石原さとみ主演ドラマに不満「何をやっても石原さとみ」の声
NEWポストセブンではドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が、石原さとみ主演の『高嶺の花』(日本テレビ系水曜午後10時)の懸念を指摘する。
視聴者の高い期待を反映してか、初回平均視聴率は11.1%と二桁台の好スタートを切りました。
一方このドラマの中で「石原さとみ節」は健在。
早口のアルトの声でつぶやいたかと思えば張り裂けんばかりに高く叫ぶ、あの速度感あるセリフ回しが目立ちます。
どこまで石原さとみテイストを脱ぎ捨てて、登場人物としての空気感をまとえるか。
どこまで気品とプライド、まさに「高嶺の花」の雰囲気を漂わすことができるか、試されています。
「何をやっても石原さとみ」とは、「何をやってもキムタク」に相通じるものがある──という深遠な批評も耳にしました。
何を演じても同じ?石原さとみの演技に不満の声多数
好スタートの「高嶺の花」だが、ネット掲示板「ガールズちゃんねる」では石原さとみの演技に対する不満の声が多数寄せられている。
「高嶺の花はいつものさとみすぎてウンザリしたよね。 」
「演技ひどかったね~
なに言ってんだか全然聞き取れないし 」「石原さとみ自身は可愛くてめっちゃ好きだけど、演技はすごい苦手だと気付いた 『たーかーねーの花よーー』ってセリフが本当にイラっとしたからあのドラマもう見ない 」
「ビジュアルは好きだけど演技が全部同じなのが本当に残念。特に怒ったり不機嫌な演技だと早口になるのが苦手。さとみちゃんの中では怒る=早口のイメージなんだろうか。 」
「すでになってる
作る側も『いつもの』で出来るから楽なんだろうね 」「すんごい早口だよね 」
「なんか、高嶺の花の役なのにこんなガサツな感じなんだってびっくりした。 」
一番の要因は指摘にあるように、石原さとみの早口でまくしたてるような話し方である。
あまりにも早口かつ、ハスキーで低めの声なのでセリフが分からないという人が続出。
中には字幕で見ざるを得なかったという人まで出る始末。
感情移入するためにセリフが重要なドラマにとってかなり致命的な状況である。
石原さとみ主演で大ヒットしたドラマ「校閲ガール」でも、同じように早口まくしたてる演技だった彼女。
今回の演技もその時と酷似していることが指摘されている。
とはいえ、校閲ガールは熱意のある物怖じしないアクティブな女性が主役のイメージのため、早口でまくしたてる演技でも違和感がなかった。
一方で「高嶺の花」はタイトル通り、高嶺の花のお嬢様役だ。
早口でまくしたてる口調はおっとりとしたイメージのお嬢様にはあまりにも不釣り合いである。
そのため、「これじゃない感」、「またこの演技か」とウンザリした視聴者が多く出てしまった。
脱・石原さとみ!大人の演技への期待が高まる
厳しい声が相次いだ今回のドラマだが、「失恋ショコラティエ」や「アンナチュラル」など過去の作品に対する称賛の声も。
「校閲のときと似てたね。失恋ショコラティエあたりでは役になりきれてたと思うけど。
役柄難しいのかな〜。 」「これから 大人の演技が出来るようになるか
汚れ役も出来るようになるかがポイントですなぁ 」「個人的には、良かったけどなー 」
「アンナチュラルの時の石原さとみは良かったのになぁ……。 」
一連の意見を見ていると、ドラマによって「石原さとみ」のキャラにピッタリ合えばアタリ、合わなければハズレという状況なのがわかる。
とはいえ、主演を演じるのであれば、ドラマの役どころに関わらず見ている人を引き込める演技力が必要ではないだろうか。
今後、脱・石原さとみができるかどうかがターニングポイントなのは間違いない。
月島あおい (つきしまあおい)
日々芸能ネタを掲示板やニュースでチェックするのが日課のアラサーフリーライター。国内のみならず海外のゴシップネタにも興味あり。さまざまな視点から執筆活動を続けている。