『PとJK』が『ひるなかの流星』に食われた理由がネットで話題に?!
2017年3月25日公開した警察官と女子高生の恋愛映画『PとJK』。KAT-TUNの亀梨和也(31)と女優の土屋太鳳(22)と今をときめく出演者に、全国303スクリーンで大規模で公開したにもかかわらず、3月27日興行通信社による全国週末興行成績で第7位と「大コケ」とも思えるスタートを切った。
同じく女子高生が主人公の恋愛映画で3月24日に公開の『ひるなかの流星』は、全国週末興行成績で第5位と『PとJK』よりも少ないスクリーン数にも関わらず健闘。女子中高生をターゲットとしたであろう恋愛映画が同時期に上映された。
この興行成績結果から「『PとJK』が『ひるなかの流星』に食われた」とネット掲示板ガールズちゃんねるは賑わっている。
警察官 × 女子高生の恋愛は法律違反スレスレ?!
『PとJK』は警察官と女子高生がストーリーの早い段階で結婚。二人の同棲生活を描いている。漫画を実写化したものだが、原作漫画ではお咎めなしだった警察官と女子高生の恋愛だが、実写化したことでたくさんの批判の声が出てきてしまった。
「実写しなければよかったのに」
「普通に考えたらPがJKに手を出した時点でね……」
「いくら漫画が面白かったとしても、実写となると倫理的にNGな感じで見てられない」
「漫画だから笑えるんであって、実写化したら生々しすぎてキモいだけだよ」
「漫画なら平気だけど実写で警官と女子高生は嫌悪感が……」
「現実じゃ懲戒処分だね」
警察と女子高生の恋愛は、現実では淫らな印象を受けてしまう人が多くいるようだ。同時期に上映された『ひるなかの流星』も漫画の実写化映画であるが、こちらは教師と同級生の三角関係の中での初恋を描いたもの。春休み中の上映開始で女子中高生が興味をもったであろう二つの映画であるが、学校を舞台に、恋愛関係に発展するまでの胸のときめきを多く描いた『ひるなかの流星』の方が多くの女子中高生の関心を引いたものと思われる。
キャストミス?!土屋太鳳の制服姿はイタイ……
ネットの声で多かったのがキャストの選出ミス。土屋の大人びた風貌から、女子高生を演じても成人女性に見えてしまうと話題になっている。
「土屋太鳳がアラサーに見えるもんな。高校生な感じしない」
「土屋太鳳が合ってない」
「女子高生ってよりどう見ても婦人警官よりだと思う」
「土屋たおって老け顔だよね。高校生役違和感」
「観たいんだけど、土屋太鳳が彼女というのがどうしても引っかかる」
土屋だけでなく、亀梨についても、妖艶で色気のあるキャラクターは当てはまるが、黒髪で爽やかな警察官のイメージを当てはめるには難しいという声があがっている。原作漫画のイラストを見ていただければわかるが、主人公の女子高生は、華奢で小柄で子どもっぽい要素をもつ女子。相手役の警察官は、サラッとした黒髪で長身の爽やか系イケメン男子である。
原作漫画ファンは、実写版映画の上映に際して、キャストにかなりのこだわりをもつ人が多い。『PとJK』のキャストが決まった時点で、映画館に足を運ぶことを断念したと語っている原作漫画ファンもいたようだ。
『ひるなかの流星』の主人公の女子高生を演じた永野芽郁は現在17歳で女子高生。現役の女子高生が演じることでリアリティーが生まれ、女子中高生が感情移入しやすくなっていたようにも感じる。実写化という呈でのストーリーもキャストも、女子学生のハートを射抜いたのは『ひるなかの流星』だったのだろう。同時期の上映でなければ『PとJK』ももう少し観客を動員できたのかもしれない。
大きな映画館の中で、ガラガラの状況もあるらしい『PとJK』。実際の映画を観た人からは、おもしろかったという声も多い。春休み終了まであと少し……『ひるなかの流星』ではときめきが足りない女子中高生を一人でも多く動員できれば良いのだが……。
文・岸はなえ
ライター/好きなことは、映画、音楽、芸能、美容。インスピレーションと勘を頼りに生きている不思議ちゃんライター。独自の見解で芸能情報を掘り下げることが好き。