性格が「似たもの同士」or「正反対」の夫婦、結婚生活がうまくいくのは…?
夫婦が離婚する原因の1位は男女ともに「性格の不一致」。愛し合って結婚したはずなのに、いざ結婚生活がはじまると「相手とあわない」「一緒にいるのが苦痛」とストレスを感じて、離婚に至る夫婦は少なくないようです。
似たもの同士のカップルのほうが喧嘩が少なく、穏やかな関係を維持できそうですが、自分にない魅力に惹かれあう男女も多いですよね。はたして、夫婦の性格は「似たもの同士」と「正反対」どちらのほうがうまくいくのでしょうか。
似たもの同士より、「正反対」夫婦のほうが多い
ankeでは既婚男女211名を対象に「配偶者とあなたの性格は似ていますか?」という質問をしました。その結果は、「性格は似ていない」(122票)で最も多く、次いで「性格は似ている」(48票)、「どちらともいえない」(41票)となりました。
性格が異なる相手との結婚生活は、些細なギャップにも「アレ…?」という思いが募りやすいもの。自分の意見をなかなか受け入れてもらえなかったり、衝突が増えたりすると、心が折れてしまう瞬間もありそうですよね。実際、「元旦那が几帳面でした」というバツイチ女性は、
・「指でほこりをなぞったりとか、めちゃ嫌味。腹が立ちましたが口げんかしても負けるので、掃除ばっかりしてました。それでもおおざっぱって言われました」
という経験談を打ち明けています。
「几帳面または、大雑把な性格」というのは、結婚生活をはじめて特に目につきやすい一面。コメント欄では、性格の異なる配偶者に対する不満の声も多く寄せられました。
・「旦那が大雑把でわたしが几帳面。旦那の大雑把なところには毎日イライラします」
・「私は几帳面ですが、主人は大雑把です。イライラというか、理解不能だと思うことがありますね」
・「夫は基本几帳面なのに、変なところが大雑把。例えば、お茶の蓋が開いてても閉めない、トイレットペーパーが無くなってても替えない、など」
相手を変えようとする努力は「衝突」のもと
几帳面・ズボラな性格は、生育環境によって培われてきた部分も大きいため、一朝一夕には変えられません。ある既婚女性は、ズボラ夫との結婚生活を円満に送るために「生活空間のゾーニング」をしたそうです。
・「我が家は私が几帳面、旦那が大雑把。結婚して早々にこれはまずいなと思ったので、旦那に部屋を与えたり何でも詰め込んでいいBOXを作ってイライラを減らしました」
相手を自分の望むように変えようとすると、必ず衝突がうまれます。それよりも「空間をわける」などして、お互いの自由を尊重できれば、不毛な争いも最小限に抑えられそうですね。
夫婦円満の秘訣は「お互い様」を忘れないこと
どんなに愛し合って結婚したカップルでも、相手にイラっとする瞬間は誰しもあるもの。性格が正反対であれば、その回数は似たもの同士の夫婦よりも増えるかもしれません。そうしたなか、既婚者の先輩たちからは、「いつでも『お互い様』という気持ちが忘れないことが大事」というアドバイスも。
・「性格が違うのを承知で結婚したはずです。イライラする事もあるでしょうが、相手を受け入れる努力も必要だと思います」
・「まぁどっちもどっちなのかなと思うようにしています」
・「大雑把なのが嫌なら、相手がフォローすればいいだけ」
・「相手は自分とは違う、と割り切ることが大切」
お互いが苦手なことを自然にフォローしあったり、違いを受け入れる力が磨かれれば、夫婦ともに結婚生活を通して「人間力」が磨かれていくでしょう。自分とは別の人格を受容する能力が高まると、ビジネスや子育てにも役立つはずです。
実業家の斎藤一人さんが「結婚は赤の他人と生活する修行」という名言を残しています。夫婦の性格が「似たもの同士」であれ、「正反対」であれ、結婚生活がうまくいくかどうかは、「違いを受け入れ、お互いを思いやる気持ち」にかかっているようです。