【結婚願望が迷子です】「結婚したいのか、したくないのかわかりません」
DOKUJOをご覧の皆様、初めまして。生まれも育ちも関西の元キャバ嬢ライターの「すずや鈴音」と申します。お察しの通り、花の独身アラサー女子です。
突然ですが、私には結婚願望がこれっぽっちもありません。
そもそも物心ついた頃から結婚願望がなく、学生時代も「恋愛はしたいし彼氏も欲しいけど、結婚はしたくない」と若干自分に酔ったイタい女子的な発言をしては周りの友人たちに苦い顔をされてきました。
まあ今のご時世、女性が結婚しないという選択肢は特に珍しいことではありません。現に私もこれまでに数々の「結婚しないの?」攻撃によるシングルハラスメントを受けてきましたが、そのたびに「ほら、私って結婚願望がないからさ」と爽やかな笑顔でひらりとかわしてきました。
しかしこれまでは余裕ぶってきた私ですが、最近になり「本当に結婚したいのか、したくないのかがわからない」という状況に陥ってしまったのです。
「結婚しないは言い訳」だった疑惑が発生
それは昔の職場仲間たちと久しぶりに飲みに行った際の出来事。20~40代までの既婚と独身の女子が集まる場とあり、話題は自然と結婚の話(既婚者のマウンティングの場)へとうつりました。
とはいえこのような状況はもはや朝飯前ですり抜けられちゃう、すずやさん。「鈴音ちゃんは結婚しないの?」のお決まり文句にも「結婚願望がないので」と笑顔で一言。
すると、既婚組も負けじと「ええ、何で結婚したくないの?」「結婚生活も意外と楽しいよ」と追い打ちをかけてきます。
「いや、あんたら基準の幸せとか知らんがな!」とうっかり心の声が漏れそうにもなりましたが、そこは一応私も大人です。「そうなんですね、でも私って潔癖症で人と暮らせないから」と冷静な対応で乗り切りました。よくやったぞ、自分。
……が、この瞬間、私たちのやりとりを黙って聞いていた独身女子のA代が「でもそれって言い訳やんね?」と一言。
一気にその場が重い空気へと変わりました。しかし、そんなことお構いなしと言わんばかりにサバサバ毒舌女子として有名なA代の口は開き続けます。
「だって潔癖症なら別居婚とかすればいいやん」「あと自由がなくなるとか言うけど別に結婚しても自由はあるやろ?」
はい、論破ー!!!
おっしゃる通りでございます!!!
A代の言う通り、「潔癖症で人と暮らせないから」「ひとりの時間が何よりも必要だから」「死ぬまで自由に生きたいから」と今まで私が口にしていた結婚したくない理由は、周りからすればただの言い訳にしか聞こえなかったのです。
私の結婚願望よ、どこに行った!
A代から言われた言葉を頭の中でエンドレスループさせながら帰宅の途についた私は、改めて、自身の結婚願望について考えてみました。
確かに潔癖症やひとりの時間は一緒に住まなければ良いだけだし、自由はお互いに配慮する気持ちさえあれば何とかできる。私が結婚したくない理由は方法次第ではいくらでも解決できる。ということは、私は結婚したいのか……?
いや!やっぱり結婚したくない!!!
他に何の理由があるのかと問われても答えが出てこないけど、気持ち的に結婚したくないことは確か。一生気楽に独身生活をしていたい。でも何で結婚したくないかはわからない。
あれ、もしかしてこれって本当は結婚したいのでは?一周回って私も本当は結婚したいのでは?てか、そもそも結婚って何だっけ?
……と数時間ほど頭の中で“結婚”の二文字を巡らせた結果、私はあることに気がつきました。
もしかすると、私の結婚願望は迷子になっているのではないだろうか。
だとすると私の結婚願望はどこに行った!カムバック!マイ結婚願望!
しばし結婚願望を探す旅に出ます
幼い頃から結婚願望がなく、当たり前のように結婚しない人生を歩むものだと思っていた約30年。
でも本当はこれまで結婚したくないと信じて生きてきた自分を否定したくないあまり、結婚願望をないものだと思い込んでいたのかもしれません。
もちろん結婚願望が迷子だからと探してみたものの、やはりそんなもの自体、そもそも私の中に存在すらしなかったという結末が待っている可能性もあります。実際、今はまだ「結婚したい」なんて1ミリも思えない状態なのですから。
ただ私は見つけたいのです。「自分にとって一番幸せな人生とは何か?」という疑問に対する答えを。
それが独身でも結婚でも、何でも良いのです。
死ぬときに「最高に楽しい人生やった!ありがとう、自分!」と叫んでちょいロックな感じで安らかな眠りにつくのが私の夢です。
そんな人生最後の夢を叶えるためにも、私は迷子になった結婚願望を探す旅へと出かける決意をしたのでした。
続く!!