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大人の社会科見学・婚活カップルをホテルでハリコミ!【東のEditor’sEYE】

週末のホテルのラウンジでは、ネット婚活やお見合いカップルの”ご対面”が数多く行われている、との情報をキャッチ。

自分自身も、将来お見合いをしないとも分からないし、社会勉強の意も込めて、ちょっと覗きに行ってみた。

週末のホテルは婚活パーソンのカオス!?

とある土曜日の午前11時、都内の某老舗ホテル。フロント前のソファには、金持ち臭が漂うザマスなマダム、結婚式の招待客、チェックアウトを終えた旅行客などでごった返す。高級ホテルだけに、フロア全体に高級感が漂っている。


噂通り、何組かの婚活カップル待ち合わせをしていた。緊張した面持ちで待つ女性に「○○さんですか?」と男性から話しかけていく。「はい、そうですと」女性が答えると、ぎこちなく「あっ、今日はよろしくお願い致します」と深々と頭を下げる。

 

待ち合わせをしている相手と会ったら、ホテル内のレストランやコーヒーラウンジでお話をするのが一般的なコースのよう。ラウンジでは、やはり婚活カップルとおぼしき男女2組が、コーヒーカップを挟んで座っていた。

 

「なるほど。噂は本当だ」とスマホでメモを取りつつ、キョロキョロと人を探すような素振りをしている私。すると、1人の男性に「○○さんですか?」と話しかけられてしまった・・・。「いえ、違います」と答えると、水道橋博士似の男は「失礼しました」と去って行った。彼のカバンからは、某婚活サイトのパンフレットが顔を出していた。

婚活カップル平均値を検証してみた

こうして複数のホテルを見ていくうちに、男女の平均的なイメージが見えてきた。「お見合い」というと、どうしても異性に縁のない、イケてない男女がするもの、とのイメージを持たれがちだが、意外とそうでもない。

 

男性は40代が中心。服装はスーツが多く、髪型は散髪がしっかりなされており清潔感が漂う。黒髪で坊ちゃん刈りで、勝手なイメージだが理系職の人が多そうだ。髪の毛が少ないとか、お腹が出ているとか、秋葉原にいそうとか、そういった方々はゼロ。生理的に受け付けられない男性は、あらかじめ写真判定でドロップアウトしているのかもしれないが。

女性はおとなしそうな方が多い。クラスでいうと図書委員タイプ。かわいらしく、内気な女性がスタンダードか。年齢は30代が中心だ。

ピンク系のツイードセットアップ、花柄のワンピースなど、清楚ないでたちが多かった。ほとんどの女性が、なぜかピンクベージュのパンプスを履いていた。

無論、お顔が崩れているとか、不幸オーラどんより纏っているとか、ザ・オバチャンとか、そういった類の女性はいなかった。私の中の「お見合い=イケてない男女」のイメージが大きく覆された。

婚活をライフワークにしているオジサマ?

中にはこんな異質な男性も。7:3分け、ちょびヒゲ、ダブルのスーツ、東南アジアに売っていそうな派手なネクタイ、セカンドバック・・・と、宮史郎のような風貌をしているオジサマ。いわくつきの金持ちオーラむんむんである。

引き合わせ役の人から女性を紹介してもらうと、段取りよく「じゃ、これから2人で食事さしてもらいますわ!」と颯爽と女性をレストランへ連れて行った。

 

このオジサマ、妙に慣れているのである。「ははあ、本日はよろしくお願いします」といいう、初対面のぎこちなさが、まったくない。女性も流されるままに、戸惑いながらレストランに行った。

 

この方、おそらくお見合いは50回くらいしているのではないか。女性と食事デートをするためだけに、入会している人だったりして。もし自分が意を決して対面した男性がこんな感じだったら、ちょっとゲンナリである。

百聞は一見にしかず! 体験学習のススメ

普段は待ち合わせや時間つぶしに使われる、何気ないホテルのラウンジだが、傍らでは、人の一生を決める運命の駆け引きがなされている。「そろそろお見合いを・・・でも勇気がない・・・」と考えている方、試しに覗きにいってもいいかもしれない。文字を通して見るよりも、現場に触れれば、きっと手ごたえをつかめるはずだ。

 

ただし、くれぐれも学びに行くときはお一人で。先輩カップルを見つけても、3秒以上凝視してはいけない。あくまでもさりげなく、ホテルの一利用客になりきるのが大人の女子の流儀だ。

東 香名子

コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。

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