だいすけお兄さんの歌がネットで炎上!「お兄さんは悪くない」の声も
2月に入って、NHK「おかあさんといっしょ」の元歌のお兄さん、横山だいすけ(34)が歌った歌がひそかに大炎上していた。
問題となる作詞を担当したのは、絵本作家の「のぶみ」で、日本中のママに話を聞いてつくったとされている。
歌詞の冒頭だけ紹介する。
一人暮らししてたの おかあさんになる前
ヒールはいて ネイルして
立派に働けるって強がってた
今は爪切るわ 子供と遊ぶため
走れる服着るの パートいくから
あたし おかあさんだから
子どもを産んだことを後悔しているようにしか聞こえない
この歌についてネットの掲示板ガールズちゃんねるでは以下のような声があがっている。
「女が歌うのは分かるけど、男が言うとイラっとくる」
「呪いの言葉みたいで気持ち悪い」
「うーん。これは子供を産んだことを後悔している人の歌なのか?最後に『だけど幸せ』とか『子供が一番の宝物』みたいな歌詞があったほうがいいきがさる。」
「なんだこれ。私こんなに我慢してますってか。じゃあ子供産まなきゃいいのに」
「『ぼくはおとうさんだから』の二番もあれば問題なかったんじゃないの」
歌詞の最後には、「おかあさんになれてよかった だってあなたにあえたから」と結ばれているが、最後の最後まで聞かないとこの言葉が出てこないため、誤解を生んでいる部分もあるようだ。
作詞を担当しているのぶみが男性というのも、多くの女性が共感できない理由かもしれない。
世間がお母さんに求めるものが大きすぎる
歌詞そのものについて以外にも世間が求めるお母さん像に関する声が見られた。
「もはや超ブラック企業並。母親って全て自分は後回しで当たり前って世間がおしつけてくる」
「母親だけ我慢しろみたいに聞こえる」
「男は女や母親にパーフェクトを求めすぎ。幻想なんだよ。母親もただの人間」
「お母さんだって人間だし、聖母マリアじゃないんだよ!なんでこんな押し付けがましい歌作るかね。」
「この歌は子供を想ってる訳でも母親を想ってる訳でもなく、『男が求める母親ロボットの理想像』の押し付けだよね 」
母親といっても千差万別で、こういうものとしてひとくくりにまとめられてしまったことに対する反感もある。
さらに、母親は「こうでなければ」「こうあらねば」的な歌詞に聞こえてしまうという人が多い。
今回に限らず、愛する子供のためには自分の楽しみすべてを犠牲にしてがんばるのが理想の母親なのか、自分が幸せでなければ子供も愛せないというのが本当なのかという議論は様々な場所で話題となる。
いずれにせよ、「〇〇はこうあるべき」といった考えがそもそも機能しなくなっている時代なのかもしれない。働くお母さんが増えている時代に、お母さん像だけが取り残されているとも言える。
だいすけお兄さんは、たまたまEテレつながりで歌わされただけで、ちょっとしたとばっちりを受ける形になってしまったが、これについてはネットでも「気の毒」という声がほとんどだ。
渡海ひなた(わたるみひなた)
芸能ライター/旅を愛する自由人。日々得意の芸能ネタ探しも欠かせないライフワークのひとつ。どちらかというと、毒舌コメントよりも人の心を温かくするハートウォーミングなエピソードを好む。