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若者だけじゃない…?恋愛する意欲も、性欲もない大人女子の本音

連載「となりのビッチちゃん」は30回を超え、これまで様々なタイプの女性を紹介してきました。本連載のテーマは「女性も性を楽しむべき」であるため、性に積極的な女性を取り上げる機会が多くありました。

そのため読者の中には、「世の中の女性ってこんな積極的な人ばかりなの!?」と思われる方もいるようです。そこで今回はこれまで登場したビッチちゃんとは対極の“性に消極的な女性”を考えてみたいと思います。

恋愛する意欲も性欲もないアラサー女子

現代の日本では、女性が性について語ることは「恥ずかしいこと」「下品なこと」と思われる場合があります。これは日本の文化や歴史に大きく影響しています。

そんな前提があるので、女性の中には「本当は性に興味があるのに、そんな自分を認められない」という人が少なからずいる、と私は考えています。

そんな女性に「自信を持ってもらいたい」という思いから、本連載で性に積極的な女性を肯定してきました。ですが、色々な女性に話を聞いていると、照れ隠しや恥ずかしいという思いだけでなく、性に消極的だという女性がいるようなのです。

たとえば、Oちゃん(30代前半)の場合。彼女はもう5年ほど彼氏がいません。過去には彼氏がいたこともあり、未経験というわけでも同性愛者というわけでもありません。

「正直、彼氏作ったり恋愛をするのが面倒くさい。出会いもないしいいなと思う人もいないし、いてもデートしたり相手に合わせたりするのが面倒だなって思ってしまう。結婚願望もないし子供も嫌い。今のまま、自分のために働いて、そのお金を自分が買いたいものや好きなことに使ったほうがいい」

彼女の場合は、恋愛自体に価値を見出していないようです。「結婚しなくては」という焦りがないのは良いのですが、興味がなさすぎて現在の生活が続くことを一番に望んでいるようです。

また、性についてはこんな風に言っていました。

性欲はない。男性と体の関係を持ちたいとも思わないし、そもそもひとりでそういう気分になることがないかな」

男性との触れあいが気持ち悪い……

また、Sちゃん(30代半ば)の場合。彼女もかつては彼氏がいたこともありましたが、性が理由で破局してしまったそうです。

「性行為にすごく嫌悪感がある。相手にいろいろ見られるのが恥ずかしいとかそういう精神的な理由というより、肉体的な接触自体が苦手で……。私の場合は、デートをしたり、添い寝をしたりとか、そういう触れ合いのほうがぐっと来る。若い頃から男性との肉体的接触には抵抗を感じていた。触れ合いだけでなく、男性から性的な目線を向けられることが嫌、恐怖を感じる

そんな彼女は、アイドル好き。自分の趣味について次のように分析していました。

「アイドルは昔から好きだったけど、直接の接触に興味がないから、安心して応援できる。20代の頃は、彼氏作らなきゃとかに焦りがあったけど、今はそういうのが苦手だというのを自覚しているので、K-POPアーティストやジャニーズ系のタレントを見るのが好き。イケメンからのときめきや、目の保養は欲しい

同じアラサー女子でも性に積極的な女性もいれば、興味がない女性、はたまた恐怖を感じるほど嫌悪している女性もいます。

男性の性風俗が細分化しているように、女性の性的嗜好も様々。ですが、性に積極的であっても消極的であっても、女性も性に対していろいろな考え方があるということ自体が、まだ理解されていません。

性に対して理解すること、意見を発信していくことで、同じ女性が「自分も大丈夫だ」と安心していただけると良いです。

文・田口桃子
女性向け動画サイトGIRL’S CHプロデューサー。女性メディアDOKUJOで「となりのビッチちゃん」連載中。性に対して前向きな女性を「ビッチちゃん」と呼び、普段あまり取り上げられない彼女たちのライフスタイルを世に広めることで日本のタブーに挑戦している。「となりのビッチちゃん Vol.1 – 女性向け動画サイトプロデューサーが語る、女子の最新「夜事情」とは?」

田口桃子

GIRL'S CHプロデューサー。

2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

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