彼のスマホで浮気発覚。見なきゃよかったと後悔…【ラブホスタッフ上野の恋愛相談】
あなたはパートナーのスマホを見たことはありますか?
「見たところで誰も得しない」と頭ではわかっていても、つい猜疑心から盗み見たことがある独女も多いのでは。
今回は、寝ている彼氏のLINEをみて、彼の奔放な「女遊び事情」を目の当たりにしてしまった女性からのご相談です。
彼のスマホをみて後悔したとしても、誰にも時間は戻せません。相談者の女性が幸せな未来を歩むために、これから考えるべきことについてお話していきます。
Contents
【ご相談内容】彼のスマホを見て後悔しています
私は今、5年お付き合いしている彼氏がいます。
今、旅行中ですが、ふいに胸騒ぎがして、はじめて寝ている彼氏のラインをみてしまいました。
結果、沢山の女の人とラインしていました。
他の女の人としてるラインからは「二重人格?」と疑うくらい普段の彼とは全然違う人に見えました。
街コンに参加したり、逆ナンされた女性とラインしてご飯も行っていました。
私にはその日は一人で過ごしたよって言ってたのに女性とご飯行っていました。
その女性とは「また行きましょ!」とかやり取りをしていて、なんなら合コンの幹事もやってました。
なんだかチャラいイベントにも行くみたいで、主催者に「女の子たくさん来るの?じゃあ行こうかな笑 出会いたい欲があるんだよね笑」とか書いていました。
しまいには、既読無視されてる女の人に「ご飯行こう!」と一方的に送っていました。
彼女がいる事内緒にして、遊んでいて、私と沖縄旅行に来ていますが、男友達と来ていることにしています。
いっそのこと、彼女はいるけど遊びたいんだとハッキリ示して遊んで欲しかったです。
私と出会った当初、彼は女性に対してガツガツしてなくて、でも距離感を徐々つめて、異性である事を認識させてくれる所がとても素敵でした。
なので、こんなにガツガツ出会いを欲している彼の一面は本当に初めて見ました。
ですが、携帯を盗み見てしまった私が悪いので、彼氏にはそれとなく釘を刺しておいて、この事実は私の胸にしまっておこうと思っています。
私が悩んでいる事は、次また自分が携帯を盗み見てしまう可能性を否定できない事です。
きっと今やり取りをしている女性たちとは、どんなにそれとなく釘を刺しても会ってしまうと思います。
会わなかったにしろ「結果はどうなった?咎めた事で行動をセーブしてくれた?」という事を知りたくなってしまいます。
事の発端は携帯を見てしまった事だと思います。
本当に見なければよかったと後悔しても悔やみきれません。
どうすれば心の整理がつくのか、どうか少しでも良いのでご相談乗っていただけますでしょうか。
よろしくお願いします。
ラブホスタッフ上野の回答
ご質問誠に有り難う御座います。
加藤一二三さんをご存知でしょうか?
今でこそバラエティーによく登場し「明るく愉快なおじいさん」みたいなキャラで親しまれておりますが、加藤さんが天才棋士であったことは間違いありません。加藤先生はあの羽生善治さんですら破ることの出来なかった記録をいくつも持っている伝説的な棋士なのです。
そんな加藤一二三先生の将棋の特徴は何と言っても棒銀でしょう。
将棋の戦略は大きく分けて「居飛車」と「振り飛車」の2つの戦略があるのですが、加藤先生はほとんど居飛車しか指しません。そして居飛車の中でもとりわけ「棒銀」という戦術を好み、ほとんどの対局でその戦術を採用しました。
もちろん今のところ将棋の戦術において「これが最強!」なんていうものはなく、どんな戦術にもメリットとデメリットがあるのですが、加藤先生は相手がどんな戦術だろうとお構いなく棒銀を指し続けるのです。
自分が得意な戦略を極める。
これはこれで確かに素晴らしいことでしょう。しかし現実的には加藤先生のように同じ戦術ばかりを取る棋士は決して多くありません。
例えば平成最強の棋士として名高い羽生善治さんは「得意戦術」がないことことで有名です。相手に合わせて最も相性の良い戦術を採用するオールラウンダーであり、加藤先生のように「棒銀一筋」と言ったようなところがありません。
また他の棋士に関しても、その多くはオールラウンダーで御座います。もちろん「どちらかと言えば居飛車が得意」とか「やや振り飛車を苦手にする」と言ったような傾向は御座いますが、加藤先生のように「相手が誰であろうと居飛車」というような棋士は決して多くありません。
その理由は極めて簡単で御座います。羽生善治さんのインタビューを読めば簡単にご理解いただけることでしょう。
棒銀ばかりを指す加藤先生のことを、羽生善治さんはこう語っておりました。
作戦が立てやすいことは立てやすいが、100%同じ戦法で来るとなると不気味でもある。一つの戦法を突き詰めていくのも一つの生き方だし、一局一局が確実に次への知識になる。悪いことばかりでもないようだが、作戦が読まれて相手の研究にはまる危険性を考えると現実にそういう人はほとんどいない。だが加藤先生は全然恐れておられないようだ。
羽生先生も仰っているように「同じ戦法を使い続ける」というのは対策がしやすく決して強い方法ではありません。ですので普通の人がこんなことをしていたら、将棋界で勝ち続けることなど出来ないのです。
加藤一二三という将棋界でも類を見ない天才だからこそ、居飛車しか指さないなんていう戦術が通用したに過ぎません。
強いプレイヤーはオールラウンダー
ポーカーの戦術は大きく分けて2つに分けることが出来ます。
手堅く戦うタイトと、積極的に戦うルース。本当はもう少し複雑なのですが、今回はこの2つだけお考え下さいませ。
さて、それではタイトとルースの2つの戦術のうちどちらの方が強いでしょうか?
ポーカーをやったことがない方であれば、手堅く戦うタイトの方が強いと思うかもしれません。しかし、もしもタイトの方が強いのであればルース戦術をとるプレイヤーなど存在しないのです。これは逆にも全く同じことが言えて、ルースの方が強いのであればタイト戦術をとるプレイヤーなど存在いたしません。
つまりルースとタイトはどちらの方が強いというような話ではなく、どちらにも一長一短がある戦術なのです。
しかし、ポーカーの場合この2つの戦術のうちどちらを取るべきか明確な場合があるのもまた間違いありません。
それはポーカーのこの名言を聞けばお分り頂けることでしょう。
場の雰囲気と逆のプレイスタイルをすれば勝てる
つまり場にルースな参加者が多いのであればタイトを、タイトなプレイヤーが多ければルースな戦略を取ればポーカーでは勝つことが出来るのです。
もちろん他のプレイヤーもこのことは理解しているので、実際のゲームは場の雰囲気がコロコロ変わるのですが、状況に合わせた戦術を採用することが重要なのはお分かり頂けることでしょう。
モテる男はオールラウンダー
それでは今回のご質問に戻りましょう。
男性が女性からモテるためには大きく分けて2つの戦術が御座います。
いけいけドンドンのガツガツタイプ。
安心感と誠実さを武器にしたじわじわタイプ。
この2つの戦術はポーカーや将棋の戦術と同じように、どちらが良いとか悪いとかそういう話では御座いません。
ガツガツの方が良い時もあれば、じわじわの方が良い時もある。それぞれのタイプに得意な盤面と苦手な盤面があるというだけの話なのです。
そしてモテる男性というのはこの2つの戦術を状況に応じて使い分けることが出来ると言えるでしょう。
状況的にガツガツの方が有効だと思えばガツガツした戦術を取りますし、じわじわの方が有効だと思えばじわじわ戦術を取る。このようなオールラウンダーな男性こそが本当にモテる男性と言えるでしょう。
それでは今回の彼氏様の場合はどうでしょうか?
今回の彼氏様はご質問者様と付き合うときはじわじわ戦略を取ったようですが、それは彼が「今回はじわじわ戦術で行くべきだ」と判断したからに過ぎません。一方で他の女性に対しては「ガツガツ戦略」の方が都合が良いと判断したので、彼はガツガツ戦略を取ったのでしょう。
確かに二重人格と言えば二重人格かも知れませんが、後輩にはフレンドリーに接し、先輩には丁寧な対応を取るのとやっていることは変わりません。むしろ状況に合わせてキャラクターを変えられない方のほうが人間的には問題があると言えるでしょう。
とは言えご質問文を読む限りでは、彼の本性はどちらかと言うとガツガツ寄りの男性なのだと思います。
つまりご質問者様がLINEの履歴で見つけてしまった彼こそが真の姿であり、ご質問者様に見せている姿の方が気を使っている姿なのかも知れません。
「スマホを見る女」「浮気をする男」どちらが悪いのか?
彼の家に泊まっている時に、彼が「開けるな」と言っていた冷蔵庫を開けたら中に人間の死体があった。
もしもこんなことが起こったら、ご質問者様ならどうされるでしょうか?
警察に通報するかも知れませんし、彼を恐れて警察に通報できないかも知れません。
しかしいずれにしても「ダメと言われていたのに勝手にみた私が悪い」とは思わないことでしょう。
確かに「開けるな」と言われていた冷蔵庫を勝手に開けるのは決して褒められたことではありません。
ですがだからと言って「勝手に冷蔵庫を開けた私が悪いから、このことは私の胸にしまっておこう」なんて言い出す方がいたら狂気以外の何者でもないでしょう。
冷蔵庫を開けたことと、彼が人を殺したことは全くの別問題。確かにご質問者様が冷蔵庫を開けなければ発覚しなかった問題かも知れませんが、だからと言って彼の罪が消えるわけではありません。
この話はご質問者様でもご理解いただけることと思いますが、今のご質問者様がされている行為はこれと根本的に変わらないのです。
確かにスマホを盗み見したことは問題があったでしょう。これは彼が浮気をしていようがいなかろうが関係ありません。
ですがそれと彼の問題行為は全く別の話なのです。ご質問者様は盗み見をしたことを怒られるべきですし、彼は遊びまくっていたことを怒られるべきでしょう。
「彼女がスマホを盗み見して浮気が発覚した」という話は非常によく聞く話で御座います。そしてそのことを彼氏に突きつけると「スマホを勝手に見るお前が悪い」と反論し、そんな彼氏に対して彼女は「浮気をする方が悪い」と言いますが、これはどちらも間違っていると言わざるを得ません。
「スマホを見た」という問題に関しては彼女が悪く、「浮気をした」という問題に関しては彼氏が悪い。
彼女が悪いことをしたから浮気という罪が消えるなんてこともありませんし、彼氏が悪いことをしたから盗み見という罪が消えるということもまたあり得ないのです。
2つの問題は全く別の問題であり、それぞれの問題に関して「どちらが悪い」ということを考えなくてはなりません。
別の形で「彼の浮気」が発覚した場合を考えてみる
ご質問者様に想像して頂きたいことが御座います。
もしも今回の件が全く別の理由で発覚していたら、ご質問者様はどのような行動を取ったでしょうか?
例えば彼氏様の友人から「お前の彼氏こんなことしているよ」というリーク情報があったとしましょう。
そしてその友人から今回ご質問者様が見つけたやり取りが全て渡されたら、ご質問者様はどのような行動を取るか想像してみてくださいませ。
それでもなお、今回のことを自分の胸に秘めて置くでしょうか?
それとも、彼にその証拠を突きつけ罪を断じるでしょうか?
もしもご質問者様が前者であれば、これはもう勝手に盗み見したかどうかはさほど重要な問題では御座いません。
ご質問者様は例え彼が浮気をしていても彼と一緒にいたい程、彼に依存してしまっているのです。善悪はともかく、そこまで彼と一緒にいたいのであれば「苦しみながら彼と一緒にいてください」としか言いようがありません。最もそう遠くない未来に、彼から別れを切り出されることでしょうから、ご質問者様の悩みは時間がすぐに解決してくれることでしょう。
しかしご質問者様が後者であれば話は違います。
悪い方法で入手した証拠では断罪できないのに、正当な方法で入手した証拠であれば断罪できるのであれば、ご質問者様は「自分が悪いことをした」ということを彼から指摘されたくないだけであると言わざるを得ません。
それは人間として当然の感情なので強く避難するつもりは御座いませんが「悪いことをしたのに指摘されたくない」と思っている限り、状況が改善することはないでしょう。
もしもご質問者様が彼の浮気を許せないのであれば、自分の罪を告白した上で彼の罪を指摘するしかないのです。
「勝手にスマホを見てゴメン。それについては完全に私が悪いから謝る。」
「ただ浮気をしていたのは許せない。どういうことか説明して」
ここで重要なのは、この2つの問題を絶対に混同しないことでしょう。
彼が「スマホを見るのは悪い!」とご質問者様のことを避難した時に「でも貴方は浮気してるじゃない!」などと言ってはいけません。それは問題の混同であり、議論が絶対に上手く進まないのです。
「スマホを見た」ということに関しては、100対0で質問者様が悪いのです。ですのでそこに関しては素直に彼の非難を受け止めて、その上でそれとは別の問題として、彼の浮気を責める必要があるでしょう。
時は戻らない。最善の未来を選択しよう
「彼のスマホを見ずに、前と同じように平穏な交際を続けたかった」
これこそがご質問者様の望みであることは分かります。
しかしご質問者様が知ってしまった以上、その関係に戻ることは不可能でしょう。どっかのドラマのように都合よく記憶喪失にでもならない限り、知ってしまった事実は消すことが出来ません。
「彼が浮気をしていたとしても、それに気がつかないまま平穏に過ごす」という未来はすでに断たれてしまったのです。
その未来が断たれてしまった以上、今できる最善の未来を選択しなくてはなりません。
最高の未来の道は断たれました。
それならば最善の未来を選んで、ご自身の幸せを掴んで下されば幸いです。