結婚詐欺!?はるな愛の匂わせブログにネットからは非難囂々
ニューハーフタレントとして一世を風靡した、はるな愛さん(44)が5日、自身の公式ブログ、ツイッターで結婚したことを報告した。しかしほどなくして所属事務所が「仕事での撮影」だったと釈明、結婚はウソであることが発覚した。
狙い通り?ネットは一時炎上
はるなさんはブログに白無垢姿の写真を掲載。「めでたく結婚の儀を挙げることができました」「幸せになりたいと思います」と綴った。ハートマークを多用した内容は、主にツイッターなどで一気に拡散。お祝いの言葉が寄せられていた。
「松浦亜弥の口パクモノマネ」で大ブレイクしたはるなさん。日本の芸能界を盛り上げてきただけでなく、2009年には世界一美しいニューハーフを決めるコンテスト、「ミス・インターナショナル・クイーン 2009」に挑戦、優勝を果たした。
はるなさんは芸能活動だけでなく、積極的な社会貢献活動を行っていることでも有名。東日本大震災時には休日のたびに被災地を訪問、炊き出しを行うなど被災者を支援し続けた。
お笑いタレントのほっしゃん。こと星田英利さん(45)は以前、はるなさんを女性と勘違いしプロポーズしたことがあるという。はるなさんの「わたしは男だから」と断りを「男のようにバリバリ仕事をしているから結婚は考えられない」という意味だと解釈したというのだから、人間としても女性としても魅力溢れていたことは間違いない。
最終的にはるなさんの運転免許証を見せられて事実を知ったという星田さんだが、現在は良い友人として付き合いを続けているようだ。
お茶の間だけでなく、ひとりの男性を本気にさせるほどの美貌を持ち合わせていたオネエの憧れが、なぜ嘘の「結婚報告」をしなくてはならなかったのだろうか。
はるなさんは改めて、所属事務所と同様に「(仕事の)撮影でした!」と事実を明かしているが、祝福ムードと驚きに包まれていたネットユーザーは一変、はるなさんに冷ややかな視線を向けている。
「最近需要がないからってせこいだろ」
「狙い通りに炎上することが出来て良かったですね」
「フェイク記事であることを(結婚報告のブログに)小さくでも書いておかないのは、よろしくないな」
「男は男と結婚できないよ!」
はるなさんとしては仕事に絡めたジョークのつもりだったのだろう。しかし、素直に祝福の言葉を寄せたネットユーザーの気持ちを裏切った代償は、思いのほか大きかったようだ。
ブログは唯一自分をさらけだせる場所
はるなさんは21日に放送されたテレビ番組内で、過去に交際した相手が詐欺師だったことを語った。
ニューハーフをターゲットにした悪質な犯罪者に2億円もの借金を背負わされかけたというはるなさんだが、「その彼も見た目、大西賢示に見えるの」と自身の本名を自虐的に用い笑いを誘っていた。
嘘の釈明後、ブログで「お嫁にいきたーい」と本音をこぼすはるなさんに対し、ネットでは同情の声もあがっている。
「(嘘の結婚報告は)ひとつのパフォーマンスでしょ」
「わざと炎上商法してるって分かりやすくておもしろい!」
「(はるなさんの結婚が)仮にマジだとしても不思議じゃないよ。偏見の目でみる時代じゃないよね」
近年、ニューハーフタレントの台頭などによってLGBTへの差別感情は和らいできているように思う。渋谷区が同性カップルを認める条例を発令したことは記憶に新しいが、彼らが堂々と生きていける社会に整備されるまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。
人目につきやすい芸能人としては、誤解を招くような言動は慎むべきだろう。しかし窮屈な思いをしている「彼女」が自身のブログで夢見心地になるくらい、もう少し大目に見てもよいのではないだろうか。
文・蒼井トマト(あおいとまと)
フリーライター。趣味は映画鑑賞、読書、バドミントン。 「憂鬱でなければ仕事じゃない」を座右の銘としているが、文章を書くことは好き。