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三十路目前で初カレGET!ポイントは「ギャップ萌え」にあった?

以前このコラムでGIRL’S CHにいる、恋愛経験のない女性スタッフを紹介しましたが、今回はまた別のパターン。恋愛からなかなか縁遠いまま時が過ぎ、気づけば30歳手前になってしまった女性です。

30歳目前!男性経験ゼロの女性に訪れた幸福

処女ちゃん(30代前半)は、私の学生時代の友人のひとりです。SNSが普及し、携帯のメールアドレスや電話番号を変えても連絡を取り続けることは可能になってきましたが、それもこの10年くらいのこと。

以前は、気づいたら知人の番号やアドレスが変わっていて連絡がとれなくなっていた……ということもしょっちゅうでした。

彼女とは、学生時代の友人でかれこれ10年ほど前は親しくしていたのですが、互いのアドレスの変更や、そもそもの連絡手段の移行などにより、疎遠になっていました。

学生時代の彼女の印象と言えば、おっとりしていてマイペースということ。それでいて自分の意見を持っていて、ときにするどい指摘にはっとさせられることもしばしばありました。

音楽や映画に詳しく、ロハスな雰囲気が漂う彼女ですが、学生時代に彼氏はいませんでした。男女ともに分け隔てなく仲良くしていたので、男性に苦手意識があったというわけではないはずです。でも少なくとも私が知るかぎり、男性経験はなかったと思います。

そんな彼女と先日、約10年ぶりに再会しました。見た目も雰囲気も学生の頃と全然変わっていません。相変わらず独特のスローテンポで、それでいて鋭い言葉選びに懐かしさを覚えました。

私は、どうしても彼女に確認したいことがありました。それはもちろん、「まだ男性経験がないのか」ということ。タイミングを見計らって、彼女に聞いてみました。

ドキドキの初体験はいかに……!?

田口「彼氏はできた?」

処女ちゃん「うん!実は2年くらいお付き合いしてる人がいるんだ。同じ職場の人で、私から告白したんだけどOKしてくれて」

田口「(よかった!)ということは、あっちのほうも……?」

処女ちゃん「なんとか。もうすぐ30歳で、このまま何もないのかなって思ってたところだった。いざしてみると、みんな若い頃からこんなに大変なことを乗り越えてきたんだな~すごいな~!って思った。恥ずかしかったりびっくりしたり、そんなことがいっぱいで、すごく大変だよね」

彼女は私と同級生。まさに男性経験がないまま30代に突入しようとしていたところで、彼氏とうまくいったということのようです。

男性が彼女を恋愛対象とする機会がなかっただけで、私は(だけでなく他の多くの友人もそうだと思いますが、)友人としては彼女に魅力を感じているので、彼女自身が受け入れられたというのはとても嬉しかったです。

恋愛の引き金にはギャップが必要なことを教えてくれた彼女

そんなわけで彼女と初めて恋愛の話ができたわけですが、私は彼女の「こんなに大変なことを乗り越えてきたんだ」という言葉にはっとさせられました。言われてみて、「そうなの!大変なの!」と思わず頷いてしまったのです。

考えてみるとそうですよね。恋愛すると、不安になったり嫉妬をしたり、自分の醜い部分と向き合うことになります。それ以上に好きな人とベッドで交わるとなると、恥ずかしいという気持ちや、自分自身の欲求を嫌でも意識してしまう。それに加えて、裸を隅々まで相手に見られてしまうのです。

いくら逃れようとしても、恋愛が始まってしまえばどうしても、情けない自分や醜い自分から目をそらすことはできません。

「彼の前ですっぴんはさらせない」「ダサい服は着られない」というこだわりにも限界がありますよね。取り繕っても、恋愛には通用しません。

女性の場合は、さらにその延長線上に出産があると考えると、今まさに産もうとしている瞬間に、メイクや体裁を気にしていられるでしょうか?経験はないですが、たぶん無理だと思います。

恋愛において、よく男女ともに「ギャップにやられる」ということってありますよね。

たとえば、職場では厳しい彼だけど、仕事が終わると優しくなるとか。普段、他人に対して取り繕った姿を見せている人の、ありのままの部分を見ることで、「恋愛したらこの人はこんな風になるんだろうな」と想像させる隙きを見せているからではないでしょうか。

見た目に惹かれるということもありますが、多くの恋愛が見た目だけで成立しているわけではないということは、皆さんもたくさん例を見てきていると思います。という仮説をたてると、今回の処女ちゃんになかなか彼氏ができなかったのも頷けます。

つまりは、ギャップが見えづらいのです。みんなに見せる顔と本当の自分との間のギャップが見えづらく、恋愛している彼女を想像しにくかったからだと思うのです。

もしかしたら本当はものすごくギャップがあるけど、それが他人から見えなかっただけなのかもしれません。逆に、普段からありのまま、という自然体な生き方をしているのかもしれません。ただ、思えば彼女の印象は、いつも同じでした。

そう考えると、「ギャップ萌え」というのは実はものすごく恋愛に有効な手段なのかもしれませんね。

具体的にどうすればギャップを見せられるのかわからないという場合は、弱い自分をもっと人に見せるようにしてみてはいかがでしょう?もしくは、普段もっと取り繕ってみる、とか。

文・田口桃子
女性向け動画サイトGIRL’S CHプロデューサー。女性メディアDOKUJOで「となりのビッチちゃん」連載中。性に対して前向きな女性を「ビッチちゃん」と呼び、普段あまり取り上げられない彼女たちのライフスタイルを世に広めることで日本のタブーに挑戦している。「となりのビッチちゃん Vol.1 – 女性向け動画サイトプロデューサーが語る、女子の最新「夜事情」とは?」

田口桃子

GIRL'S CHプロデューサー。

2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

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