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DA PUMP再ブレイクはオッサンどもの希望!U.S.A.が日本を元気にする!【芸能評論】

DA PUMP OFFICIAL WEBSITE

DA PUMPの『U.S.A.』が大ヒットしている。思わず体が動いてしまう軽快なユーロビートが心地良い。

 

この曲を支持しているのは、女性ファンだけではない。いい年をしたオッサンどもも、運動不足な体と心を震わせている。

 

オッサンどもが震える理由はいくつかある。最初に挙げられるのは、ボーカルのISSAの存在。

 

オッサンどもの仲間である筈の39歳のISSAが今でもキレキレのダンスを披露し、昔以上ののびやかな歌声であった。これに、オッサンどもは感動した。

 

自分もまだやれるかも知れないという希望を抱かせるに、十分な出来事。

 

普段、ヤングには突き上げられ、ジジイどもには押さえつけられ、フラストレーションの塊のようになっているオッサンども。努力なんかしても、誰も認めてくれないと腐っている。景気が良くなっている実感もなく、何となくな毎日。

 

それに、オッサンどもは「頑張って当然」だと思われている。これが、辛い。本当は誰かに応援してもらいたい。でも、そんな願いを口に出来ないから、同じオッサンであるISSAのパフォーマンスを応援する。

 

「頑張れ!」と。

 

オッサンどもだって、十分頑張ってきた。DA PUMPやISSAだってそうだ。

 

1990年代後半、ヒット曲を飛ばしていたDA PUMPの人気が落ちてきたのは、2000年代。オッサンどもの人生にリンクさせるのなら、氷河期なオッサンどもが就職した頃だ。

 

夢も希望も捨て、雇用者に土下座する勢いでの就活。入社後もリストラに怯え、一心不乱に働く。

 

あれから、約20年。体力も容貌も衰え、自分の人生について虚しさを覚え始めていた頃、芸を磨きまくったISSAがパワーアップして表舞台に躍り出てきた。

 

一度、沈んだ太陽が朝日となり昇ってきたのだ。

 

その光は、オッサンどもを照らし、奮い立たたせる程の光量。命の光ともいえる。

 

また『U.S.A.』の歌詞やフリがダサかっこいいのも、オッサンどものハートを鷲掴みに。というのも、オッサンどもは、普通に生きているだけでダサくなってしまっているから。

 

けれど、ダサさも究めれば、かっこよくなるというメッセージをDA PUMPは『U.S.A.』を通して発している。

 

これにより、オッサンどもは、今までの生き方を肯定された気分になった。真面目に生きてきた自分を、やっと褒めてやれる。

 

加えて、DA PUMP含むライジングプロダクション所属アーティストは、ジャニーズ事務所の妨害により干されているという噂があったのも、オッサンどものハートに火を点けている。

 

理不尽なパワハラは、社会人をしていれば1度や2度経験はしている。悔し涙を流した夜もあった。あの時の気持ちを、DA PUMPの頑張る姿に重ね、声援を送る。

 

「負けるな!」と。

 

ライジングプロダクションが狙ってオッサンどもの心を揺さぶりにいったのかは、分からない。けれど、確実にオッサンどもは感動している。

 

現在、日本の労働者のメインは、他ならないオッサンども。なので、オッサンどもの元気がなくなると、日本は立ち行かなくなる。

 

そんな日本を支えるオッサンどもを元気づけた応援歌、それが『U.S.A.』。

 

日本政府はDA PUMPとライジングプロダクションに勲章を与えても良いぐらいだ。「カーモンベイビーアメリカ」と歌って日本が元気になるのも、不思議な感じもするが。

 

まぁ、U.S.A.は憧れと夢の代名詞として使われているので、時代によっては東京にもなるし、ガンダーラにもなるものだから、気にしなくても良いか。

 

音楽は人の心を変えられる。

 

それが感じられる曲に久々に出会えたことが嬉しい。オバハンである筆者も頑張ろうと思った。

旭堂花鱗

コラムニスト/コンテンツライター

広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。

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