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なぜあなたは童貞なの?「30歳素人童貞」に理由を聞いてみた

 

《連載「となりのビッチちゃん」》

このコラムは、性や恋愛に対して前向きな女性をあえて「ビッチちゃん」と呼び肯定し、女性のライフスタイルの多様性を考えるコラムです。

 

男性向けAVの中では地位を確立している「童貞」。
しかし、女性向けAVにおいての人気や、実際の女性の意見を聞いてみると、男女間で温度差が大きいのが現状です。

「童貞」はなぜ童貞なのでしょうか?
今回は、30歳まで童貞だった男性にお話を聞いてみました。

女の子が大好きな“素人童貞”

Aさんは都内で会社勤めをする男性。
仕事よりも趣味のダンスが大事で、週末はクラブで遊んだり、お酒を飲んで女の子に声をかけることも。

一方で、早朝からダンスの自主練をするなど、硬派な一面もある人です。
友達も男女ともに多く、コミュニケーションにも長けていますが、彼は30歳まで童貞でした。

「彼女がいたことはあるんですよ、大学のとき。でもあまり会えなくて、何もできないうちに別れました。それ以来10年以上彼女がいない。でも女の子は大好きだから、キャバクラにも行くし風俗にも行きます。素人童貞です

素人童貞とは、風俗に限って経験があるという人のこと。
女性の場合、初体験の相手は好きな人と……と考える人も多いと思いますが、男性にはそういう思いはないのでしょうか?

「そりゃもちろん好きな人のほうがいいですよね。彼女がいて、その彼女と経験できるというのは理想です。でも、モテないんですよ。イケメンじゃないし、金があるわけでもないし。女友達はできるけど“付き合うのはちょっと”という反応ばかり。かといって誰でもいいわけじゃないし、無理やりなんとかしようというのも相手に悪いじゃないですか。だったら風俗で好みのタイプの女の子とするほうがいい」

初めての経験……そして念願の彼女、のはずが?

そんなAさんですが、30歳にして念願の、素人女性とのセックスをすることができました。

「バーで出会った年上の女性。お互い酔っていたのでノリがよくて、そのまま朝まで飲んで、近くの自分の家に連れていってそこでしました」

そのまま付き合うことになるのかと思いきや、彼女とはそれっきりだったそう。

「俺は付き合ってもよかったんですけどね。むしろ付き合うつもりでいたんですが。LINEとかでは連絡できるんですよ。でもなかなか会おうという話にはならない。一度だけ、飲みに行くことになったので、飲みのあとにホテルに誘ったんですが、断られました

「ヤリ逃げ」なんて言葉もありますが、女性に限った話ではないようですね。
彼女がどんな気持ちだったのか、私もAさんも想像することしかできませんが、大好きな人と初体験、というわけにはいかなかったようです。

「結局いまだに彼女はできないですね。風俗もお金がないからたまにしか行けないし。全然セックスする機会には恵まれません。
ナンパはしますよ。飲み屋やクラブで女の子に声をかけたりします。でも変にがっついてイヤがられるより、その場を楽しんだほうがいいじゃないですか。彼女はほしいとは思いますけど、今は毎日が楽しいのでこれはこれでアリかなと思ってます」

Aさんの場合、セックスがしたい・してみたいという気持ちもなくもないようですが、“彼女が欲しい”という気持ちのほうが強いように感じました。
経験豊富でリードしてくれる男性も素敵ですが、彼の場合、コミュニケーションを大切に、一歩ずつ一緒に歩んで行けそうですよね。

いつかAさんにも素敵な彼女ができるといいなと思います。


文・田口桃子
女性向け動画サイトGIRL’S CHプロデューサー。女性メディアDOKUJOで「となりのビッチちゃん」連載中。普段あまり取り上げられない女性の性についてのリアルを世に広めることで日本のタブーに挑戦して

田口桃子

GIRL'S CHプロデューサー。

2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

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