いつまで「エリカ様」?加藤 浩次のいじりにネット「もうよくない?」の声
日本テレビ系で4月からスタートする連続ドラマ「母になる」で、女優の沢尻エリカさん(30)が主演を務めることが分かった。
沢尻さんは、2005年以降一作品を除いたすべてのテレビドラマで主演かヒロイン役を務めている。昨年同局で放送された「24時間テレビ」のスペシャルドラマでは、主人公を支える内助の功を熱演した。約一年ぶりとなる大女優の帰還に、早くも各方面から期待が寄せられている。
態度も「大女優」?
沢尻さんが世間の注目を浴びてきた理由は、その類い稀な美貌と演技力だけではない。主演映画の舞台挨拶で「別に」と不機嫌に呟いた様子は、10年前の出来事とは思えないほど記憶に新しいだろう。沢尻さんも当時のことを「子どもでした」と強く自省している。今ではスタッフや共演者に気遣いを忘れないというが、あの強烈なイメージを拭い切ることはできず、現実では「ビビっている」関係者が後を絶たないという。
お笑い芸人で司会者の加藤浩次さん(47)もそのひとりだ。加藤さんは同局の情報番組「スッキリ!!」で司会を務めているが、ドラマ主演として番宣にやってくるであろう沢尻さんに対し「早朝にスタジオ入りだもん、絶対やるよね」とはやくも不機嫌行動を牽制するような発言をしている。
加藤さんの本音は、スタッフや共演者たちだけでなく、女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」でも同感を得ているようだ。
「イイ子ぶってても昔の最悪な態度のイメージしかない。またいつあの状態に戻るかと思うとね」
「やっぱり地の性格は直せないだろうし」
「DQNは年取ってもDQNだし、変わらないでしょうね」
「最初は可愛らしくて若くて演技上手だなって思って観てたけど、もう化けの皮が剥がれてる」
「見た目が良いので騙されてるけど演技は濃い味すぎて見てられない」
「沢尻エリカより、他の女優さんが見たい」
デビュー以来、さまざまな役柄に憑依してきた沢尻さん。美容整形にのめり込む一流ファッションモデル、上昇志向の強いファッションエディターなど、どれも一筋縄ではいかない「人間」ばかりだ。
パブリックイメージは作品にとって吉と出る場合も多いが、沢尻さんが「母になる」で演じるのは「息子を誘拐された母親」役。“台風の目”である彼女が視聴者に“被害者”として受け入れられるためには、これまで以上に繊細な演技力が必要とされるだろう。
誰にでも未熟な時期はある
加藤さんに小馬鹿にされてしまった沢尻さんだが、ネットでは名女優をフォローする声も続出している。
「いつまでも言われてしまうんだね」
「もう10年前のことなのに」
「生意気な発言が目立っちゃっただけ」
「干された恐怖は忘れてないんじゃないかな?」
「いじめとか不倫とか誰かに危害を加えたらアウトだけど、会見での態度の悪さだけでは嫌いになれない」
「比較でいうと、失言より悪質なことっていっぱいあるよね」
「人生を捻じ曲げられた被害者がいるわけでもないのに」
加藤さんも約10年前、当時コンビを組んでいた相方の不祥事により世間からバッシングを受けた経験がある。その相方は禊を済ませ、昨年本格的に芸能界に復帰したばかり。いまだ世間の目は厳しいが、加藤さんは盟友の復活に尽力しているようだ。
失敗のない人間などいない。過去を乗り越え前進しようとする不屈の姿勢は、誰であっても評価されるべきだろう。
沢尻さんの「新境地」も楽しみだ。
文・蒼井トマト(あおいとまと)
フリーライター。趣味は映画鑑賞、読書、バドミントン。 「憂鬱でなければ仕事じゃない」を座右の銘としているが、文章を書くことは好き。