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実は女性はヤリチン好きだった!?「童貞モノAV」がウケない理由

《連載「となりのビッチちゃん」》

このコラムは、性や恋愛に対して前向きな女性をあえて「ビッチちゃん」と呼び肯定し、女性のライフスタイルの多様性を考えるコラムです。

 

「処女」というジャンルは、男性にとっては日常で得がたい出会いを提供してくれるものであり、女性にとっては誰にも聞けない隣人の秘め事を見せてくれるものであるということを書いた前回。

求められるものは違えど、男女ともに需要が高いジャンルでした。

そんな一方で、男性版処女とも言える「童貞」というジャンルは、男女間でまったく違った評価なのです……。

女性がAVに求める男性像

男性向けAVにおいては、「処女」よりも需要があるのではないかと思われる「童貞」ジャンル。こちらも毎月のように作品がリリースされます。

人気女優さんに筆下ろしされたい、ハーレム状態で童貞喪失したいなど、男性の「ハッピーな童貞喪失をしたい!(またはしたかった)」という理想が描かれているのでしょう。

また、セクシーなお姉さんに責められてみたいという、M心を満たすことができるのもこのジャンルだったりします。

そういった理由から、男性からは強い支持を得ています。

一方で女性には、「童貞」という言葉はあまり響かないようです。GIRL’S CHでも童貞ジャンルを配信することはあまり多くありません。

恋愛やセックスで自分から相手に積極的にアプローチすることが苦手、という方は男女ともにいるかと思います。

映像でその不満を満たそうとする場合、女性の場合は積極的な男性を見たいわけで、「セクシーなお姉さんになすがままにされる男性」ではないのです。

ただ、童貞ジャンルでも、我慢できずに欲望をあらわにしてしまう男性出演者の作品は支持されたりと、前回に引き続き、ここでもAVに求めるものの男女の差が出ていますよね。

三擦り半に束縛…童貞と付き合ってみると?

処女と同様、童貞の男性とお付き合いする機会は、年をとるに従って減っていきます。

「クラブで出会って、そのまま一緒にホテルへ行った男性が童貞でした。私が上から自分で挿入して、数秒ともたずに彼はイッてしまいました……三擦り半って本当にあるんだと思ってびっくり

と話すAさん。
女友達とふたりでいたときに、男性二人組に出会って、そのままワンナイトを経験したそう。

「見た目は悪くなかったから、ホテルに行くまで全然想像もしなかったです。今思えば、彼と一緒にいた男の子が、なんとか彼を童貞卒業させようとアシストしてたんですね。二人っきりになったら何もしゃべらないし、コンドームのつけ方も知らなかったんです。彼とはそれっきり会っていません。まぁ経験のひとつとしてはいいかな」

一方、Bさんは、二人目につきあった人が童貞だったそう。

「最初に付き合った人がちょっと女癖が悪い人だったので、二人目に付き合った人が童貞で、すごく優しく感じました。素朴で、私のことを大切にしてくれて……。
当時は、チャラチャラしてないところが良いと思ってたんですが、別れてから、世の中にはもっといい思いをさせてくれる男性がいっぱいいるんだということに気づきました。素朴なのは、私との関係に甘えてただけだったんです」

Bさんの彼は、初めてできた彼女だからか、束縛が強く、行動をすべて監視してきたのだとか。
もちろん、処女だから、童貞だからということではありませんし、それが悪いということはありません。

ただ、選択肢を知っているということは、人間関係を良好にすることに大きく役立つということは言えるかと思います。

女たらしが女をたらせるのには、それなりのテクニックが必要ということですよね。


文・田口桃子
女性向け動画サイトGIRL’S CHプロデューサー。女性メディアDOKUJOで「となりのビッチちゃん」連載中。普段あまり取り上げられない女性の性についてのリアルを世に広めることで日本のタブーに挑戦している。

田口桃子

GIRL'S CHプロデューサー。

2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

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