連載「となりのビッチちゃん」~第13回:セックスレスビッチちゃん
最近もっぱら話題になっている「セックスレス」。既婚女性も未婚女性も、現在進行系で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなセックスレスになりながらも、なんとか前向きに性をとらえようと奮闘するビッチちゃんのお話です。
「私、まだ“女”よね?」セックスレスビッチちゃん
名前:セックスレスビッチちゃん
年齢:40歳前後
セックスレスビッチちゃんは、現在5歳になるお子さんを育てながらも、起業をしてバリバリ働くママさん。いつも忙しそうに、パワフルに働く魅力的な女性です。
という書き方をすると、美魔女風のキャリアウーマンを想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらかというと正反対で、親しみのある「かわいい肝っ玉かあさん」というような雰囲気の女性です。そして、旦那さんのことも大好きで、とても幸せな家庭。
……なのですが、彼女たち夫婦はセックスレスだそうなのです。
田口「いつからセックスレスなんですか?」
セックスレス「子供が生まれてからですね。セックスレスって本当にいろんな理由を聞きます。女性のほうからもうセックスしたくない!と思ったとか、夫が妻のことを女と見れなくなったからとか。
うちはそのどちらでもなくて、子育てをしていたらあっという間に5年が経ってしまったんです。仕事も楽しくて、全然そのことを悩んでもいなかったの」
田口「でも、今はセックスレスであることを気にしているわけですよね?何かきっかけでもあったんですか?」
セックスレス「きっかけは、本当にある日突然やってきたんです。私がやっている仕事は、海外の女性と出会う機会が多くて。彼女たちって本当、女であることを謳歌してる。それは過剰にセクシーであるとか、セックスをいっぱいしてるとかじゃなくて、とにかく“女”という人生を楽しんでいるって感じだったの。
それを見て衝撃を受けて。私、しばらく“女”楽しんでなくない!?と急に焦って(笑)そこからもっと女を楽しむ自分になりたい!って思ったの。
まずは、女としての生き方とか、服装とか、自分の女の魅力ってどのあたりなんだろうとかそういうところから考えていったんだけど、そこでやっと気づいたんだよね、『あ、5年もセックスしてない!』って」
田口「なるほど。そこから、セックスレスのことを考えるようになったと。具体的になにか対策をしたりしてるんですか?」
セックスレス「いざセックスしてみよう!って思ったところで、相手どうしようって。相手って夫じゃん、夫と今そういう雰囲気になれる!?というのをすごく悩みました。だって随分長いことそういうことしてないし。私から誘うにしても、どうすれば?
それより何より恥ずかしい。でもセックスしてないことに気づいてしまったら、同時に自分の性欲にも気づいてしまって。とにかく性に関することが色々と気になってしまった。GIRL’S CHとかも見てるんですよ、実は」
田口「ありがとうございます(笑)」
あなたの“女”スイッチは?自分の性に向き合うことを教えてくれた彼女
“女”を忘れていたことに気づいたセックスレスビッチちゃん。セックスしたい!と思うと同時に、どうやってするの?という疑問は、セックスレスで悩む方共通なのではないでしょうか。
一緒に暮らすことでセックスのきっかけがわからなくなってしまったり、いつもと違う自分を見せる・見られることが急激に恥ずかしくなってしまったり。相手に引かれて傷つくのでは?という不安もありますよね。
しかし、そこで悩んでばかりではないのが、今回のセックスレスビッチちゃんのすごいところ。彼女は、どうしたらセックスできるのか?自分の性欲とは何か?にとことん向き合い、行動を起こします。
たとえば、ハプニングバーに行きお酒を飲んでみたり(そのときはハプニングは起こらず、そこにいた人と会話をするだけだったようですが)、成人映画を観たり、風俗関係の書物を読み漁るなど、とにかく、自分の性とは何か?について、色々な角度から考えてみました。
そんなあるとき、人妻と知りながらも彼女を口説いてきた男性がいたそうです。
彼女としては、人妻であることで遠慮していたし、しばらくセックスをしていないという不安もあったのですが、その男性が彼女のことを“女”として見てくれて口説いてくれたことに気づき、勇気を出してホテルに行ったそうです。
結果としては、あまりに久しぶりのセックスを体が受け入れられず、最後までできなかったそうですが、彼女の感想は意外なものでした。
「できなかったけど、これで夫ともできるかもしれないって思った!」
セックス未遂によって、むしろ自分が“女”であるという自信を持ったのだそうです。
今までどうやったら夫とセックスに持ち込めるのか、どうやって夫の前で“女”になるのか、様々な不安があったのですが、この一件で、夫の前に“女の自分をさらけ出す”ということができるかも、と心が大きく一歩前進したようです。
まだ彼女から、夫とセックスをした!という連絡は受けていませんが、「スキンシップが増えた」
今回彼女が試みた、「口説いてきた男性とホテルに行く」というのはかなりの荒業ですが、飲み会で男性に口説かせる、口説かせるような服装やしぐさをしてみる、というようなことで、自分の“女”スイッチをONにするなど、応用できる部分もあるように思います。
今回は、セックスレスながらも自分の性を十分に楽しみ、性をポジティブに捉えるビッチちゃんの鑑のような女性を紹介しました。
あなたも自分の“女”像に、今一度向き合ってみてはいかが?
GIRL'S CHプロデューサー。
2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
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