【ダメンズの処方箋】第5回~主導権を握りたい人ほど浮気される~
自分から好きになる男性は決まってダメンズばかり。
そして「次こそは」と意を決するものの、結局また付き合っていくうちにどうしようもないダメンズであることが発覚するという恋愛を続けて、はや十数年。
そんな自他共に認めるダメンズハンターの私が、これまでの実体験を基に“ダメンズに騙される女子の特徴”と“彼らに振りまわされないための対策”をご紹介するこの企画。
第5回目のテーマは「主導権を握りたい願望が強い女子ほどすぐに浮気をされる」というお話です。
今回はいつも以上に私のダメウーマンぶりが明らかになっておりますので、ぜひ温かい目で見ていただければ幸いです。
Contents
何が何でも主導権を握りたい願望のある私
さて、女同士の会話になると、必ずと言って良いほど出てくる“好きな男性のタイプ”についての話題。そこで「リードしてくれる男性」を挙げる女性って、意外と多いのではないでしょうか。
しかし、ダメンズハンターである私は、以前かなりのワーカーホリックとなっていた時期があり、毎日のように年上の男性上司たちとバトルしまくる生活を送っておりました。
それもあってか、気付くと自分でも知らぬ間に「男なんかに主導権を握らせてたまるかぁぁ」とムダに高いプライドを持つようになってしまったのです。
そしてそのよくわからないプライドが、徐々に恋愛面においても大きな悪影響を及ぼしていくことになり……?
遊び人で有名なE君との交際スタート
10代後半の頃、私は少し年上であるE君とお付き合いを始めることになりました。しかし交際を始めるにあたり、私には一抹の不安があったのです。
それはE君がかなり有名な遊び人であるということ。ええ、もうこの時点でダメンズの臭いがプンプンしておりますが、そこは皆さまの優しい心で見逃してください。
そんな遊び人男との交際に対して「やばいな、このままだとE君に都合のいい女扱いをされてしまうかも」という危機感を抱いた私。
そして決意しました。「よし、それなら自分が徹底的に主導権を握ってしまおう」と。
そう決意すると同時に私は交際してすぐ、E君にこんな話を持ちかけたのです。
交際当初から主導権を握ることに必死になる
私が交際を始めてすぐ、E君に持ちかけた話。それは「私がE君のことを信頼できるまで手は出さないでほしい」ということでした。
もちろん、これには遊び人として有名なE君も「えっ、何でなん?」と猛反論。しかしすかさず私も「いや、E君遊んでるって有名やん。信じてへんわけじゃないけど、ほんまに本気か分かるまではすぐに手を出してほしくないねん」と反撃を開始。
そんな私の言葉に納得できないご様子のE君。「いや、本気やし付き合ってるんやん。てか、俺そこまで遊んでないし」と一言。
うん、「そこまで遊んでないし」って言っている時点で、もう遊び人であること認めちゃっているよね。
まあ、その後も話し合いの中で、ああだこうだとひと悶着はあったのですが、最終的には彼も渋々納得して私のお願いを聞き入れてくれました。
そしてそれを機に「よし、イイ感じで最初から主導権が握れている」と調子に乗ってしまった私は、その後も「デート場所は私が決める」「女性がいる飲み会に行くときは事前に連絡をする」など細かいルールを決め、自分が主導権を握る形で彼との交際を続けていたのです。
まさかの裏切り行為発覚!
そして彼との交際を始めて1か月ほど過ぎた頃。
当初と比べ、E君に対する信頼感が出てきた私は、「まあ、そろそろ手を出してきても許してやろう」と素晴らしいほどの上から目線で決意を固め始めていました。いや、ほんま何様やねんって感じですよね。
しかしそんな私のもとに、ある日、女友達から一本の電話が入ったのです。
「なあ、あんたE君と別れたん?」
一瞬、友達が何を言っているのかが理解できず、言葉につまる私。そして「いや、別れてないけど何でなん?」と聞き返すと、彼女は続けざまに「えっ、だって今梅田駅近くで知らん女とめっちゃイチャついてるE君とすれ違ったで」とまさかの衝撃事実が発覚。
あのチャラ男、やりやがった。
と、怒りに震える私は、すぐさまE君に鬼電話。そして「あんた今女と一緒なんやろ?」とブチ切れ。
すると、これまでの交際の中で優しい言動ばかり見せてきたE君が「もうお前に偉そうに言われるのはこりごりやねん」とまさかの逆ギレ。アーンド、即電話を切ってからの着信拒否。うん、仕事が早すぎだよ。E君!
そんな一瞬の出来事に状況が読み込めず、しばし茫然とする私。そしてその電話を最後に私とE君が二度と連絡をとりあうことはありませんでした。
ええ、自然消滅です。
結論:「主導権を握る」の意味を履き違えると、すぐに浮気され捨てられる
さて、E君との交際で私が導き出した結論は「主導権を握ることの意味を履き違えると、すぐに浮気され捨てられる」ということ。
交際において、どちらが主導権を握るかは人それぞれです。「男性にリードしてもらいたい」と思う女性もいれば、私のように「自分が主導権を握りたい」と思う女性だっているでしょう。
しかし今回のケースにおいては、私の「主導権を握りたい」願望が強すぎた上に、その意味を大きく履き違えていました。
私がやってきた行動は「主導権を握る」ではなく、「E君の言い分を受け入れず、自分の意見ばかりを押しつける」という行為。つまりは、ただ自分勝手にE君の行動を押さえつけていただけだったのです。
その結果、彼は私と一緒にいることに苦痛を感じ始め、最後には浮気へと走ってしまったのだと思います。
そんな経験を経て、私は交際の中で「どちらが主導権を握るか」を最重要視してしまうと、信頼関係など一切築けないことを知りました。
そしてあれほど「彼を信頼できるまでは」などと偉そうに語っていた私ですが、実際は私の方が彼から信頼されない行動ばかりを取り続けていたことに気が付いたのです。
対策:主導権は交際の中で自然に生まれるものだと思って、執着しすぎない
今回、私が浮気に走ったE君から学んだダメンズ対策はこちら。
【主導権は交際の中で自然に生まれるものだと思って、執着しすぎない】
当たり前のことながら、交際において信頼関係を築くということはとても重要なことです。その信頼関係が築ければ、どちらかが主導権を握るかだって自然と見えてくるでしょう。
それにもかかわらず私のように、信頼関係を築くよりも先に主導権から決めてしまおうという考えがあると、途端に彼に苦痛や束縛感を与え、最悪の場合他の女に走って浮気されるという結末を迎えてしまいます。
もし私のように「主導権は自分が握りたい」と考える女性がいるならば、くれぐれもその意味を履き違えないように。そして主導権をよりも先に彼との信頼関係を築くことを心がけるべきなのかもしれません。
フリーライター/コラムニスト/コスメコンシェルジュ。
高校時代は青春のすべてをギャルサーにささげた生粋の元・ガングロギャル。アパレル販売・営業、ホステスを経て2011年よりライター活動開始。得意ジャンルは恋愛、美容、漫画、ゲーム、レジャー。コラムや取材記事中心にお仕事をしています。
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