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マンガ『働きマン』に学ぶ、独身女性の新たな生き方とは?

アラサー独身女性にフォーカスを当てた漫画やドラマが増えつつある、昨今。その中でも今から約10年以上前に連載され、アニメ化やドラマ化もされた『 働きマン 』という漫画をご存知でしょうか。

この漫画の大ファンでもある筆者は、まさに『 働きマン 』こそ、アラサー独身女性の生き様を描いた物語の元祖だと思っております。その魅力のひとつが、10年以上経った現代においても、『 働きマン 』から独身女性が学べることが多数あるということです。

アラサー独身女性が主人公の「 働きマン 」って?

『働きマン』の主人公は、週刊『JIDAI』編集部の女性編集者である松方弘子(28)。仕事が波に乗ると、「仕事モードオン!!男スイッチ入ります」という掛け声とともに、通常の三倍の速さで仕事を進めます。その男らしさからついたあだ名が『働きマン』なのです。

そして、物語の中では、男性社会で働く女性の葛藤や、仕事を優先するからこその恋人とのすれ違い。また、仕事に対する価値観のズレがある同僚や後輩、結婚した既婚女性との確執など、アラサーの独身女性が嫌でも経験する場面がリアルに描かれています。

しかし同時に、私たちアラサーの独身女性の悩みを解決するヒントも至る所に隠されているのです。

女を武器に仕事をする女性にも葛藤はある

女である以前にひとりの編集者として生きる主人公。しかし、働く女性が皆そうであるとは限りません。中には、あえて女であることを武器に仕事をとってくる女性だっているでしょう。

『働きマン』の中でも、男らしく働く主人公とは正反対に女であることを武器に仕事をとってくる同僚がいます。おそらく、漫画内同様、現実世界でもこのような女性は周りから目の敵にされる存在だと思います。

しかし、実は彼女たちが女を武器にしてしまうのは、ただ単に楽だからというわけではありません。作中では、「男に負けたくないって思うからぶつかるんだって気づいて、力を抜いたんです」という一言が出てきます。

実は女を武器に仕事をとってきた彼女は「男に負けたくない」というプライドが強すぎると、必ず、男性社員との衝突が起こり、結果的にお互いの仕事に支障をきたしてしまう。その経験から、むだなプライドは捨て、女にしかできない働き方をしようと決意したのです。

【教訓1】仕事の価値観が違う相手は自分に大きな影響をくれる

働き方は人それぞれであり、何が正解で、何が不正解かはわかりません。でも、自分と違う働き方や価値観を持つ相手に対し、「それは間違っている」と早々と決めつけてしまうのは、自分のエゴでしかないのです。

ときには見方を変え、自分と違う働き方をしている人の本音を探ってみてはどうでしょうか。意外な相手の信念や価値観が見えると、「そういう考えもあるのだ」と新しい発見ができ、結果的に自分の働き方にも大きな影響を受けるはずです。

既婚女性のさりげない気遣いに脱帽

働きマン

独身女性が既婚女性と価値観の違いでぶつかるという場面は、現実世界でも珍しくない話です。

作中でも、大学時代の友人がハワイで挙式をあげるため、現地に訪れた主人公が既婚友だちからの「独身は気楽でいいよね……」という一言を受け、険悪なムードとなるシーンがあります。

そして、式当日にシックなドレスに身を包んだ主人公たち独身組は、派手なドレスで身を飾る既婚組を見て、若干引いてしまいます。

しかし、いざ式が始まると、自分たちが無難に選んだ黒いドレスは暑苦しく見え、逆に華やかなドレスを着た既婚組がいることで30歳手前の新婦が若い印象になるという事実に気づくのです。

また、その場でお祝いの品を渡す主人公たち独身組に対し、プレゼントは東京の新居に送る(荷物を増やさないようにする)という主婦ならではの気遣いを見せた既婚組。

そのような出来事があり、独身組は自分たちにはない既婚組の高いスキルに脱帽してしまうのです。

【教訓2】自分にない良さは既婚女性から学ぼう

独身女性の中には、既婚女性とは価値観が違うと決めつけ、「私たちの方が社会のことを知っている」と思い込んでいる人もいるかもしれません。

でも、独身には独身なりの、既婚には既婚なりの良さがあるのです。これからは既婚女性を「違う世界の住人」と頭から決めつけるのではなく、「彼女たちならではの良さを見つけよう」と前向きな気持ちで接してはどうでしょうか。

既婚だからこそできる女性の気遣いや優しさを目にすることで、自分の価値観も代わり、人としても大きく成長できるはずです。

仕事に生きる女性の恋愛失敗談

仕事で成果を出せば出すほど、それに比例するかのように恋人とのすれ違いが増える主人公。長年の交際から結婚という言葉も頭にはあるものの、恋人との関係は日に日に悪化していき、ついには別れを切り出されます。

そのとき、恋人から告げられた言葉は、「ヒロ(主人公)を見てるとできない自分がダメに見えて仕方がないんだよ」。大きなスクープをとり、充実した仕事生活を送る主人公に対し、仕事の失敗で落ち込む恋人。そんなギクシャクが積もりに積もり、別れという結末を迎えてしまったのです。

そして、別れを経験した主人公が後悔したのは、「会う時間が短いからグチを言わないようにした」「近況から説明するのが面倒でもうお互い何も話さなくなった」という過去の事実。

仕事を理由に恋人への思いやりを忘れ、お互い不満を口にせず、ため込み続けたことが別れの原因のひとつになっていたのかもしれません。

【教訓3】仕事と恋愛を割り切ることで関係が維持できる

今の時代、女性が男以上に仕事をするなというのはもはや古い考えです。実際、世の中には、お互いが仕事を頑張ることで、良い刺激を与え合うカップルだってたくさんいます。

ただ、仕事を理由に恋人をないがしろにしたり、仕事でたまった苛立ちから無意識のうちに彼に当たったりするという行為は、関係に支障をきたします。

仕事と恋愛の両立は難しいと言われますが、それはお互いの意識でいくらでも変えられます。仕事でつらいときや悩んだときは、まず恋人を頼り、少しでも話し合う時間をとる努力をするだけで、二人の関係も続けられるのです。

仕事と恋愛の両立で悩むアラサー独身女性は、その二つを天秤にかけるのではなく、仕事は仕事、恋愛は恋愛と割り切った関係を意識してはどうでしょうか。それがすれ違いを生まない秘訣にもなるはずです。

アラサー独身女性の悩みの種となる出来事は数多くあります。仕事、恋愛、結婚を始め、何かしら悩みを抱えている独身女性も多くいることでしょう。

そんなときは『働きマン』のように物事を違った角度から見てはどうでしょうか。見方を変えることにより、今までの悩みが意外とちっぽけなものに感じるようになるかもしれませんよ。

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LISA

フリーライター/コラムニスト/コスメコンシェルジュ。

高校時代は青春のすべてをギャルサーにささげた生粋の元・ガングロギャル。アパレル販売・営業、ホステスを経て2011年よりライター活動開始。得意ジャンルは恋愛、美容、漫画、ゲーム、レジャー。コラムや取材記事中心にお仕事をしています。

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