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松本人志、自殺をめぐる発言に賛同する声多数「死んだら負け」

出典元:フジテレビ「ワイドナショー」

今月14日にフジテレビ系で放送された『ワイドナショー』でのダウンタウンの松本人志(55)の発言が話題になっている。

この日の番組では、今年3月に愛媛県を拠点に活動していたアイドルグループ「愛の葉Girls(えのはガールズ)」の大本萌景さん(当時16歳)が自殺したニュースを特集。

大本さんの自殺は、所属事務所によるパワハラや過酷な労働環境で精神的に追い詰められたものであるとして大本さんの母親が総額9200万円の損害賠償を求める裁判を起こしていることを紹介した。

この件について松本は、自殺の話しになるとみんなが原因を突き止めたがるが理由はひとつだけじゃないとして「色んな複合的なことが重なって、許容範囲を超えちゃって、それこそ水がコップから溢れていっちゃうんだと思うんです。これが原因だからってないんです。ないからたぶん、遺書もないんです」と、自身の見解を説明。

そして、自殺についての明確な原因を突き止めることは不可能であり、自殺者が出た場合には亡くなった人を責めることは出来ないが「やっぱり、死んだら負けやっていうことをもっとみんなが言わないと。死んだらみんながかばってくれるっていう風潮がすごく嫌なんです。勉強、授業でも”死んだら負けやぞ”っていうことを、もっともっと教えていくべきや」と、訴えかけた。

番組でアイドルの自殺を特集したことと松本の発言について、ネットにはどのような声が寄せられたのだろうか。

原因はなに?もっと出来ることがあったはず?

ネット掲示板ガールズちゃんねるには、このような声が寄せられている。

「訴訟に勝って多額のお金貰っとしても、娘さんは戻ってこないもんね」

「16歳の女の子が自殺するって、相当追い詰められてたんだと思うけどなぁ」

「本当に辛いときはどんな言葉も心に残らないし、余計に距離を置きたくなるんだよ」

「事務所はもちろん悪いけど、親や周りの大人がもっとできたことはあったと思う。16歳なんてまだまだ子供だよ」

「夢を与えるアイドルがこんな事になって夢も希望もないね」

大本さんが16歳で死を選ぶしかなかったという状況に、同情すると同時にやり切れない虚しさを感じている人が多い。

「所属事務所が悪い、親や周りの人たちに出来ることがあったはずだ」というコメントが多いところを見ると、原因を突き止めることは重要であり、裁判の結果がひとつの答えにもなるのだろう。

しかし、誰が悪いのかを明らかにして終わりにするのではなく、社会全体が根本的な解決に向けて考えていく必要があると思われる。

”生きてほしい”と願うことは自殺した人を責めている訳じゃない

Yahoo!ニュースのコメント欄には、松本が”自殺したらみんながかばってくれる”という風潮に異議を唱えて「勉強、授業でも”死んだら負けやぞ”っていうことを、もっともっと教えていくべきや」と訴えかけたことに賛同するコメントが集まっている。

「すごく分かる。辛くて苦しくて、もう死を選ぶしかないくらい追い詰められた人を責める気は無い。けれど、なんとかその道を選ぶことを思い留まってほしい」

「死んだら自分を大事に想ってくれている人たちを悲しませますが、大事に想ってくれていない人たちの心には何も届きません。死を選ぶのは損だと思います」

「確かに自殺を過度に庇ったり、そこばかり報道するのは自殺を許容しているように見えてしまう部分がある」

松本が言うように”自殺したらみんながかばってくれる”という風潮があると感じている人が多いことが分かる。

そして、「死んではいけない。生きるべきだ」と発言することが難しい世の中になっているために「死んだら負け」と訴えかけた松本の発言が支持されたようだ。

こういった発言は”自殺した人を責めている”と捉えられることもあるし、実際に「いま言わなくてもよくない?彼女だって辛かったんだし……」というコメントがいくつかあったところを見ると、メディアで取り上げた際にコメンテーターが避けるような発言なのだろう。

松本の発言から”どんなことがあっても生きてほしい”と言うことは、自殺した人をさらに責めるような発言ではなく、切なる願いであるということが広まってほしいと思う。

鳥井ハニ(とりいはに)

フリーライター/「旬でなければネタじゃない」をモットーに、芸能ニュースを中心に執筆。世の中の関心事をすべて拾い尽くすことを自分に誓い、ワイドショーやバラエティー、ドラマのチェックは365日欠かさない。

編集部
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女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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