ほっといてあげて…堀北真希の家庭不和報道にネットからは擁護の声
去る3月1日、人気女優の堀北真希さん(28)が芸能界引退を発表した。堀北さんは事務所を通じ、母になったことを改めて報告すると共に、「このあたたかで、かけがえのない幸せを全力で守っていきたいと思います」と家族への思いを強調した。
これからの活躍を期待される中、電撃引退を選んだ堀北さんの真意についてさまざまな憶測が飛び交っていたが、その中でも光文社の女性週刊誌「女性自身」が報じた「意外な事実」が現在、ネット上で波紋を広げている。
本当に取材したの?週刊誌に向けられる疑いの目
「女性自身」によると、堀北さんは子ども時代、ぎくしゃくした家庭で育ったという。スーパーのパートをしている母親、ほとんど家にいない父親、堀北さんを含む三姉妹は木造アパートで暮らしていたが、ある日突然、一家は離散してしまったとか。大のママっ子である堀北さんが母親の愛情を独占したため、姉妹関係がこじれてしまったそうだ。
堀北さん一家の知人は同誌の取材に対し、父親と妹たちが出ていく原因を作り出してしまった自分を「当時から後悔していたようです」と、赤裸々に語った。
その後、堀北さんは芸能界デビュー。母親と二人三脚で暮らしていたが、家から追い出すかたちになってしまった妹たちに対してはずっと負い目を感じていたという。些細な喧嘩の際、妹から「いいじゃない、お姉ちゃんは有名人なんだから」と反発されることもあったとか。
「自分が芸能界に入ったせいで、家族がいままで以上にバラバラになってしまった、と自分を責めるようになっていたのではないでしょうか」。堀北さんが家庭に専念するに至った真意を代弁するように、同誌は記事を締めくくっている。
しかし女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」では、「捏造記事」「好き勝手書きすぎ」と報道内容に対する不信感が爆発するかたちとなっている。
「姉妹間の嫉妬で離婚して別に暮らす親って、どんだけ甘やかして金が余ってるのよ」
「地元一緒だけど、ご両親離婚してないよ。家もごく普通の一般家庭。堀北さんが高校生のとき一人暮らし始めて、心配したお父さんが数年いっしょに住んでて見かけないことあったけど」
「複雑な家庭に育ったことにしたいだけなんじゃないの?家族で外食してるのとか、ツイッターで目撃されてた」
「(以前バラエティ番組に出演した際)『私のお父さん無口なのでどういう風に話せばいいかわからない』とは言ってた」
少しネットサーフィンをするだけで、「妹と地元のイオンに遊びに来ていた」など、仲良し家族の目撃情報を目にすることができる。プロが取材したはずの記事内容が一般のネットユーザーの指摘で信憑性を失ってしまうのは、あまりにも情けないと言わざるを得ない。
報道の責任を感じて
「女性自身」は堀北さんが妊娠した際、安定期に入る前に報道を強行したことでもバッシングを受けていた。一般人に戻った堀北さんの過去を荒らすような今回の愚行にも、モラルを問う声が続出している。
「もうやめたんだからそっとしといてあげて」
「堀北さんのせいで一家離散みたいな書き方して、なんか恨みでもあるの?」
「家族関係なんて部外者には絶対わからないよ」
「仮に、本当に姉が母親独占するくらいで離散するなら元から火種はたくさんあったんだよ」
堀北さんは素晴らしい女優だった。芸能界に入ってくれてありがとう、と感じているスタッフや視聴者も多いはずだ。本人も「芸能界での日々は素敵な思い出」と語っている。彼女が芸能界にいたことを後悔するようなことがあれば、それはとても悲しいことのように思う。
文・蒼井トマト(あおいとまと)
フリーライター。趣味は映画鑑賞、読書、バドミントン。 「憂鬱でなければ仕事じゃない」を座右の銘としているが、文章を書くことは好き。