連載「となりのビッチちゃん」~第22回:略奪愛ビッチちゃん
今年一年のビッチ生活を振り返る今月。二人目はなんと、略奪愛に成功したビッチちゃんです。まるでドラマのような彼女の恋愛の、成功の秘訣はなんだったのでしょうか?
ドラマのような人生……略奪愛ビッチちゃん
名前:略奪愛ビッチちゃん
年齢:30代半ば
アラサーになってくると、魅力的だなと感じる男性にはすでにパートナーがいるのが常。その時点でその男性との恋愛を諦めるという女性も多いことでしょう。
ドラマや映画ではそこで諦めきれず、泥沼の不倫に発展し……というような展開もありますが、実際そこまでのエネルギーがないというのが本音だったりします。
ところが今回の略奪愛ビッチちゃんは、そんなドラマのような人生を送る女性。
彼女のこれまでの人生も波乱に満ちていましたが、2016年はなんといってもこの「略奪愛」が彼女のキーワードでした。
若くして結婚した彼女は、夫との間に一児をもうけます。しかし出産後ほどなくして、性格の不一致で離婚。それ以来シングルマザーとしてひとりで娘を育てています。
それだけではなく、ここには書ききれないほど、恋愛や家族関係でたくさん波乱があった彼女ですが、不幸な雰囲気は漂ってきません。
派手でキラキラしたものが好きで、おしゃべり大好きな女性といった印象です。
田口「今はすっかり幸せって聞いたんだけど」
ビッチちゃん「うーん、まぁまぁかな。いろいろあってようやく彼と正式に付き合うことになったから、幸せなのかも」
田口「今年の始めはまだ不倫関係だったよね?」
ビッチちゃん「そうねぇ。もともと友だち関係だったから、彼が結婚してるのも知ってたし、彼も私に子供がいるのも知ってたし。それでもあるときにお互いにそういう感情が芽生えて。ふたりだけでご飯に行ったり、身体の関係が始まったのが今年に入った頃だったかな」
田口「彼のほうには子供はいなかったの?」
ビッチちゃん「そう。あと、奥さんとの関係もよくなかったみたい。セックスレスだったらしい。それで彼はもう奥さんと別れるって言っていて。でもそこからが長かったの」
田口「なかなか彼が言い出せない的な?」
ビッチちゃん「それもあったけど、言ってからも。まだ結婚して一、二年くらいだったから両親の反対があったり、そもそも離婚の話を切り出してから奥さんとまともに会話がなくて、話し合いができる状況じゃなかったとかあって。半年くらい待って、ようやく離婚が成立。最近やっと堂々と付き合えるようになったんだよね」
一難去ってまた一難……略奪愛のハードルとは
不倫の場合、相手の男性がなかなか離婚に踏み切れなかったり、女性が「都合のいい女」として扱われてしまったりして、中途半端な関係がずるずると続いてしまうことが多いかと思いますが、
今回のビッチちゃんの場合は、彼がしっかりと対応をしてくれたため、略奪愛が成功したようです。彼を信じて一年もの間待つという彼女の態度にも、彼は覚悟を感じたのかもしれませんね。
とは言え、離婚が成立するまでには数ヶ月もかかっていますし、彼に子供がいたら養育費などのお金の問題も発生する可能性が高く、たとえ離婚できたとしても、経済的、精神的な負担も生まれ、とても恋愛どころではなくなってしまうかもしれませんよね。
今回は色々なめぐり合わせがあってうまくいったとは言え、やはり略奪愛はとてもハードルが高いということを改めて考えさせられました。
ちなみに、恋愛はうまくいっている略奪愛ビッチちゃんですが、現在の悩みは、「一人娘が彼になついてくれないこと」。
まだ小学生の娘ですが、何故か彼に対して嫌悪感を露わにするそうです。家に彼が遊びに来ていても無視をしたり、「うざい」などの言葉を彼に投げつけてしまうのだとか。
娘の立場になってみれば、知らない人が頻繁に家に訪れることに対して、無意識に不快感を感じているのかもしれませんし、自分と母親の関係が壊れてしまうかもという不安があるのかもしれません。
娘さんの複雑な心境を察することはできます。
やはりいずれにせよ、略奪愛はかなりエネルギーを使う恋愛だということを感じました……。
GIRL'S CHプロデューサー。
2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
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