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瀬戸内寂聴、過熱する不倫騒動に苦言。加害者の主張にネットから批判の声

出典:曼陀羅山 寂庵公式サイト

作家で僧侶の瀬戸内寂聴(95)の発言が批判を呼んでいる。

2016年、ロックバンド・ゲスの極み乙女。のボーカル、川谷絵音(29)とタレントのベッキー(33)の「ゲス不倫」騒動から過熱化し始めた著名人の不倫騒動。2017年だけでも袴田吉彦(44)、渡辺謙(58)、今井絵里子(34)、宮迫博之(47)、斉藤由貴(51)、山尾志桜里(43)といった面々が不倫で世間を騒がせた。

また、今年に入ってからは女優の小泉今日子(52)が俳優の豊原功補(52)との不倫関係を告白し、連日メディアを賑わせている。一方で、芸能人の不倫騒動に対し疑問を呈す著名人も現れ、芸能人ならばプライベートを暴いてもいいという風潮が問題視される機会も増えてきた。

そんな中で、瀬戸内寂聴はなにを語ったのだろうか。

不倫をした側の勝手な主張に批判が殺到

瀬戸内寂聴は9日、朝の情報番組『あさイチ』(NHK)にプレミアムトークゲストとして出演。今回問題となっているのは、VTRで流された月に一度行われているという法話の中での一幕だ。寂聴が週刊誌の不倫報道について、「私なんて不倫は随分しましたけど、どうってことないの」「ひとつしてもふたつしても似たようなものでしたよ」と語っている映像が放送されたのだ。

映像内では来聴者からの笑い声が収録されていたものの、スタジオで再び不倫について話が振られると、「不倫ってしようと思ってするもんじゃなくてね、雷のように落ちてくるんですよね。だから当たったら仕方がない」と寂聴は自論を展開。司会の井ノ原快彦(41)に「週刊誌とかご覧になるんですね」と聞かれると、「(不倫記事を)書く人だってやってるんですよ!」と述べ、「世の中から不倫が消えたらね、小説の名作なんてなくなります」「全部そうですよ。源氏物語だってそうですからね」と、自身が現代日本語訳を手掛けた『源氏物語』があたかも不倫ありきの文学であるかのような主張をした。

夫の教え子と不倫をし、離婚。その後、作家の小田仁二郎や井上光晴らと不倫を繰り返したことで知られている寂聴。不貞に対し、開き直りともとれるこの言葉にヤフーコメント欄には批判の声が多く書き込まれていた。

「『私も不倫随分”された”けど、どうってことない』ということなら、ほんの少しは説得力もあるけどね」

「巻き込まれた人はどうって事あるよ。たまったもんじゃない」

「確かにマスコミの不倫報道は過剰だけど、そもそも不倫しなければいいだけのこと」「そりゃ不倫した当事者はどうってことないでしょうよ。これを言ってもいい立場の人は不倫の被害者であって、不倫した当人が言っていい言葉ではないと思いますが」

「確かに道ならぬ恋愛があるから文学や小説にもなる。でも人に迷惑をかけ、それでも自分の恋情を押さえきれない葛藤が文学・小説になるんであって、『どうってことない』みたいなノリは何の感動も与えないでしょうね」

不倫関係で相手の家族に対し加害者であり続けた寂聴には、不倫がなぜ批判されるべきなのか理解できないのかも知れない。

瀬戸内寂聴の意見に同意する声も

一方、不倫報道に対し以前から疑問を抱いていた人からは、寂聴の言葉に同意する声も見受けられた。

「不倫を正当化はしないけど、寂聴さんが言うように、人の不倫をいちいち取り上げて何の関係もない他人が叩きまくる風潮がおかしいと思う」

「完全同意はできないけど、まあ不倫なんて当事者同士で解決すべきものです。外野が口をさしはさむ権利はない」

過熱し続ける不倫報道に一石投じるどころか、逆に炎上する事態となってしまった寂聴。僧侶にあるまじき行動の数々で以前から批判を浴びることもあったが、今回はその発言を不快に思った人が多数いた様子。

発言力のある芸能人に対し、秩序ある行動が求められるのは当然のこと。「どうってことない」という投げやりな発言はまだまだ波紋を呼びそうだ。

 

福田綾子(ふくだあやこ)

フリーのウェブライターで主にエンタメ記事を手掛ける。映画、小説、ドラマ問わずさまざまなジャンルに精通。ネットサーフィンで情報を収集して旬の話題を見つけ、読者の目線に立った記事を執筆する。

編集部
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女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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