ONE PIECE横井軍曹騒動に「本人は反省してるの?」の声
14日、週刊少年ジャンプ編集部の公式サイトに「編集部、作者共々反省しております。」というコメントが掲載された。
ことの発端は、4日に発売の漫画「ONE PIECE」89巻の作者コメントで、作者の尾田栄一郎(43)が元残留日本兵・横井正一氏を皿の上に一つ残った唐揚げにたとえ、「横井軍曹」と呼ぶことにするといった内容を紹介したことにある。
これに対し、内容が内容だけに、故人をバカにしていると批判が上がっていた。
確かにそのまま出版した出版社にも責任ある
今回集英社が謝罪文を発表したことについて、ネットの掲示板ガールズちゃんねるでは以下のような声が上がっている。
「どうして出版前に問題があると気付けなかったのでしょうね… 」
「作者も編集側も程度が知れるね」
「こうなる前になんで誰も問題にしないかね。尾田大先生には何ももの申せませんのか?」
「尾田センセがまず書いた原稿を担当がチェックすると思うんだけど、これはマズイと担当は思わなかったのかな。大センセだと逆らえない?それとも若い担当だと横井さん知らなかった?」
「作者のモラルもそうだが、編集者にも問題がある。こういう所を指導するのも編集者の仕事だと思うのだが、言えなかったのか気づかなかったのか大丈夫だと判断したのか。どのみちダメだ。」
通常編集者は、作家の原稿をより読者にとって魅力的なものとなるようにアドバイスやチェックを行うのが主な役割だと言える。ところが今回は、そのチェックが十分ではなかったようで、そのまま出版されてしまった。
もちろんマニュアルでの作業になるため、どれだけチェックしても時に問題は発生してしまうだろうが、編集者でさえ戦争に関する知識が年々薄れてしまっていることを物語る結果になってしまったと言える。
本人の謝罪がないってどういうこと?
今回の件について編集部からの謝罪はあったが、尾田本人からコメントは出ていないため、ますます怒りのコメントが増えている状況だ。
「本人も謝罪しなさいよ!」
「尾田さん本人はノーコメント?なんかガッカリしたわ、こんな人だったなんて」
「親に謝らせるバカ息子みたいな状態だな。」
「普段からそんなこと言ってて単行本にまで書いちゃった御本人じゃなくて、編集部だけが謝るなんて、燃料投下したいのかって思うわ。」
尾田栄一郎は、「ONE PIECE」の累計発行部数でギネス記録も獲得している漫画家で、推定年収30億以上と言われる超がつくお金持ちだ。
さらにミュージカル「ONE PIECE」でナミ役を演じていた稲葉ちあきと結婚し、2児の父である。
これだけ「ONE PIECE」からの恩恵を受けているのに、問題が発生した後ノーコメントを続けているのは社会人としてどうなのかという声につながったのではないだろうか。
ギネス記録を打ち立てた際には、「これからも記録に恥じぬ作品を描いていきたいと思います」とコメントしていたが、そのコメントは幻になってしまうのか、今後の動向を見守りたい。
渡海ひなた(わたるみひなた)
芸能ライター/旅を愛する自由人。日々得意の芸能ネタ探しも欠かせないライフワークのひとつ。どちらかというと、毒舌コメントよりも人の心を温かくするハートウォーミングなエピソードを好む。