アラサーこそ、パリで恋すべき理由【国際結婚で移住Vol.1】
日本でパリ、フランスを語るとなると、決まって「おしゃれ」なイメージがついてきますよね。
パリやフランスの人が必ずしもファッショナブルとは言えません。学生はリュックにジーンズとスニーカーだし、若い人の服装も黒やベージュが多く、コンサバで冒険をしないのです。
では何がおしゃれなのか。それは女性の「生き方」。自分の意見はしっかりと持ち、それをハッキリと主張することができる。今回はそんなパリの魅力とパリでの恋愛をご紹介します。
アラサー女子が「パリにハマる」理由
アラサー女子がパリにハマる理由とは、いったい何なのでしょうか?パリ在住のアラサー女性の意見はこうです。
「社会人になって初めて自分の稼いだお金で訪れたのがパリ。街歩きが大好きな私は観光スポットではなく、パリらしい古い街並のマレやサンジェルマンデプレを歩き、石畳の道や夕暮れ時の街灯の美しさに感動。それ以来1年に1回の割合で訪れていました」(30代/在パリ・ツアーガイド)
このアラサー女性は、いつ行っても変わらないのに新しい発見があるパリに夢中になっていき、いつかこの街に住みたいという夢を持つように……。結果、パリに住める仕事に転職したそうです。反対に、こんな意見も。
「ヨーロッパ数カ国をまわる卒業ツアーでパリに行きました。ルーブル美術館を見学したり、シャンゼリゼ通りを歩いて凱旋門を見たり、エッフェル塔に上ったりして終わり。たくさん訪れる都市の一つに過ぎませんでした。特にいいとは思いませんでした」(20代/事務)
二つの意見を比べると「自分で街の魅力を発見する力」が備わったアラサー女性こそパリ、なのかもしれません。
パリに暮らす苦労と魅力とは?
アラサー女子が日本を脱出してパリに移住する……かつて人気女子アナが示した「アラサー女子こそパリ」の構図。
パリの魅力は、歴史とモダニティがうまく融合しているところ。街並はもちろんのこと、お店や観光スポットなど、素敵な場所が本当にたくさんあります。パリで暮らしたいと憧れる日本女性は少なくないのでは?
とはいえ「住む」ということはただの旅行とは全く違います。
「英語にはちょっと自信があったので旅行中には気付かなかったのですが、やはり生活するならフランス語が必須。フランス語がわからないと相手にしてもらえない場面も……」(30代/語学留学)
フランス人は言葉に誇りを持っているので、頑としてフランス語を使用することを要求します。その代わり、フランス語を使って奮闘している姿を認めれば、翻訳・通訳が必要になった時一緒についてきてくれたり、フランス語の校正をしてくれたりする人もいるのだそうです。彼らにはカトリック文化特有の「助ける」精神があるのだそう。
さらにパリで「仕事」をするとなると日本ではありえない苦労もあるようです。フランス人と一緒に仕事をするというのは、思った以上に大変なことも多いとか。
「フランス人は日本人と比べ一般的に「約束を守る」という感覚が希薄です。待ち合わせに30分遅れて来るなんていうことは日常茶飯事、1週間後のアポは前日に確認をとらないと忘れている場合が多い、頼んだことをやっておいてくれない、などなど…例をあげたらキリがありません」(30代/在パリ・ツアーガイド)
パリの恋愛事情は?
さて肝心の恋愛事情はどうなっているのでしょう?「独身=結婚していない」という定義にあてはめると、日本とフランスではちょっと事情が違ってきます。なぜならフランスのカップルには、結婚以外の選択肢があるからです。
『パクス』と呼ばれる結婚と同等の権利(税金の免除など)を保証された制度や、手続き自体を何もせず同棲しているカップルも少なくありません。なので、法的には独身といえど、彼と一緒に住んでいたり、はたまた子供がいたりすることも珍しくないのです。
これからシリーズを通して、国際結婚で移住したアラサー女性たちの生き方をご紹介します。