ラブホスタッフ上野の恋愛相談〜好きになられると気持ち悪い!「蛙化現象」の原因と解決の仕方〜
ご相談内容
恋愛的な好意を抱かれるのが苦手です。
普段の会話などには支障は無いのですが、あからさまに自分に好意を持たれていると感じると気持ち悪いと思ってしまいます。
友人などに相談しても「自意識過剰だ」と言われイマイチ自分の悩みを理解して貰えません。
自分のことは特別モテるとは思っていませんが、それなりにそういった経験はあります。
その度に気持ち悪いと感じ、自己嫌悪してしまいます。
その男性方が悪いわけではありません。
また、男性と性行為をすることは可能でした。
マッチングアプリで知り合った男性で、私に好意が無かったので特に嫌悪感は無かったです。
それから女性とも試しましたが、男性と同じく恋愛的な好意を持たれると距離を置きたくなりました。
なので同性愛者でも無いようです。
20代に差し掛かり、友人も恋人ができ、結婚した人もちらほら出てきましたし、親を安心させる意味でも私も恋人が欲しいと思いました。
ですが男性を嫌悪する私が恋愛をすることは可能でしょうか。
苦手だと思いながら接するのも相手に申し訳ないため何とか克服したいです。
「そのうちちゃんと良い人見つかるよ」と言われ続けましたが私がこんな性格でいる限り無理な気がします。
恋人を作らないという選択肢も考えたことはありますが根本的な解決にはならない気がしますし、自分で言うのもなんですが、まだ若いとは思っているので出来れば恋愛をしてみたいです。
私はどうすればいいでしょうか。
【回答】
ご質問誠に有難う御座います。
「好意を持たれると嫌いになる」
これは「蛙化現象」と呼ばれる現象であり、多くの女性が感じてしまう問題で御座います。
残念ながら、私が知る限りこの現象を劇的に改善するような魔法のようなテクニックは御座いません。
しかし、その原因を知り、一歩ずつ対策を考えていけば少しずつ、しかし確実に改善をしていきます。
それではまずは蛙化現象がいったいなぜ発生してしまうのか、というところを考えてみましょう。
自己肯定感が高くても蛙化する
蛙化現象に悩む女性は、おそらく1度くらい「蛙化現象」で検索をしたことがあるでしょう。
このワードで検索をすると多くのページがヒットをしますが、私が調べた限りその多くのサイトで、蛙化現象の原因に「自己肯定感の低さ」があると書いてありました。
ですが、私は蛙化現象の原因が「自己肯定感の低さ」であるとは思いません。
とあるサイトに書かれていた理論を紹介させていただきましょう。
自己肯定感が低い女性は、自分のことが好きと言われてもそれを信じることが出来ず、結果として嫌いになってしまう。
一見するとそれっぽい理屈で御座いますが、私はこの理論に反対します。
まず自己肯定感の低い方は、自分のことを信用していないので他者に対しての依存傾向が高まるでしょう。
いわゆる「メンヘラ」などがその最たる例ですが、
自分のことを信用していない人は、人に依存をしなければ生きていけないのです。
しかし、ご質問者様のように蛙化現象に悩む方の多くはその真逆。
人に依存できそうな場面に遭遇すると、その依存を拒絶するような行動を取るのです。
「好きになられると嫌いになる」などはその典型的な行動でしょう。
相手が自分のことを好きならば、相手に依存することもできますし、デートや恋愛も相手がリードしてくれる可能性が高い。
それなのに蛙化現象に悩む方は理想的な依存先である相手を拒絶してしまう。
そもそも「自分のことを好きな男性を拒絶する」という行動は、非常に強い意志と決断力がないと出来ません。
ですので自己肯定感が低く、自分で物事を決められないタイプの方は、決断を必要とする「拒絶」ではなく、決断を必要としない「流される」ということを良しとします。
例えば自己肯定感がめちゃくちゃ高い女性が、自分になびく男を見て「お前みたいな男はつまらない」と切り捨てることが御座いますが、これはある種の蛙化現象であると言えるでしょう。
自己肯定感が高い女性は蛙化現象が起きても悩まないだけなのです。
女として見られるのが嫌じゃなくても蛙化する
それでは次の原因を考えてみましょう。
蛙化現象の原因その2として、よく「女性として見られるのが嫌」というものがあげられます。
それまではただの人間同士の関係だったのに、相手が好意を持ったことで、自分が「女性」にならなくてはならない。
自分のことを女性として見られたくない人は、この関係がストレスになり、結果として相手のことを嫌いになってしまう。
確かにこの理論には正しい部分もあると思います。
しかし、蛙化現象にお悩みの女性の中には今回のご質問者様のようにセックスそのもの自体には嫌悪感がない方が多いのも間違いありません。
セックスなんて、自分のことを「女性」として見られる最たる状況です。
それを受け入れることが出来るのに「女性として見られたくないから蛙化する」という理屈が成立するとはあまり思えません。
もちろん「自分のことを女性と見られる」ということにストレスを感じてしまい蛙化する女性もいらっしゃるとは思いますが、セックス自体には抵抗のないご質問者様のような方の場合、それが原因である可能性は低いでしょう。
蛙化の原因は人間不信
「自己肯定感が低い」「女として見られる」という原因は蛙化現象の本質であるとは私には思えません。
それでは「蛙化現象」の原因はいったい何か?
私は人間不信が原因であると考えます。
人間不信といっても、ご質問者様の人格が悪いという意味では御座いません。
最初から期待なんてしなければ、相手に失望することもない。
という心理を心のどこかで持っている、どこか冷めたところのある女性こそが蛙化現象に陥りやすい女性でしょう。
こういった女性は人に期待をしないので、誰かに依存をすることを極端に嫌う傾向が御座います。
非常に依存傾向の高い「自己肯定感が低い女性」とは真逆。
ある意味で自己肯定感が高過ぎるとすら言えるのです。
それでは人間不信な女性はいったいなぜ蛙化現象に陥ってしまうことが多いのでしょうか?
その理由を理解するためには、人間不信な方のある特徴を理解しなければなりません。
その傾向とは「自分のコントロールを失うことへの恐怖」
- 人前で酔っ払うことが出来ない
- みんなが盛り上がっていても、どこか冷めている
- 極端に熱中している趣味がない
- 映画やドラマであまり感動しない
自分自身のコントロールを失うことを恐れている方はこういった傾向があるのですが、何か心当たりのあるところはないでしょうか?
特にお酒が重要で、人前で酔っ払うことが苦手な方は自分自身のコントロールを失うことを恐れている傾向が高いと言えるでしょう。
このように自分自身のコントロールを失うことを恐れている方は、自分が恋愛に熱中して、自分のコントロールが出来なくなることを恐れている傾向が御座います。
もしも彼氏が出来てしまったら、私は私でいられなくなってしまうかもしれない。
彼のことばかりを考えて、自分のことをコントロールできなくなってしまうかもしれない。
そんな不安から、人を好きになることを恐れてしまうのです。
今回のご質問者様はマッチングアプリで出会った男性に対しては、嫌悪感を抱かなかったようですが、それはこの「自己コントロール」の精神が関係していることでしょう。
言い方は悪くなりますが、マッチングアプリの出会いはまさに遊び。
熱中して自分のコントロールを失う可能性は0だったからこそ、嫌悪感が生まれることはなかったのです。
しかし自然な出会いで出会った男性が自分に好意を向けた場合、その好意に応じてしまうと、自分も本気の恋をしてしまう可能性がある。
そして「本気の恋」は自分のコントロールを失いたくない女性にとって恐怖の対象でしかありません。
ですのでその恐怖が嫌悪という感情になって現れるのでしょう。
自分のコントロールを失わない恋愛をしよう
恋愛状態になってしまうと、自分のコントロールを失ってしまうかもしれない。
蛙化現象に悩む女性の多くは、そんな自己コントロールの喪失を恐れていることでしょう。
それではそんな女性が恋愛に進むためにはいったいどうすれば良いのでしょうか?
もちろんすぐに問題が解決するような魔法のような方法は御座いません。
しかし、一歩ずつ確実に歩みを進める方法として、1つの方法をお伝えさせていただければ幸いです。
そもそも蛙化現象が発生してしまう女性は「自分のコントロールが及ばない状況」になるのが怖くて蛙化してしまうのです。
それならば、自分のコントロールが可能な恋愛をすればその問題は解決することでしょう。
先ほど自己肯定感の強い女性の蛙化現象について少し紹介させて頂きましたが、彼女たちが蛙化しているにも関わらずストレスを貯めないのは、彼女たちが恋愛を主体的にコントロールしているからに他なりません。
恋愛を自分でコントロールしているという感覚があれば、たとえ恋愛をしても蛙化現象で悩むことはないのです。
ですので蛙化しやすい女性は、白馬の王子様のような恋愛ではなく、自ら男性をコントロールするような恋愛を狙うと良いでしょう。
例えばマッチングアプリの恋愛などは、自分でコントロールしやすい恋愛の1つです。
事実、今回のご質問者様もマッチングアプリでの恋愛では嫌悪感なく恋愛をすることが出来たのです。
それは一体なぜか。
ズバリ「自分のコントロール」を失わずに相手の男性と会うことが出来たからでしょう。
好きにさせる恋愛をしよう
蛙化現象に悩む女性は「恋愛は男性が主導権を握り、自分はそれに流されてしまうもの」という思い込みが強いと言えるでしょう。
「恋愛は男性がコントロールするものだ」という思い込みと「相手にコントロールされたくない」という相反する思い込みこそが、蛙化現象の本質なのです。
それではこの2つの相反する思い込みのうち、皆様が変えるべき思い込みは一体どちらでしょうか?
それは「恋愛は男性がコントロールするものだ」という思い込みで御座います。
皆様の周りにいる恋に熱中してしまう女性。
彼氏のことを好き過ぎて、自分のコントロールを失っている女性を見て、皆様は恋愛に対して恐怖を抱いてしまうのです。
しかし、恋愛は男性だけがコントロールするものでは御座いません。
むしろ男性だけがコントロールする恋愛は、往往にして上手くいかないとすら言えるでしょう。
どうか自信を持ってくださいませ。
皆様は自己嫌悪が酷いから、蛙化してしまうのではありません。
皆様は自分に自信がないから、蛙化してしまうのではありません。
自立心が強いのに、旧来の「女性は男性に従うものだ」という思い込みをしてしまっているからこそ、皆様は蛙化してしまっているのです。
まずは「女性は男性に従うものだ」という思い込みを捨てましょう。
恋愛を自分自身の力で切り開き、恋愛をコントロールすることが出来た時、皆様は蛙ではなくなります。
(オリジナルサイトで上野さんへ相談を送ることができます)
執筆者:ラブホスタッフ上野
都内某所のラブホスタッフ。
ツイッターで「ラブホテルに女性を誘う方法」を紹介していたこと
「ラブホの上野さん」(原案:上野・作画:博士 株式会社KADOKAWA〈MFコミックス フラッパーシリーズ〉)の原作を務める。
現在では自身のホームページやツイッターなどで活躍中。