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連載「となりのビッチちゃん」~第6回:セックスを断れないサセ子ちゃん

性を楽しむということは、イコール、セックスの経験が豊富であるということではありません。

今回は、これまでの「経験人数ビッチちゃん」「ワンナイトビッチちゃん」そして「人妻ビッチちゃん」などのポジティブなビッチちゃんとは違った、ネガティブに経験を重ねてしまう例をご紹介します。

来るもの“拒めず”……NOと言えないサセ子ちゃん

画像はイメージです
画像はイメージです

名前:サセ子ちゃん
年齢:30代前半

この連載を始めるときに、「ビッチ」という言葉の定義を、「性を楽しんでいる女性」としましたよね。

そういう意味では、「ビッチ」というのは経験人数に関わらず、性に対して積極的であったり、自分の性欲を肯定できていたりする状態を指していると考えています。

ですので「ビッチ」には、経験人数が少なくてもセックスやオナニーが好きな女性もいれば、いわゆる「ヤリマン」もいるし、「肉食女子」として男性にアプローチをすることが好きな女性もいていいと思っています。

今回紹介する「サセ子ちゃん」は、経験人数は多いものの、私から見ていて「性を楽しんでいる」とは言えない状態だなと思っています。なので彼女は、「サセ子」であっても「ビッチ」ではないのです。それはなぜでしょうか?

サセ子ちゃん「別にセックスが特別好きかというと、そういうわけではないんですよね……。ただ誘われたら断れないというか」

田口「なんで断れないんですか?」

サセ子ちゃん「やっぱり自分に自信がないからかなぁ。こんな私を選んでくれたんだから、と思うと拒否できないんです」

田口「でも生理的に嫌いな人とかはいないんですか?」

サセ子ちゃん「正直、別に好きじゃないな……って人はいっぱいいました。でも、求められると嫌と言えないんです。かわいいとか、フェラがうまいとか褒められると嬉しくて」

田口「彼氏は作りたいとは思わないんですか?」

サセ子ちゃん「もちろんいたらいいなとは思います。でも、ひとりで満足できるかどうか……セックスじゃなくて、精神的な面で」

今は決まった相手がいないというサセ子ちゃん。相手の気まぐれで連絡をされ、呼びだされてセックスをするような相手は何人もいるのだそうです。

話してみた印象では、とにかく他人への依存と承認欲求が強い女性という感じでした。実際に過去に、彼氏に依存しすぎて「重い」とフラれてしまったことがあったそうです。一日に何度もメールやLINEをしたり、卑屈になってみたり……いわゆる「めんどくさい子」だったのが、彼には「重い」と感じさせていたようです。

自信を持つことの重要性を教えてくれた彼女

Beautiful girl sitting on the bed in sexy lingerie

前回ご紹介した「不倫ビッチちゃん」と同様、サセ子ちゃんも「誰か一人に愛されたい」と思いながらもそれが叶わない女性です。

なぜ彼女は「誰か」に愛されないのでしょうか?

おそらく理由は、彼女の自信のなさにあると思います。誰かに愛されたい、でも愛してくれない、だから自信がない……自信がないことの弊害は、いくつもあります。否定されるのが怖いから他人の意見が素直に聞けない、卑屈になってしまい他人を肯定できないなど。

自信がないことで、誰も自分を肯定してくれないと悲観してしまうばかりか、否定されるのを恐れて自分の殻に閉じこもろうとしてしまうのです。そうして否定や変化を恐れることが、自分の成長を阻害してしまうのです。

さて、他人から見た「自信のない人間」というのはどんな存在でしょうか。

もし大好きな彼氏または彼女が、自分の意見を聞いてくれなかったら?

自分を肯定してくれなかったら?

サセ子ちゃんが他人にとっている態度を自分に置き換えれば、なぜ愛されないのかがよくわかる気がします。

自信がなくても彼女のすべてを受け入れてくれる「誰か」がいれば、彼女も自信をつけられるかもしれないのですが、そうもいかないですよね。

メールにいつでも答えてくれる、卑屈な愚痴にずっと付き合ってくれるような「誰か」。少なくとも社会生活を送る上で物理的に、そんな時間はないという人も多そう。

他人を変えるのは難しいです。自分にぴったり合う他人を探すのも、また難しいです。まずは自分を変えることが必要なのではないでしょうか。自分に自信を持てるような何か。

たとえばそれはダイエットかもしれないし、資格をとることかもしれません。そうした小さな自信をつみあげていくことで、他者からの肯定も否定もどちらも素直に聞けるようになるのではないでしょうか。

否定はあなた自身を否定しているのではなく、よりよくするためのアドバイスだということに気づくことができるのでは。そうして真正面から対等に他者と向き合えるようになれば、いつか誰かに依存しなくてもよくなるかもしれませんね。

そうすることで、サセ子ちゃんは「性を楽しんでいる女性」である、真のビッチちゃんに生まれ変われるでしょう。

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田口桃子

GIRL'S CHプロデューサー。

2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

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