ラブホスタッフ上野の恋愛相談〜「奢ってもらってばかりで申し訳ない」と感じるほど、奢り甲斐のない女性はいない〜
デート代を男性に奢ってもらうことに罪悪感を感じている女性も多いことでしょう。
それでは、男性から奢って貰った際に取るべき行動とはズバリどう言ったものなのでしょうか?
ご質問
年齢:24
相談者ペンネーム:あやか学生時代から追いかける恋愛ばかりしてきました。
どの場合も自分からアタックして付き合うに至ったものの、アプローチするのもデートに誘うのも私からのことが多かったです。
私が誘った食事の代金を相手が奢ってくれるだけでデートが終わってしまうため、食事代をたかっているようで心苦しく、次第に誘えなくなってしまったこともありました。
よろしければご意見をお聞かせください。
ラブホスタッフ上野の回答
ご質問誠に有難うございます。
「ask.fm」や「マシュマロ」というサービスをご存知でしょうか?
いわゆる「質問サイト」と呼ばれるものであり、アカウントを開設している方に様々な質問を送ることができるサイトでございます。
これらのサイトはツイッターなどを中心に大ヒット致しましたが、一体なぜこれらのサービスは大ヒットをすることになったのでしょうか?
もちろん「自分が尊敬している人や憧れている人に気軽に質問をすることができる」という側面もあるでしょう。
しかし、これらのサービスが成功した要因は「質問側」ではなく「回答側」にメリットがあるからであると私は考えています。
Yahoo!知恵袋で回答する人たち
質問サイトとは少々形式が異なりますが、Yahoo!知恵袋が成立しているのもこの構造に近いものがあるでしょう。
Yahoo!知恵袋では質問をすると、答えを知っている方が回答をしてくれるのですが、少なくとも金銭的な意味では回答者にメリットは全くございません。
何の換金性もない謎のコインや称号は手に入るものの、どれだけ一生懸命答えても1円の得にもならないのです。
それではYahoo!知恵袋で回答をする方は一体なぜ回答をするのでしょうか?
それはズバリ「承認欲求」が満たされるから。
誰かから必要とされたい。
誰かから有能だと思われたい。
誰かの役に立ちたい。
そういった「承認欲求」を満たすことが出来るからこそ、Yahoo!知恵袋の回答者たちはこぞってベストアンサーを目指すのです。
このように「相談」というのは双方ともにメリットがあるからこそ成立すると言えるでしょう。
しかし弁護士や会計士のような「専門性」の高い相談の場合、相談者と回答者のメリットに大きな差が生まれてしまいます。
例えば会計士に相談して、経費が1億円安くなれば相談した側は1億円のメリットを得ることが出来ます。
一方で会計士はいくら承認欲求が満たされるとは言え、その価値は1億円には程遠いものでしょう。
ですので、このようにメリットに差がある場合はその差を相談料という形で埋め合わせをし、メリットを同じくらいにするのです。
それではask.fmやマシュマロといったサービスはどうでしょうか?
一般的に質問というのは、質問をする側にメリットのある行為でございます。
先ほど紹介した会計士のような例がその最たる例でしょう。
しかし、それは会計士や弁護士やアイドルのような方に限った話。
時には「質問をされる側」のメリットの方が大きくなってしまうこともあるのです。
この差を埋めるサービスこそが先ほど紹介した「質問サイト」でしょう。
こういったサービスは質問を募集しておりますが、それと同時にサービス自体も様々な質問を回答者に投げかけるのです。
このように考えると「質問サイト」は「簡単に質問ができるサービス」ではないことをご理解いただけることでしょう。
質問サイトは「質問できるサービス」ではなく「質問してもらえるサービス」なのです。
奢ってもらうサービス
それでは今回の回答に戻りましょう。
一般的に「奢る」という行為は「奢ってもらった側」にメリットがある行為でございます。
少なくとも金銭の流れだけを見れば、奢ってもらった側が圧倒的に得をしているのは間違いございません。
しかし、金銭の流れだけではなく承認欲求などのメリットも考えれば、必ずしも「奢ってもらった側」ばかりが得をしている訳ではないということをご理解いただけることでしょう。
先ほどの質問サイトと構造的には同じです。
誰かの役に立ちたい
お金を持っていると思われたい
誰かに必要とされたい
奢った側はそういった承認欲求を満たすことができるというメリットを得ているのでございます。
承認欲求は目に見えないので、お金という目に見えるメリットばかりが注目されがちで御座いますが、承認欲求が満たされるというメリットは決して小さなものでは御座いません。
時には承認欲求の方が金銭よりも大きくなることもあるでしょう。
そしてもしも承認欲求の方が大きなメリットであるのであれば、ご質問者様は「奢ってもらう」というサービスを受けているのではなく、「奢ってもらってあげる」というサービスを提供していると言えるのです。
もちろん「私がサービスしてるんだ!」なんて傲慢になるのは問題で御座いますが、「奢ってもらうばかりで悪い……」と不安になる必要は御座いません。
何故ならば「奢ってもらう側」も相手にサービスを提供しているのです。
そしてもしも「奢ってもらって申し訳ない、何か恩返しをしなくては」とお考えなのであれば、相手の男性の承認欲求を満たすために「奢ってもらって申し訳ない」ではなく「奢ってもらえて嬉しい」とお考えくださいませ。
男性としてはそのほうが何倍も嬉しいです。
執筆者:ラブホスタッフ上野
都内某所のラブホスタッフ。
ツイッターで「ラブホテルに女性を誘う方法」を紹介していたこと
「ラブホの上野さん」(原案:上野・作画:博士 株式会社KADOKAWA〈MFコミックス フラッパーシリーズ〉)の原作を務める。
現在では自身のホームページやツイッターなどで活躍中。