができたね」と言わんばかりの老後の夫婦生活を送っているという事実を知り、軽くカルチャーショックを受けてしまったのです。
いや、本来であればそれが世間一般的に普通の考えなのかもしれません。しかし自分優先主義の両親の元で育ってきた私にとっては、そんな世間一般的な考えは意外すぎる事実であるため、即座に受け入れるということができなかったのです。
そして同時に、ここでとある仮説が私の中に浮かびました。
両親仲と結婚願望は比例する説
まず私が気づいたのは、夫婦仲が良い両親の元で育ってきた友人は、皆、結婚に憧れを持っているということ。
実際、先ほど両親が海外移住を考えているといった友人は、結婚5年目であるにもかかわらず旦那さんとの仲も良く、子どもたちへの愛情の注ぎぶりが半端じゃありません。また自分たちも子どもの手が離れた後は、夫婦ふたり縁側で仲良くお茶を飲みながら老後を過ごすのが夢だと言っています。
また、両親が田舎に移住する予定であると話してくれた友人は、毎週末、旦那さんや子どもたちとどこかに出かけては、その様子をインスタにあげ、誰が見ても理想の家族であると言える生活を送っています。
ということはですよ。育ってきた環境が子どもに影響を与えると言いますが、夫婦仲の良い両親の元で育ってきた子は、「両親みたいな夫婦になり、幸せな家庭を築きたい」という願望を強く持ち、それを実現させている確率が高いのではないかという仮説に辿りついたのです。
そして反対に夫婦仲が冷え切った過程で育ってきた私は、当然のことながら結婚生活に憧れを抱くこともなく、何なら夫婦生活の嫌な面をこれでもかといくほど見せられてきたため、「死んでも結婚したくない」という考えが物心ついたときには植えつけられていたのではないかな……と。
絶望に打ちひしがれているそのとき母は……
そんな仮説を立てたとき、ふと、この連載が始まる前の打ち合わせで編集部の方から「結婚願望って両親からの影響もあるらしいですよ」と聞いたことを思い出しました。
そのときは「いやいや、まさかね~」と軽く流していたすずやですが、どうやら本当だったようです。というか、当の本人である私がめちゃくちゃ影響を受けている可能性が高いという事実が浮き彫りになってきました。
……と、すずやが絶望に打ちひしがれているとき、この原因をつくった張本人である母親から一通のLINEが届きました。
『今日、○○さんの奥さんたちとランチに来てるんだけど、小山ロールのお土産いる?いるなら鈴音ちゃんの分も買って帰るね~(ハート)』
……うん、今日も母はひとり楽しい人生を送っているようです。