彼だけじゃ満足できない…アラサー女性の性欲、どう発散してる?
これまで、性に積極的な女性を紹介してきたこの「となりのビッチちゃん」。
そして前回は、性に対して嫌悪感がある、興味がないなどの例をご紹介してきました。
女性にとって自分の性欲を意識すること、その性欲に向き合うことは現代の日本ではまだまだ難しいと思います。
そこで今回は、ビッチちゃんであり続ける上での問題点を考えてみたいと思います。
彼氏はいるけど物足りない!そんなときに頼れるのは…
女性にも性欲があるんだ、と理解され始めたのはまだこの数十年、もしかしたら数年の間かもしれません。
日本では女性は夫の影で家庭を支えるべき、というような考え方が古くからあるため、性欲だけでなく社会進出自体もまだ「当たり前」にはなっていませんよね。
そんな背景があるため、女性の性欲を解消するサービスはまだまだ需要に追いついていない現状です。
男性の性欲解消ツールとして、AVや風俗は充実しています。ジャンルも細分化され、様々な欲求に対応することができます。
価格も数千円単位のリーズナブルなところから、十万円以上する高級店など、それぞれの生活水準にあわせて楽しむことができます。
一方、女性向けの「出張ホスト」「性感マッサージ」をうたったサービスはあるのですが……まだまだ店鋪数は少ないです。
中には個人で運営しているようなものもあり、サービスを受けることに危険はないのか不安を感じますよね。
Kさん(30代前半)は、性欲の解消について頭を悩ませている女性。
彼氏はいるものの、ふとしたときに人恋しくなってしまうときがあるようです。
「風俗などを利用してお金で性欲を解決できれば、と思うのは男性だけではないと思います。
どうしても人恋しい、欲求不満だというとき、出会い系とか使って知らない人と会うのは怖いし、かといって知り合いに“しよう”とも言えないし。セフレを作って彼との仲に不和が生じるのも困るし……」
これまでに紹介したビッチちゃんではリスクをとってでもセックスがしたいという女性はいましたが、実際に行動に移せる人は多くはありません。
彼バレはもちろん、性感染症や妊娠、心身の危険が伴います。
そんなときに、彼女はイケメンだけが施術してくれるマッサージ店を見つけたそうです。
「そこはオイルの施術もあるお店なので、イケメンに肌に触れてもらえて、さらに癒やしにもなるんだったらちょうどいいと思って。
予約をしてお店に向かっているときに、ネットで調べていると『こっそりエッチしてくれる』っていう書き込みがあったんです!それで緊張してきちゃって。
でも実際はそんなことなくて、ちょっと手を握ったりイチャイチャサービスがあるだけの普通のマッサージ。期待して損しちゃいました(笑)」
好きすぎるが故にたどりついた天職
一方、エッチが好きで積極的であるが故に、職業として選択してしまったビッチちゃんも。
Hさん(20代後半)は、もともとがエッチに積極的で、経験人数も多め。いろんな人と体験したいと好奇心旺盛です。
「知り合いが、『そんなに好きなら風俗やってみれば?』と誘ってくれたのがきっかけ。どうしようか迷ったんですけど、お給料もいいし面接だけ行ってみようかなって。
面接に行ったら、最初の出勤日が決まって、でも嫌ならすぐやめればいいやって思って始めちゃいました」
まるで流されるように始めてしまった彼女。後悔はないのでしょうか?
「実際にやってみたら、本当に楽しくて!お店がイメクラっぽいサービスがメインなんですけど、それが面白いんです。もともとそういう趣味があったのかも。今のところ嫌な思いはしてないです」
女性が性的な欲求を感じたとき、「女性は自分から声をかければ簡単にできるから風俗は必要ない」というようなことを言われたことがあります。
しかし、女性の性行為には男性にはないリスクが伴います。
性感染症に感染してしまったら……。
望まない妊娠をしてしまったら……。
暴力をふるわれてしまったら……。
安全に、安心して性的な癒やしを得たいのに、物理的にも社会的にも、まだまだそれがかなわない状況です。
ビッチちゃんが生きていく上でのハードルは、まだだくさん。
女性が安全に性の癒やしを得るために、サービスが充実すれば良いのですが……。
文・田口桃子
女性向け動画サイトGIRL’S CHプロデューサー。女性メディアDOKUJOで「となりのビッチちゃん」連載中。性に対して前向きな女性を「ビッチちゃん」と呼び、普段あまり取り上げられない彼女たちのライフスタイルを世に広めることで日本のタブーに挑戦している。「となりのビッチちゃん Vol.1 – 女性向け動画サイトプロデューサーが語る、女子の最新「夜事情」とは?」
GIRL'S CHプロデューサー。
2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
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