【毒舌独女】尊敬する倉田真由美センセイ
            恋人からの酷い仕打ち。 
浮気、暴力、借金、そして嘘。 
こんな辛い経験、一人では抱えきれない。 
そんな時、受け止めてくれる人が居る。 
しかも、エピソードをマンガにしてくれる。 
 何て素晴らしい人なんだろう、くらたまセンセイこと、倉田真由美センセイは。 
傷ついた女の子たちは、せっせとお手紙を綴る。 
「くらたまセンセイ、こんな酷い目に合いました☆」 
これが代表作『だめんず・うぉ~か~』連載開始当初からの、ネタ集めの方法。何とも効率的。 
他人のふんどしで相撲を取るのが、大変お上手。 
 普通の失恋話を、普通の悪口で描くのが、大作家センセイのスタイル。 
解決策も無く、救いも無いのが、よりリアル。 
加害者へのせめてもの情けなのだろう、エピソードは深く掘り下げない。 
 ストレートな罵詈雑言は、判りやすさを追求した結果だ。 
大作家センセイなのに、一般女性と同じ目線と語彙力で、とても親近感が湧く。 
親近感は目線だけでなく、絵柄もそう。                  
 あたかも幼女が描いたが如く、何とも愛らしい素朴な作風。 
効率を重視してか、背景は殆ど描いておられない。 
書き文字も、ワザと汚く書き、親近感アップに貢献している。 
作品の中でご自分を「ブス」だの「デブ」だのと蔑んでおられても、実際はお綺麗な人だよ。 
「元」が付くのが、少し残念なだけで。 
そういえば、「元」旦那サマをもネタにされておられた。 
ご自身の息子さんの父親を、バッサリだめ男と言い切る歯切れの良さ。 
とても真似の出来ない芸当だ。私なら、子どもの将来を考えてしまう。小者だな、私って。 
漫画家のみならず、テレビでパーソナリティとしてもご活躍。 
マンガと同じく、ストレートで判りやすい罵詈雑言で、男どもを滅多切り。 
きっとこれが、一般女性に届きやすい方法なんだ。勉強になる。 
提供されるネタだけばかりが、くらたまセンセイの作品に非ず。 
自らネタを作るべく、略奪愛で授かったお子さんを、昨年の十一月にご出産。 
おめでとうございます。 
あれ?何となくデジャブ。 
過去の作品の中で、同じようなシチュエーションがあったような…。 
不倫で傷ついた女の子をよしよしと慰め、相手の男を叩きのめす言葉を吐いておられた。 
ヤリ○ンとか。 
それは私の記憶違いかも知れない。 
常に被害者の味方のくらたまセンセイが、加害者に回るだなんて信じられない。 
いやいや、人生経験としてあえて茨の道を行かれたに違いない。 
または、身をもって「恋は盲目」の危険性を教えてくださるおつもりなのだ。 
現在は入籍済みの旦那サマは、女性遍歴がとても華やか。離婚は今の所、3回ご経験。 
「オマエが最後の女」 
と旦那サマはおっしゃったらしいが、浮気男のこのセリフは嘘八百と、十分ご承知の筈。 
まさか、くらたまセンセイともあろう御方が、この言葉を信じていらっしゃるとは到底思えない。 
今度は離婚をネタにする際の布石と見た。 
さすがだなぁ、くらたまセンセイ。抜かりが無い。 
旦那サマもこんなトコに惹かれたのかな。お金の臭いにつられたんじゃ無いよね。 
経営する会社が倒産して、負債総額3億円みたいだけど。 
太っ腹なくらたまセンセイは、旦那サマの元奥サマから慰謝料請求されても大丈夫。 
調停でなく、民事裁判になったのは、これもネタにするおつもりなのだ。 
  ネタとは不幸。 
これに困らないのは、それだけ人徳があるから。 
本当に素敵な人だな、倉田真由美センセイは。反面教師にさせてもらおう。   
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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