キンプリ、KAT-TUNの前例があるから微妙?デビュー曲ヒットが物議
今月23日に発売された、ジャニーズ事務所に所属するアイドルグループKing&Prince(キンプリ)のデビューシングル「シンデレラガール」が、6月4日付のオリコン週間シングルチャートで、初登場で首位を獲得することが確定した。
ランキングを発表しているオリコン株式会社の発表によると、同曲は発売初週に57.7万枚の売り上げを記録したとのこと。
デビューシングルで50万枚超えを記録したのは、2006年に発売されたKAT-TUNの「Real Face」の75.4万枚以来の快挙で、歴代ではKAT-TUNに次ぐ2位、2010年代としては最高記録となった。
同曲は、現在TBS系で放送中の連続ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』の主題歌で、ドラマに出演しているメンバーの平野紫耀(21)は、デビュー曲が快挙を達成したことについて「King&Princeに携わっていただいた皆様に感謝をお伝えしたいです。僕たちの目の届かないところにもたくさんのファンの方々がいて、CDを買ってくださっていると思うと感謝しかありません。恩返しするためにも早く直接会いに行って皆さまの顔が見てみたいと思いました」と、喜びのコメントをオリコン社に寄せている。
キンプリのデビュー曲がヒットしたことについて、ネットにはどのような声が寄せられたのだろうか。
”特典”があるから売れて当然?シンプルに曲がいい?
ネット掲示板ガールズちゃんねるには、このような声が寄せられている。
「おめでとう!いい曲だよね。好きだよ」
「意外と耳に残る、覚えやすい曲だね。ドラマも楽しみ!」
「初めて聴いたときはデビュー曲のわりにパッとしないと思ったけど、今や頭でずっと流れてる
「AKB商法。ハイタッチの抽選会付きなんでしょ?しかも全員じゃないからガチャ商法」
「1人何枚買ってるのかな。抽選券入りだから逆にミリオンいかなきゃたいしたことない」
キンプリのデビューシングルがヒットしたことに、「おめでとう!」という祝福のコメントと、「ハイタッチの抽選券が付いているのだから売れて当然」というように、様々なコメントが集まっている。
マイナスの意見がされているのは、このシングルCDには、メンバーとハイタッチできる抽選券がついていることで、曲そのものが評価されている訳ではないということが理由のようだ。
確かに、特典をつけてCDの売り上げ枚数を伸ばす、いわゆる”AKB商法”は、売れて当然というイメージがある。
しかし、コメントを見れば、特典を抜きにしても「耳に残る覚えやすい曲」と高評価を得ていることが分かるため、特典で売れただけではない、本当の”ヒット曲”だと考えていいのではないだろうか。
本当の勝負はこれから?KAT-TUNを知っていると微妙?
キンプリのデビュー曲は、歴代2位を記録したが、重要なのは今後であるというコメントも集まっている。
「だいたいデビュー曲は売れるからね。本当の勝負はこれからだと思う」
「KAT-TUNを知ってるから、今より今後が気になる」
「事務所の将来を背負ってるよね。いろんな番組に出まくって、いろんな雑誌に載りまくってる」
「抽選券なしの2枚目が本当の数字」
「ドラマが終わってからが正念場ですよね」
ジャニーズ事務所からデビューするグループのデビュー曲は売れる傾向にあり、今後に発売される、特典がつかないCDがどれだけ売れるかが「本当の勝負」だと言われている。
また、デビューシングルの初週売り上げで歴代1位をキープしている、キンプリの先輩グループに当たるKAT-TUNを挙げて「今よりも今後が気になる」というコメントもある。
KAT-TUNはデビュー前から注目されていて、ヒット曲をいくつも発表したが、メンバーの脱退が相次ぎ、活動を休止せざるを得ない時期もあった。
華々しくデビューしたからといって、必ずしもグループ活動が順調に続くとは言い難い前例があるために、今後の方が重要だという意見があるのだろう。
CDが売れなくなって久しい時代に、デビュー曲を初週で57.7万枚も売り上げたキンプリの人気は、果たして、本物なのかどうか。今後の動向に注目したい。
鳥井ハニ(とりいはに)
フリーライター/「旬でなければネタじゃない」をモットーに、芸能ニュースを中心に執筆。世の中の関心事をすべて拾い尽くすことを自分に誓い、ワイドショーやバラエティー、ドラマのチェックは365日欠かさない。