fbpx

2016年流行語大賞「神ってる」に疑問の声多数!

疑問

毎年恒例となっている、ユーキャン新語・流行語大賞。

これまでは50語がノミネートされていたが、2016年の今年は30語と少数に。

更にその中からトップ10入りとなる言葉が選出され、「ゲス不倫」や「聖地巡礼」、「トランプ現象」に「PPAP」、「保育園落ちた日本死ね」、「(僕の)アモーレ」、「ポケモンGO」、「マイナス金利」に「盛り土」等、2016年を象徴するキーワードが勢揃いした。

そんな豪華な顔ぶれの中、栄えある大賞に輝いた言葉は、なんとまさかの「神ってる」。
正直なところ、この「神ってる」という言葉、流行語大賞をキッカケに知ったという人も多いのではないだろうか。

それを裏付けるかのように、ネット上では「知らない」の声が続出。短文投稿サイト「Twitter」においても、今回の大賞について疑問視する声が続々と寄せられた。

「聞いたことない」「使ってない」世間では流行以前の問題?

「神ってるなんか初めて聞いた 本当に流行語大賞か?」
「2016年の流行語大賞が神ってるとか、んなもん聞いーたことねーよ」
「ねぇ、神ってる全然使ってないし周りも使ってないのに何で流行語大賞なんやろ?」
「流行語大賞の神ってる。 ごめんなさい、初耳でした」
「神ってるとか聞いたことないんだけど流行語大賞なの?って思ってたら該当調査でも25%しか知らなくてワロタ なんで選んだ」

流行語大賞と言うからには、当然「流行った」ことが大前提であるはずだが、どうやら世間一般的にはあまり流行っていないらしい。

それどころか十分な認知すらされておらず、もはや流行以前の問題と言える。
また、「一般人から共感を得られてない時点で、レコード大賞と同様に流行語大賞も無価値なものなんですよ」「流行語大賞に最早価値はありません」という厳しい意見も見受けられた。

1984年からスタートした歴史と伝統を持つ賞も、こうしていささか不思議な選考結果を発表してしまうと、やはり多くの人々が違和感や不信感を抱いてしまうのではないだろうか。
それほど流行していない様子であるにもかかわらず、流行語としてノミネートされ、果ては大賞まで受賞……。

流行語大賞というものの概念を根底から覆している、と言っても過言ではなさそうだ。

野球好きであっても疑問?広島ファンの複雑な心境も

凄まじい認知度の低さから一転、一躍時の人ならぬ時の言葉となった「神ってる」。
この言葉は、今年25年ぶりに優勝を果たした広島東洋カープ・緒方孝市監督(47)が放った一言である。

6月17、18日のオリックス戦で2試合連続サヨナラ本塁打を打ち出した鈴木誠也外野手(22)に対し、「今風の言葉で言うと『神ってる』」と評したのだ。
ひょっとすると、野球ファンや広島カープファンであれば、今回の結果にそこまで疑問を持たないのであろうか。
女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」には、以下のような書き込みが並んだ。

「野球ファンしか知らないね」
「神ってるは広島カープでしか使ってないのでは?」
「審査員広島ファンなの?」
「カープファンしか通用しない流行語」
「野球ファンだけど、何で?って思った。こんなの広島ファンしか言ってないよ」

野球を好む人々、あるいは広島カープファンの間と限定すれば、「神ってる」という言葉も多少は存在感を増すようだ。
とはいえ、今回の結果を受け入れられるのかといえば、どうやらそうでもないらしい。
また「広島応援してるから、逆に神ってるは大賞になって欲しくなかった…」等、広島ファンだからこそ抱く複雑な心境も書き込まれていた。

他の有力候補を押しのけ、見事大賞を勝ち取った「神ってる」。
この神がかり的な展開こそ、まさかに「神ってる」と言えるかもしれない。

文・石井 茅緋呂(いしい ちひろ)

基本的に過激なことや刺激的なことに興味アリ。芸能ネタはもちろんのこと、興味を持ったら首を突っ込む、自由気ままなフリーライター。趣味は音楽鑑賞で、お酒も少々たしなみつつ、文章を書きながら人生を生きる日々。

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

>> article
この記事を読んだ人におすすめ