「チャリで来た」画像の本人TV出演に「グレずに育ってほんとによかった」の声
11日放送のテレビ朝日系バラエティ番組「激レアさんを連れてきた。」に、伝説のバカ画像としてネットに拡散され続けた男性が登場し、なぜ拡散されたのかということから拡散後の人生について語った。
問題の画像は、4人の男子中学生がポーズを決め、「チャリで来た」という文字とともに写っているが、約10年前に当時流行していた写真シール機で撮影されたものだという。
当時ヤンキーの間で人気だったファッションブランド「ガルフィー」を買いに、同じ横浜市内から自転車で1時間半かけて出かけたが、ガルフィーは中学生では手が出ないほどの高価なもので、結局買えなかったため近くのゲームセンターで記念写真を撮ることになったそうだ。
4人のうちの一人がその画像をプロフィールに使用してしまったため、2ちゃんねるであっという間に「ダサい」などと拡散されてしまった。しばらくしてクラスメートからそのことを聞かされ、驚いたということだ。
その後本人たちは地元で超有名人となり、殺人犯と間違われるなど嫌なこともあったが、今となってはよかったと笑顔で話していた。
知らない間に拡散されるって怖い
この番組を見てネットの掲示板ガールズちゃんねるでは、以下のような声が上がっている。
「本人に許可もなく本に載せられるとかおっそろしい世の中だなと見てた」
「なんにも悪いことしてないのにね。」
「知らない間にネットで拡散されるって怖いよね」
「本人達の意図しない爆発的な拡散は中学生に取って恐ろしい出来事だったでしょう。一歩間違えれば取り返しの付かない事になってたかもしれません。あーこわい」
このケースの場合、もともと画像を公開したのは4人のうちの一人なので、その後の無許可転載が著作権侵害に当たるだろう。
また、番組内でも紹介されたが、この無許可転載がもとでリンチ事件の容疑者として写真が転載されたこともあったそうで、4人は多大な被害をこうむっている。
ただ、画像を撮影したのが10年前だったため、いまほど個人情報に敏感な世の中ではなかったのが災いしたと言える。
今は立派な社会人になっててよかった!
画像がもとで様々な困難に直面してきたと想像できるが、好青年になっていたので安心したという声も多い。
「ヤンキーっぽかったけど更正できてよかったね」
「そもそもチャリできた、も可愛らしいもんだったよね。立派に成長してて感慨深いよ。23でエリアマネージャーってすごいじゃん。」
「喋り方顔つきも好青年で好感度高かったよ」
「ちゃんと働いてるだけでも素晴らしいよ。中学時代ガリ勉だった引きこもりもたくさんいるからね。」
当時の画像は、4人中2人が髪を染めており、見るからにヤンキーというのがいじられる原因ともなったわけだが、番組に出演した男性は、現在横浜市内の飲食店でエリアマネージャーをつとめているそうで、悪い方向に進まずに済んでよかったという声につながっている。
近年YouTubeなどの台頭で、芸能人ではない一般人が世間的に有名になるケースが相次いでいるが、「チャリで来た」はその元祖とも言える存在なのではないだろうか。
渡海ひなた(わたるみひなた)
芸能ライター/旅を愛する自由人。日々得意の芸能ネタ探しも欠かせないライフワークのひとつ。どちらかというと、毒舌コメントよりも人の心を温かくするハートウォーミングなエピソードを好む。