上原多香子が再婚でGo!Go!Heaven、その愛はWHITE LOVE?【芸能評論】
90年代後半、一世を風靡した女性ダンス&ボーカルグループ・SPEEDをご存じだろうか。全員が沖縄出身で、デビュー当時は平均年齢が13.5歳というのも話題になった。
シングル2作目からミリオンセラー。この年の新人賞も獲得。一大ブームになり、老若男女問わず人気者になった。
活動は5年で惜しまれつつも解散。彼女らのグループは、伝説となった。
伝説なら、話が終われば登場人物のその後は分からない。しかし、SPEEDは現実を生きる人間なので、嫌でもその後の動きが耳に入ってきてしまう。
良い話なら喜ばしいことだが、中々、そうはいかないのが世の常で。最近では、現在では何故か参議院議員になっている、ボーカル担当の今井絵理子(35)の略奪愛の話題がホットだ。
もう一つ、ホットな話題なのが、上原多香子(35)の再婚で。2人目の夫のコウカズキ氏が10月10日にTwitterで入籍と彼女の妊娠を報告した。
少子化の昨今、新しい命がお腹の中に宿っているのは、喜ばしいニュースだ。盛大にお祝いをしたいところだが、世間の声は厳しい。
というのも、上原多香子の前夫のET-KINGのMC・TENNは、彼女の不倫と自身の不妊を苦に自殺しているのだ。
彼の遺書と浮気の証拠であるLINEや画像が遺族から公開された後、上原多香子は夫を亡くした哀れな未亡人から、希代の毒婦へとクラスチェンジ。大バッシングを受ける。
特に、LINEでの会話が生々しかった。中でも秀逸なのが、〈肌を合わせて感じるフィット感が今までとはまったくちがうの〉というもの。
まさに、「BODY&SOUL」!浮気相手と「Go!Go!Heaven」だね!
夫との離婚は「my graduation」で、その後は「STEADY」と「One More Dream」。
でも、それって「WHITE LOVE」なの?
何というか、SPEEDの曲名だけで、上原多香子の浮気について語れそうな勢い。
SPEEDの楽曲は、純粋で真っ直ぐな、燃えるような恋愛をテーマにしたものが多いが、それは創作の世界のモノ。その創作の世界を、ローティーンの女の子達が歌ったから、ウケたのだ。
これを30過ぎのお肌の曲がり角を曲がっちゃった女が地で行っていたら、ヤバいを通り越して成育歴が心配になってしまう。同じグループの今井絵理子も不倫(?)しちゃっているし、SPEEDの50%がダメな恋愛をしている。
ついでだけど、島袋寛子も地味にヤバい。一回り年下の若造と去年結婚。年下って年上のことを立ててくれるワケよ。だから居心地が良いのだろう。こういうのが、ヤバ度高め。
思うに、彼女らはローティーンの頃、働き過ぎた。学校で同年代の友達と笑ったり、支え合ったりした経験がない。いきなり大きなお金が動くビジネスの世界に飛び込んでいき、失敗が許されない状態。
これが精神の成育に良い筈がない。
まだまだ子供なのに大人扱い。この「大人扱い」が、彼女らの精神の成長を止めてしまったのではないだろうか。10代の時点で「大人」なのだから、その後、成長する必要がないと思い込んだ。悲劇だ。
十分に精神が成長しないまま、全員が30代に突入。周囲との感覚の違いが、どんどんと露わに。
10代なら恋愛第一でいられるだろう。好きな人が出来たら、浮気でも何でもすれば良い。だが、10代のまま心が成長しきれない30代は、みっともないだけ。
ずっと恋愛第一でいられるなら、ずっと青春ともいえるだろうが、年相応の落ち着きを持たなければ世間には認められない。
上原多香子は今回の結婚で、心の成長は進むだろうか。叶うならば、来年には母親になるのだから、その子と共に成長していってもらいたいものだ。
もう、少女ではない。大人になったら、誰も手を差し伸べてくれない。自分で自分を育て直し、過去を昇華していってもらいたい。そう願っている。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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