【毒舌独女】子役転落人生の加護亜依
子役の転落人生は、よくある話だ。
元モーニング娘。の加護亜依もその一人。
普通の子が中学・高校と通う時期、芸能界で光を浴び続けた。
光があれば、陰もあるのが当然で。
加護は未成年にも関わらず、陰で喫煙。
これにより、一旦、表舞台より退く。
そろそろ復帰か、といわれていた頃、再び喫煙で御用。
しかも、パトロンのようなオッサンと温泉旅行にまで行っていた。
もうアイドルとしては使えないと判断され、ハロプロから除名。
それでも、「加護ちゃん」ブランドは健在で、新しい事務所に拾ってもらえる運びとなった。
しかし、不倫騒動やリストカットの告白など、倫理的に「アレ?」なことが続き、テレビ画面からフェードアウト。
倫理的に「アレ?」だけでなく、大衆の好みから外れたことも大きい。
大衆は、子どものままの「加護ちゃん」を欲していた。
ミニモニやW(ダブルユー)の加護ちゃんを求めた。
大人になった彼女は必要ない。
これが、子役の悲劇。
とりあえず、お気の毒。
加護はジャズシンガーに転向して、心機一転を図ろうとしたが、成功とはいえない成績。
現在の仕事は、パチンコ屋での営業周りがほとんどらしい。
不況の昨今、仕事があるだけマシだわな。
所が、加護は事務所が斡旋した仕事をドタキャンしまくっているという。
営業周りがお嫌らしい。
贅沢な。
更に、所属事務所との契約期間が残っているにも関わらず、独立しようとまで。
加護にそこまでさせているのは、今月6日に恐喝未遂で逮捕された安藤陽彦(44歳)だと言われている。
この安藤容疑者、「あー、善人とは言い難いね」という感じの人物。
恐喝の内容も、借金を踏み倒す為に、「オレは山口組の組長と知り合いだ!」などと抜かした。
一言で述べるなら、ロクでなし。
だか、加護にとっては、自分を尊重してくれる人。
仕事をすっぽかしても良いと言ってくれる人。
その人が逮捕され、自分を守ってくれる人がいなくなった加護は、自殺未遂を起こす。
大量の精神安定剤を服用し、手首を刃物で切りつけた。
幸い、大事に至らなかったが、彼女の社会的信用は完全に地に堕ちた。
まず、自殺をしてはいけないという一般的倫理観を破ったこと。
それから、医師との約束、処方された薬は正しく服用する、を破った。
また、社会人としてあるまじき行為、仕事のドタキャンも明るみになった。
安藤容疑者に恐喝を受けた被害者は、「元モーニング娘。の加護亜依さんのパートナーだから」とお金を貸したと述べている。
未だ「加護ちゃん」ブランドが残っていたのに、それも裏切った。
まぁ、不倫に溺れ、裁判にまで発展した加護にとって、社会通念やマナー、モラルなどは関係ないのだろう。
未成年喫煙を甘く見た、当時の所属事務所の指導ミスともいえる。
簡単な約束が守れない人物に育てた親と、モー娘。時代の所属事務所の責任は大きい。
喫煙から始まった、加護のアンモラルな生活。
周囲の大人は、毅然とした態度で臨むべきだった。
喫煙で謹慎なんて生温い。
引退をさせても良いぐらいの所業だ。
引退させるのも、愛情だ。
小学生や中学生に人気のあったアイドルだけに、そのような対処をしなかった事務所にはガッカリした。
ハタチを過ぎれば自己責任であるが、加護の場合、子役という特殊な環境にあった為、周囲のサポートが普通の子よりも必要だった。
それを怠り、子役マネーを貪る大人には嫌悪感を抱く。
現在も子役で人気者が多い。
今は良くても、十年後、二十年後、加護と同じ道を辿るかも知れない。
そう思うと、彼らの演技や芸を微笑ましくは観ていられない。
いくらシッカリしていても、子どもは子ども。
大人が守って当たり前の存在。
それを忘れてはならない。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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