fbpx

【ダメンズの処方箋】第10回~褒められ慣れていない女子ほどダメンズに転がされる~

自分から好きになる男性は決まってダメンズばかり。

そして「次こそは」と意を決するものの、結局また付き合っていくうちにどうしようもないダメンズであることが発覚するという恋愛を続けて、はや十数年。

そんな自他共に認めるダメンズハンターの私が、これまでの実体験を基に“ダメンズに騙される女子の特徴”と“彼らに振りまわされないための対策”をご紹介するこの企画。

第10回目であり、連載最後でもある今回のテーマは「褒められ慣れていない女子ほどダメンズの手のひらで転がされる」というお話。

それでは早速、短期連載最後を飾るに相応しい(?)、私の残念すぎる過去の恋愛をご覧ください

褒められることが苦手なダメンズハンター

さて、突然ですが私は、他人から「かわいい」「おしゃれ」「すごい!」と褒められて、すぐに「ありがとう」と笑顔で返せる女性に心の底から羨ましさを感じております。

というのも私は、昔から他人に褒められるという経験をあまりしてこなかったため、大人になった今も褒められるという行為自体に苦手意識を抱いています。

たまに他人から褒められることがあっても、「いやいや!ほんま全然そんなことないです!私なんてクソみたいなものですから!」と全力で否定して、相手を困らせてしまいます。ええ、かなり面倒くさい奴なんです。

そして、この褒められ慣れていない性格が災いし、人間関係はもちろん、恋愛にも悪影響を及ぼしてしまったのです。

褒め上手な年上男性J氏との出会い

それは以前、友達以上恋人未満の関係にあったJ氏とのお話。彼とは友人が主催した飲み会で出会いました。

J氏は私よりも年上の男性だったということもあり、聞き上手で話し上手。おまけに女性を褒めることがとても上手な男性だったのです。

そして、そんな褒め上手である彼は、当然のことながら他の女性同様、初対面の私に対しても自然な流れで褒め言葉をかけてくれました。

それがどれくらい自然な流れであったかと申し上げますと、彼が口にする褒め言葉は「かわいい」とか「おしゃれ」とか、そんなあからさまなおだて文句ではありません。

たとえば私が仕事の話をすると、「話し方が真面目やから、それだけで仕事もできる子なんやと思ったで」とさりげなく褒め言葉を。

また、私がダメ恋愛しかしてこなかったという話をすると、「話を聞くかぎり、理想が高いんじゃなくて、君の方が精神的に大人すぎるんやない?」と真面目な顔でまたまた褒め言葉を。

と、これには他人から褒められるとすぐに否定をしてしまう私も、J氏のスムーズな褒め言葉の数々に気分を良くしてしまったのです。

……まあ、女性を褒めることがうまいという時点で女慣れしたダメンズを疑うべきだったのですが、そこはプロのダメンズハンターである私。見事に「この人だけは私をわかってくれる」と自分に都合の良い解釈をしてしまいましたよね。で、気づいたらどっぷり惚れ込んでいましたよね。

しかし、それこそがJ氏の策略だったのです。(当たり前)

褒め言葉でその場を乗り切るJ氏の策略

その後、J氏とは友達以上恋人未満の関係が続きました。おそらく、早い段階から私の気持ちはJ氏にばれておりましたが、彼の口から交際に関する話は出ず、そのまま曖昧な関係を続けていたのです。

たまにしびれを切らした私が、「何か付き合っているかどうかわからんよね、私たち」とそれとなく交際の話題を出すこともありましたが、そのたびにJ氏は「今、お前仕事で結果が出せるかの大切なときやろ? その邪魔はしたくないねん」と、あくまでも私のことを思っての関係だと主張。

そして、「お前は(仕事が)できる女なんやから、俺のせいで可能性をつぶしたくないねん」とお決まりの褒め言葉を。その言葉を聞き、またしても「やっぱり、この人だけはわかってくれている」とぶっとんだ勘違いを続ける私。

またあるときは、「気分が変わった」という理由だけで、当日にメールでデートのドタキャンを申し入れてきたJ氏。さすがにこれには私も一言文句を言ってやろうと、J氏に電話をかけます。

しかし、電話に出た彼の口から真っ先に出てきた言葉は、「女ってデートのドタキャンに対して厳しいやん。だから俺、いつもは適当な言い訳ばかりするねん」「でもお前は他の女と違って精神的に大人やし、そんなことくらいでは怒らないやろうって知ってるから素直に理由を話してん」と一言。

そんな巧みに褒め言葉を混ぜた彼の言い分を聞いた私は、またしても「やっぱりこの人は私をわかってくれている」となぜか納得。もはや勘違いの思い込みもここまでいくと才能ではないかなと、自分でも思い始めてきました。

そしてJ氏とそんな関係を続けてはや数か月。ついに気づきました。

……あれ、もしかして私って都合のイイ女扱いされている?と。(遅い)

その後、思い切ってJ氏に「関係をはっきりさせたい」と伝えた私。すると、「少し考えさせて」という返答を最後に、なぜか彼とは音信不通になってしまいました。ええ、逃げられましたよ。

結論:褒められ慣れていない女を必要以上に褒める男は高確率でダメンズ

そんな経験を機に私が出した結論は、「褒められ慣れていない女を必要以上に褒める男は高確率でダメンズ」であるということでした。

「いや、出会った時点で気づけよ」と誰もが思うことでしょうし、実際、張本人である私もなぜあのとき気がつかなかったのか不思議でなりません。

しかし、私のように褒められ慣れていない女は、あくまで自然な流れで男性から褒め言葉をかけられると「この人だけはわかってくれる」と勘違いをする可能性も高いのです。

とはいえ、それは彼自身の本音ではなく、女性を手のひらで転がすための策略。そこに「相手を思って褒めている」という気持ちは1ミリも込められていないのです。

対策:褒められ慣れていない女性は自分で自分を褒めてあげよう

というわけで、今回私が褒め言葉で都合のイイ女扱いをするJ氏から学んだダメンズ対策はこちら。

【褒められ慣れていない女性は自分で自分を褒めてあげよう】

「褒められて伸びる」という言葉もある通り、やっぱり人間、褒められることが自分の自信につながることもあると思うのです。しかし、私のように他人から褒められる機会があまりないという人だっているはず。

それならまずは、自分で自分を褒めてあげる習慣をつくってはどうでしょうか。

自分で自分のことを褒め続けてあげると、自分に自信がつくのはもちろん、いざ他人から褒められたときも素直に「ありがとう」と受け入れることができます。

そう信じ、今日も私は「働きたくないけど朝起きてパソコンの電源を入れた自分偉い!」「昨日よりもお酒の本数を減らした自分偉い!」と自分で自分を褒め続ける日々を送っています。

LISA

フリーライター/コラムニスト/コスメコンシェルジュ。

高校時代は青春のすべてをギャルサーにささげた生粋の元・ガングロギャル。アパレル販売・営業、ホステスを経て2011年よりライター活動開始。得意ジャンルは恋愛、美容、漫画、ゲーム、レジャー。コラムや取材記事中心にお仕事をしています。

>> article
この記事を読んだ人におすすめ