相撲協会の池坊議長、アメフト問題で日大を猛批判も「お前が言うな!」の大合唱
公益財団法人日本相撲協会評議員会の池坊保子議長(76)が27日に『サンデー・ジャポン』(TBS系)にコメンテーターとして出演。
番組では、アメリカンフットボールの試合で日本大学の選手が関西学院大学の選手を故意に負傷させた問題が取り上げられたが、池坊氏は日本大学の姿勢を批判した。
自身も中京大学の理事を務めており、「(選手を守ろうとする姿勢が)全然伝わってこなかった」とバッサリ。
日大の指導方法については、「教育者は全面的に愛情がなければいけない。子育てと同じで、子どもを育てる、指導する。それは基本に愛情があってこそできるのであって、だからこそ信頼関係が生まれるんですよ」と疑問を投げかけた。
また、反則を犯した宮川選手に対しては、「まだ20歳ですよ。63歳の監督やコーチに言われたら、追い詰められますよ」と、反則に至った心境をおもんばかった。
さらに、自ら会見に臨んだ同選手の勇気を称えた上で、「カミングアウトされたから、こうやってみんなが知る事になった。それがなければ、もしかしたら自殺していたかもしれない」と推測した。
その一方で、「一点の曇りない自己弁護をしなかった宮川選手に比べ、翌日(内田前監督と井上前コーチによる会見)は自己弁護のみで曇りだらけ。反面教師だと思っていますし、これは許せない」と、大学側の釈明には怒りをあらわにしていた。
アメフトだけでなく相撲も問題?
連日、日本大学への批判が集まっている状況だが、そのコメントをした池坊氏にも批判が集まっている。
元横綱の日馬富士関(34)が貴ノ岩関(28)への暴行を働いた事件で、日本相撲協会の対応のまずさが問題視されたことは、まだ記憶に新しい。
YAHOO!ニュース掲示板では、相撲も問題が解決していないという意見が多く集まっている。
「よその事言える立場ではないよ。いい勝負だと思いますよ」
「他所に口出しする余裕があるのか」
「日大を相撲協会、監督コーチを親方や先輩力士に置き換えても話が繋がりますね。どのツラ下げて語っているのだろう?」
メディアに出ない宣言はどうなった?
貴ノ岩関の師匠である貴乃花親方(45)が、日本相撲協会に対し不信感を抱いていたからか、協会から貴ノ岩への聴取を拒否し、さらに八角理事長からの電話に応答しなかったという点について、池坊氏は当時、「著しく礼を欠いている」と述べた。
「この人がアメフトの理事とかだったら、余計に問題が大きくなりそう」
「その判断力を相撲の時にも出してくれたらよかったのに」
この発言が元で世論からのバッシングが続出すると、池坊氏は「とても傷ついた。もうメディアには一切出ませんし、携帯番号も変えます」と取材拒否を宣言した。
しかし、その後に貴乃花親方の弟子が暴行していた事件が起き、形成が有利になると再びメディアの前に姿を現し、「神様っているんですね」、「天知る、地知る、人知る」と、協会と敵対関係にあった貴乃花親方に対し、いかにも罰が下ったかのように発言していた。
「メディアに出ないって言ってなかった?」
「貴乃花失脚でがぜん元気が出たみたいで、また表に出てきちゃったの?」
「ご意見は立派でその通りですが、マスコミに呼ばれてもテレビには暫く出ない方がいいと思いますよ」
日本大学が学生を守らなかったという発言をした一方で、日本相撲協会の要職の立場にある池坊氏が被害者の力士を守らなかったという矛盾に気づいた視聴者は多かったようだ。
真島リカ(まじまりか)
ライター / テレビ番組や芸能ニュースに関する記事を中心に執筆。朝昼のワイドショーはもちろん、ドラマやバラエティ、深夜番組など、あらゆるテレビ番組のチェックを毎日欠かさない。世間一般でニュースにどのような感想を持っているのかを知ることに関心が強い。