2013年の年間ランキングを逆手にとったSMAP中居の音楽番組
2010年のシングル年間ランキングTO
10を嵐とAKB48の2大アイドルグループが占拠し、世間を驚かせてから4年。2013年の年間TO
10も、1位~4位にAKB48、5位にEXILE、6位に嵐がランクインし、両グループの名を連ねていた
いつまで続く?アイドル人気
ドラマの主演やバラエティの冠番組の放送が続いている嵐の人気は、今年も不動のものと言えるだろう。一方、AKB48グループは、昨年は、篠田麻里子、板野友美といった主要メンバーが卒業。昨年末の「NHK紅白歌合戦」で大島優子が卒業を宣言するなど、世代交代が色濃い。一世を風靡したモーニング娘。は、卒業と新メンバー加入を繰り返し続けた末に人気が落ちてしまっただけに、AKB48グループの今後の行く末も気になるところだ。
しかし、まだまだアイドル全盛期が続いているが、実際はアイドル以外のアーティストも売り出したいのが業界の本音だ。 「シンガーやバンドのセールスが上がらないからアイドルもやる」(音楽関係者/男性)
次の音楽シーンの扉を開くSMA
中居正広司会の「Sound Room」
アイドル全盛期が続く中、今年スタートした中居正広&リリー・フランキー司会のTBS系音楽番組「Sound Room」のゲストが意表をついたラインナップになっていて興味深い。ジャニーズやAKB48グループらをしっかり押さえながら、andorp、ドレスコーズ、ゲスの極み乙女。、[Champagne]といった、ゴールデンタイムにOAされる地上波の音楽番組では聞き慣れないアーティストのゲスト出演も多い。昨年、満島ひかり主演の高視聴率ドラマ「WOMAN」の主題歌を歌い、人気に火のついたandropも、一般的な認知度はまだまだ低いと言えるだろう。
「一般的に認知度は低いですが、androp、ドレスコーズ、ゲスの極み乙女。、[Champagne]らは、業界内や音楽ファンの間でとても評価が高く、要注目のアーティストです」(音楽関係者/女性)
今後は、アイドル層以外の視聴者獲得がキーに
実は、アイドル以外を取り入れようという試みは、「Sound Room」以外の音楽番組でもよく見られている。
「数年前から、「ミュージックステーション」では、ロックバンドへの番組オファーを始め、androp、サカナクションなどを出演させるなど、今までと異なる視聴者を増やそうとしているようだ」(放送関係者)
また、昨年末の「紅白」でも、サカナクションの出演は同様の狙いがあると言われている。アイドル全盛期が続いているから今だからこそ、「Sound Room」のような千里眼を持った音楽番組が必要なのかもしれない。