巨乳か?貧乳か?みんなの「おっぱいの悩み」ってなに?
《連載「となりのビッチちゃん」》
このコラムは、性や恋愛に対して前向きな女性をあえて「ビッチちゃん」と呼び肯定し、女性のライフスタイルの多様性を考えるコラムです。
前回、前々回と、アラサー女性のフェミニズムについての意見を聞いてきました。
これまでの既成概念にとらわれずに考えること、それを伝えることが、私たちなりのフェミニズムにつながっていくということがわかりました。
今回は特に女性の“胸”という視点から、女性について考えてみたいと思います。
おっぱいの悩みがない女性はいない!?
だんだん暖かくなってきて、薄着の季節が近づいてきました。薄着になることで、女性には心配事が増えますよね。特に、体型がカバーしにくい、というのが最も心配なのではないでしょうか。
冬の間に蓄えた贅肉が隠せない、ボディラインがわかってしまう、などから、自分のコンプレックスが人目にさらされてしまうとつらいものです。
以前GIRL’S CHのサイトで、「おっぱいの悩みを教えてください」というアンケートをとったことがありましたが、胸の大きさも女性の身体のコンプレックスのひとつになり得るもの。
このアンケートをとったときも、選択肢を用意していたにも関わらず、「悩みはない」という返答がひとつもなかったんです。
「小さい」「形が悪い」などネガティブな悩みが並び、1割の方は「大きい」ということでも悩んでいるようでした。
私のライタープロフィールに使っている画像があるのですが、「ラフな雰囲気がいい」とおっしゃる方もいれば、「胸元があき過ぎていて下品」とおっしゃる方も。
たとえば私の胸がもっと大きければ、ボリュームがあって下品だと思われなかったかもしれません。あるいは日本人でなければ、日本以外のところで働いていれば、違和感がなかったのかもしれません。
このタンクトップの色がよくないというご意見があるかもしれませんね。
いずれにせよ、「なんとなく胸が見えそうな雰囲気」が「下品に見える」し、そんな服の選択をする私が「下品」だと思われているのでしょう。
批判している方のご意見も理解できます。
これまでは意識したことありませんでしたが、こういったご意見をいただいて、私が胸元に無頓着だったのだな……ということをすごく意識しました。
AVでは女性の胸は巨乳のほうが、パッケージのインパクトも強くなります。
Fカップ、Gカップ、Hカップ、など、カップ数が表記されることも。男性ユーザーだけでなく女性も、大きな胸の人がいたら目がいってしまうことがあります。
一方胸が小さい人にとっては、そういった視線を受ける機会はありません。Bカップ以下の人からはこんな声が聞かれました。
「私はAカップ以下。(胸が)なさすぎて悲しくなってくる。水着を着たり女性らしい服装をするのが恥ずかしい」
「普段は小さくて困ることはないけど、露出のある服を着るときは『もう少しあれば・・・・・・』と思うことも。特に海外のブランドだと、胸がボリューミーであることを前提にしたデザインになっていたりするので。谷間が見えるのはかっこいいけど、スカスカになると貧相に思われてしまって着られない」
「スポーツをやっているので、小さいほうが何かと都合がいい。露出や揺れが気にならないので集中できます」
胸が小さいことが生活に影響が出ることはほぼありませんが、やはり他者からの目線は気になるもの。
女性にとって、胸は「女性らしさ」を表現するひとつのアイテムです。
大きい胸も小さい胸も、自分の女性性のひとつとして存在しているということを認めて、自分の身体と付き合っていきたいですね。
文・田口桃子
女性向け動画サイトGIRL’S CHプロデューサー。女性メディアDOKUJOで「となりのビッチちゃん」連載中。普段あまり取り上げられない女性の性についてのリアルを世に広めることで日本のタブーに挑戦している。
GIRL'S CHプロデューサー。
2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
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