堺雅人VSキムタク!?「半沢直樹」と「安堂ロイド」の意外な共通点
2013年秋クールのドラマが続々とスタートする中、第1弾も人気の高かった堺雅人主演の「リーガルハイ」が21.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好発進。
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・木村拓哉が主演する「安堂ロイド」は、「豪華なキャスティングだけど内容がつまらないのではないか」など、放送前から不安の声が多かったものの19.2%と「リーガルハイ」に次ぐ視聴率を記録。「安堂ロイド」は「面白い」という反応も多いですが、「2話以降の内容に期待できない」という声も多いようです。
日曜劇場の枠を逸したファンタジーストーリー
家族が揃うことの多い日曜夜9時の日曜劇場(TBS)は、ファミリー層をターゲットにしたドラマが多く見られましたが、「安堂ロイド」は100年後から現代に送り込まれたアンドロイドと闘うアクションシーンが満載のファンタジーストーリー。
「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明と鶴巻和哉をコンセプト・設定協力に、「S
EC」や「ケイゾク」の西荻弓絵を脚本に迎えたことでも話題になっています。
さらに、木村拓哉が人間とアンドロイドの二役を演じ、「GOOD LUCK!!」(フジテレビ系/2003年)以来、約10年ぶりに柴咲コウと共演。また、AKB48の大島優子、若手注目株の女優・本田翼、イケメン俳優・平岡祐太、桐谷健太など、強力なキャスティングにも注目が集まっています。
「安堂ロイド」は比べられるドラマ?
話題性に富んだ「安堂ロイド」ですが、平成のドラマとしてNo.1の視聴率42.2%をマークした「半沢直樹」の後枠に放送されるため、どうしても「半沢直樹」と比較されてしまいます。
その上、堺主演の「リーガルハイ」が同クールに放送されるとなれば、必然的に「リーガルハイ」とも比べられてしまう苦い立ち位置に身を置いているのです。
他に、「キムタク主演のドラマは人気も実力も兼ね備えた俳優で固めすぎている」「キムタクの演技はどれも同じに見える」といった巷の声も追い風になり、「安堂ロイド」の先行きは不安なものに感じられます。
比べるよりも、新たなチャレンジを見守ろう!
「半沢直樹」は、視聴率を集めることのできるラブストーリー要素なし。一貫してシリアスなストーリーで、物語の要で流れる主題歌もないというドラマとしては珍しい試みが見られました。
元々は高視聴率を期待していたドラマではなかったようですが、世のサラリーマンの共感を得る真っ直ぐな銀行員の役どころや「倍返し」の決めゼリフで多くの視聴者を獲得する結果となりました。
よく考えてみると、「安堂ロイド」のファンタジーストーリーも、日曜劇場における新しい挑戦なのではないでしょうか。今までと同じやり方を続けていては高視聴率はマークできません。
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」が朝ドラのイメージを変えたように、世間を驚かせるような意外性を求めているように思えるのです。
ただ、「安堂ロイド」の新たなチャレンジが吉と出るか凶と出るか、「安堂ロイド」の2話以降を見守っていきたいものです。