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貴乃花親方はダメ亭主?突然の退職に妻の河野景子は何を思う?【芸能評論】

出典:貴乃花部屋オフィシャルサイト

9月25日、貴乃花親方(46)が日本相撲協会に退職届を提出した。これにより、昨年10月より続いているゴタゴタに終止符は、一応、打たれようとしている。

 

が、何ともスッキリしない。

 

というのも、土俵に上がる力士たちと彼らを応援するファンが置いてけぼりという印象を受けるからだ。

貴乃花親方にしろ日本相撲協会にしろ、一体、どこの方向を見て揉めているのだろうか。

 

まだ、日本相撲協会は何となく分かる。伝統という名の既得権益を守りたい。誰だって我が身が可愛いから、そう思うのは仕方がない。

 

本格的に分からないのは、貴乃花親方だ。

 

何やってんだ、このオッサン。アンタを頼って頑張ってきた弟子はどうすんの?止むに止まれない事情があるにしろ、大切なものを守る為には頭を下げても良かった。

 

ただ、今回の退職届で分かったことがある。それは、貴乃花親方には優秀なブレーンがいないということだ。

 

もし、優秀なブレーンがついていたなら、昨年10月に起きた日馬富士による暴行事件の際から、上手く立ち回っていた筈だ。

アレもやり方がマズかった。どうマズいかは、色んな識者が色々書いているので、そっちを探してそれぞれ考えてね。

 

貴乃花親方の日本相撲協会への提言というか謀反も、実はこれが初めてではない。引退後2年程経った時にも、メディアに対しグチグチ。もっとも、これはすぐに撤回し、頭を下げたが。

 

この時はまだ誰か、貴乃花親方を影から支える人がいたのだろう。彼一人で頭を下げるとは思えない。

 

考えられるブレーンは、妻の河野景子(53)だ。今は結婚して姓が代わり「花田景子」として活動しているが、中年以上の年代の人には旧姓の方が馴染み深い。

 

8つ年上の姉さん女房で、相撲は強いが色々と危なっかしい夫を支えてきた。

 

一連の出来事を思い返すと、河野景子の苦労は計り知れない。同情する。

 

大体、貴乃花親方は、言葉の選び方が下手なのだ。元々の語彙力も低いのだろう。自分の気持ちを上手く言語化出来ているようには見えない。

 

このような人と一緒にいると、本当に本当に大変。

 

まず、言葉が足りないから、誤解が生じやすい。その誤解を周囲に解いて回るのも骨が折れる。加えて、本人はちゃんと伝えた気でいるから、伝わっていないことに腹を立てる。それをなだめるのも、しんどい作業だ。

 

結婚した時、貴乃花親方は24歳の可愛いヤングで、31歳の河野景子は「私がこの子を立派にするんだ!」と意気込んでいただろう。

 

あれから22年。

 

24歳のピチピチお肌なヤングは、46歳のオッサンに。若い頃は、多少バカでも許されてきたが、さすがに中年になっても言葉足らずでは困りもの。

 

情熱という勢いだけで行動されては、妻や周囲にいる人間はたまったもんじゃない。

 

貴乃花親方の言っていることは、分からなくもないのだ。だが、彼の言動は、その場の思いつきが多いように感じられる。綿密に計画されたものとは考えにくい。

 

このような夫を伴侶に持ち、河野景子はよく頑張った。部屋に同居せず、通い女将さんということで、角界や好角家からバッシングもあったが、よくよく考えると四六時中こんな夫と一緒にいるのは無理だ。

 

早い段階で別々の道を歩くという選択もあったが、今更、それを言っても仕方がない。

 

夫婦関係は、どちらが一方的に悪いということはないが、相手の言葉を素直に受け止められなくなった時、終焉を迎える。貴乃花親方と河野景子夫妻は、お互いに言葉をかけあっているだろうか。

 

思えば、今年8月に貴乃花親方が倒れた際、河野景子は病院に駆けつけなかった。これは、そういうことなのだろうか。

 

貴乃花親方は本格的に孤立しない為にも、今一度、妻との関係を見直しては如何だろう。もっとも、妻の方は報われない頑張りに疲れ果てているかも知れないが。

 

旭堂花鱗(きょくどう・かりん)/芸能コラムニスト

旭堂花鱗

コラムニスト/コンテンツライター

広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。

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