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「日本はどういう国として歩んで行くつもり?」マツコの指摘に賛同の声多数

コラムニスト、エッセイスト、女装タレント、司会者として大活躍中のマツコ・デラックス。的確な発言や堂々とした姿勢を貫くことができる彼女は、「お茶の間の味方」として無双状態を続けている。

東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)で生放送されている情報番組「5時に夢中!」で、近年問題視されている「保育業界」が議題にあがった際も、毅然とした口調でテーマに言及し視聴者の圧倒的共感を呼んだ。

マツコの後に続く人が続出

2月6日に放送された同番組では、女児の着替えを手伝った男性保育士に対するクレームについて議論が交わされた。多くの待機児童問題を抱えている保育業界にとって、従業員の確保は優先されるべき事項だ。くだんのクレームは、業界に悩みの種を増やしたかたちと言えるだろう。
マツコは保育業界の実態に同情を示すと共に、クレーマーに対して「心配してるのは分かるんだけど、まずはもっと大きな問題になってるところを解決する上で、男性保育士さんになってもらわないと困るわけだし」と反対。安易に何でもかんでもクレームを入れる人が増えてきている現状についても、「世の中すべての人が100%満足できる形なんてないわけじゃん」と懸念の声をあげた。
女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」では、マツコの発言を後押しする声が殺到している。

「マツコ正論」
「本当そう。生きづらい。息が詰まる世の中」
「何でもクレーム、何でも思い通りにする世界。疲れる」
「除夜の鐘がうるさいって、クレーム入る程だもんね」
「クズほど権利を主張する社会だからねぇ」
「日本はクレーマー女のせいで沈没寸前です」
「最近は女性が進んで男女差別してるよね。 男尊女卑ならぬ女尊男卑だよ」

保育業界に限らず、社会全体に閉塞感が漂っていると感じていたのは視聴者も同じだったようだ。
マツコは「(保育園の問題解決のためには)お金がないとできないんだから。(税金を上げることも考えないと)うやむやにしたまま議論を進めても、結局10年たっても解決なんかしないと思う」と問題解決に向けた具体的な支援を政府に求めていた。

悪いのは「誰」? 

一方で、男性保育士が女児の着替えを手伝うことに対して不安を抱く利用者に、共感を示す声があることも事実だ。

「中には不謹慎な目的で保育士や教師になる輩もいるしね…」
「問題を起こした男性保育士や男性教師の多さから、そういう声が上がったのだと思う」
「男性保育士さんは必要とは思うけど、女性保育士さんとの仕事の分担はあっても良いんじゃないかな?」
「小さいころに男性にいたずらをされたとか、私は一切そういう経験がなかったから、男性が衣服の着替えを手伝うことに関して違和感は薄かった」

安月給ながらも心から子どもたちを愛し、やりがいを感じている男の先生も多いはずだ。
男だから、女だから、と差別するのではなく、一保育士としてふさわしい人物であるかを見極める国家試験を設けるなど、保育士個人のみならず業界全体の信頼度を高めるために改善できる余地はある。

利用者が安心して利用できる保育業界を作ることは、日本の未来を明るくすることと同義ではないだろうか。
マツコの言葉通り、「やるんだったら徹底してやらなきゃダメだと思う」。
「一億人総活躍」できる日本になれるかどうかは、政府の対応にかかっている。

 

文・蒼井トマト(あおいとまと)

フリーライター。趣味は映画鑑賞、読書、バドミントン。 「憂鬱でなければ仕事じゃない」を座右の銘としているが、文章を書くことは好き。

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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