女友達の話はちょっと…男の気持ちが180度変わる「デート中の会話」
BAR北条へようこそ! バーテンダーの北条誠です。
このコラムでは、北条が経営するBARで毎夜繰り広げられる実際の恋模様を元に、恋愛の駆け引き・コツをご紹介していきます。
今回は、常連客E美さん(女性25歳看護師)と、同じく常連客のK谷君(男性28歳会社員)の初デートのお話です。
2週間前に店内で知り合った二人。E美ちゃんは好みのタイプであるK谷君とのデートに楽しそうですが……
女子同士がベッタリし過ぎると……
一軒目でイタリアンレストランに行ってきた二人。今度はスペイン料理を食べに行こうという話になり、K谷くんがE美ちゃんに休みの日はいつなのかを聞いています。
ところがE美ちゃんは、「次の休みは……あ、その日は友達のS子の家に泊まりに行く約束があって。S子とはいつも一緒にいるんですよ。この前は沖縄に旅行に行ったし」と、S子ちゃんとの旅行の写真を見せ始めました。
(おーい、E美ちゃーん。K谷君の表情が曇ってきてるよ!)
実は、親友の女子二人がいつも一緒にいるというのは、男子にとってはあまり喜ばしい話ではありません。親友がいるのは良いことですが、いつも一緒となると、彼氏になった時に恋人としての時間がとれないのでは?と懸念するからです。
K谷君も、「そんなにいつも一緒なら、いつデートできるの?」と思ったことでしょう。
実は勝負所だったデートの日程
完全に話が旅行の方に逸れてしまったE美ちゃん。旅行の思い出を楽しそうに語る一方で、K谷君はテンション下がり気味です。
K谷君としては、次回のスペイン料理デートの話をサクっとまとめ上げたかったところ。「来週にでも行きたい!」というノリの良い返事を多少は期待していたでしょう。
もしそうだったら、K谷君はE美ちゃんの気持ちに手応えを感じたはず。単なる日程の確認に思えますが、この会話は男子にとって、女子の気持ちを探る重要なポイントだったのです。
しかし、話が旅行に逸れてしまい、E美ちゃんの本心は分らないまま。というより、デートを遠まわしに断られた印象を持ってしまったK谷君。もはや最初のような前向き感はなく、「この子は脈無しかもな」という表情です。
(K谷君、その気持ち、分らんでもないけど、もう一度チャレンジしてみてもいいかもよ)
再度仕掛けるK谷君。反応は?
やっと旅行話が終わり、E美ちゃんの恋愛に話題を変えたK谷君。「彼氏いないの?」から始まる恋愛のくだりは、男子が女子を口説く時に使う鉄板の流れです。
彼氏はいないの?→いない→どんな男子がタイプなの?というやりとりの中で男子が知りたいのは、自分がタイプの範囲に入っているかどうかです。
ここで見事タイプの範囲に入っていると、男子としてはある程度自信をもって女子に接することができます。また、恋愛上手な女子の中には、この機を利用して気持ちを遠まわしに伝える人もいます。
(E美ちゃん、最大の挽回チャンスが来たよ!!)
北条も若干の緊張を感じる中、この日最高の場面でE美ちゃんが返した答えは……
「タイプは……よく分からないです」
(E美ちゃん、アウトー!)
返事次第では一気に口説こうと戦闘態勢だったK谷君は、期待外れな返事にもはやお手上げ状態。「へぇ、そうなんだ」の一言でこの日一番の場面はあっさり終了していきました。
男子からのサインを見逃さないで!
デートの誘いも告白も男子からしてほしいと思うのは女子なら当然でしょう。男子もそれは理解しています。とはいえ、もし興味を持ってもらえてなければ、誘ってもしつこいと思われるだけ。
だから、誘ってもOKかどうかを男子は会話の中で常に探っています。今回、残念ながらそのポイントに気付けなかったE美ちゃん。結局二人がデートしたのはこれが最初で最後になるのでした。
男子が出してくる探りの会話、あなたは見逃さないようにしてくださいね。